下がれば反発する不安定な相場

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6月の大幅な下落から株価は戻ってきており、いったんは上昇基調に入ったのかと感じるような上昇力を見せていた米国株。

それがジャクソンホールでのパウエル議長の「景気への配慮よりもインフレ退治に力を入れる」というタカ派的な発言により雰囲気は一変しましたね。

「いずれは利下げに転じるはず」「来年には利下げを行う」といった楽観的な株式市場の空気に冷水を浴びせかけたような形になったジャクソンホールでの発言により、ズルズルと下がっていた米国株も「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のように、気が付けば再び上昇をしていました。

そこへ、今度はCPI(消費者物価指数)が思ったほど下がっておらずに、逆にコアCPIは伸びている事からインフレの高止まりが懸念されて、利上げ圧力の継続が意識されたことによって、米国株は大幅な下落をしていました。

再び、米国株の先行きが厳しいかもしれないという空気が蔓延してきました。

上がったり下がったり忙しいね

本来、そういうものだよ

ついつい忘れがちになるのですが、そもそも株式市場は、上がったり下がったりを繰り返すものですよね。

目次

流れはすぐに変わるものではない

下がっていた株式市場が反転を始めると、「下げ止まりが確認された」「ここからが上昇相場の入口だ」などの下落が終わったかのような発言が増えていきます。

特に急落した後に上昇をしたり、下落が続いた後に上昇が続くと「底打ちした」という意見がたくさん出てきます。

アナリストでさえ、コロッと意見や立場を変えて「ここが起点だ、もう下落相場は終わった」などと発言をし始めます。

でも、そんなに簡単に流れが変わるものでもないです。

最近の大きな下落で考えると、コロナショックをイメージする方も多いと思うのですが、あれほど急激に下げて急激に戻すのは珍しい方だと思います。

コロナショックだけをみていると、「どうせ下がっても、すぐに戻るだろう」と思ってしまいがちですが、むしろ今回のように下がっては戻して、戻しては下がってを繰り返しながら下落していく方が多いです。

コロナショックは例外みたいなものだと思います。

通常の下落相場では、下がっては反発をして、再度下がっては反発をして、更に下がっていくという工程を繰り返していきます。

暫くは様子を見る事も大事

現在は、不安定な相場になっていると思います。

利上げによる経済へのダメージが心配されながら、景気悪化による利上げ中止を待ち望む形になっています。

利上げが継続されると想定されると株価は下げていき、利上げがいずれ中止されるだろうと思われると(インフレが収まってきたorインフレのピークが去ったと思われると)株価は上がっています。

下がっていた株価が少し反発したぐらいで安心だと判断するには早いと思っています。

むしろこれからが本番だと思っています。

インフレがピークを過ぎたとしても高止まりしたままであれば経済へのダメージは続いていき、利上げを止める事も難しくなります。景気を冷やさずにインフレを止めて通常の状態に戻さないといけないという非常に困難な作業がこれから始まろうとしている状態です。

今回の利上げは、通常の経済状態の利上げとは異なり、不安定要素が多くあります。そんな中で利上げを行って景気を適度にコントロールさせていくという作業を行う高難易度のかじ取りをやる必要のあるFRBは一つのミスも許されないような状態でもあると言えます。

景気後退の可能性は高い

このような状態では景気後退の可能性は高いと思います。むしろ景気後退の可能性が高いというよりは景気後退は確実な状況であり、あとはどの程度の景気悪化になっていくのかだと思います。

FRBも中途半端な状態でインフレを放置するわけにもいかず、ある程度の景気への影響も覚悟のうえで利上げを行っていくでしょう。

1回だけ利上げの幅が高いだけであればまだマシですが、何度も通常以上の高い利上げ(0.5%や0.75%)を連続で続けていくというのは急激に景気の悪化を招く危険性があり、突然予期せぬ問題が湧きあがってくるという危険性が高まっていきます。

このような現状であれば、少しの反発で「底打ちをしたかも」と欲張って買い進めるよりも、底値で拾うという事は諦めて淡々と下がっていく幅に合わせてコツコツと拾っていくか、もしくは一定以上の上昇をして下落相場を脱した事が明確な水準(または下落相場を脱した可能性が高いと想定できる)ぐらいまで様子をみるのが無難だと思います。

まだまだ波乱含みの展開があると思っています。今は慌てて買い進める段階ではないと思っています。

  

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