米国株市場は、AIブームを背景に半導体銘柄やハイテク銘柄、生成AI銘柄などが大きく上昇していました。ところが最近は上がり過ぎた反動や巨額の設備投資が過剰なのではないかという懸念が高まっていき、米国株市場を牽引していた銘柄たちの元気がなくなってきています。

ちょっとハイテク銘柄などが崩れ出しているね



好決算を叩き出しても、期待値がそれ以上に高いから値を下げているね
AIブームに乗って市場を独占して一躍株式市場の主役に踊り出たエヌビディアなども株価の動きが思わしくなく、好決算を出しても株価は下がり、それはブロードコムやオラクルなども同様でしたね。
各指数(ダウ平均、S&P500、ナスダック)の年初来騰落率を確認してみてと、ダウ平均は 13.9%上昇、S&P500は 16.0%上昇、ナスダックは 20.1%上昇となっていて、まあいつも通りの「手堅いダウ平均」→「バランスのS&P500」→「値動きの大きいナスダック」という感じでしたが、最近1か月の動きをみると普段と逆の動きになっていますね。
「最近1か月の米国株指数の値動き」
| 指数 | ダウ平均 | S&P500 | ナスダック |
|---|---|---|---|
| 最近1か月の騰落率 | 0.4%上昇 | 0.3%下落 | 0.9%下落 |
S&P500を牽引していたハイテク銘柄のバリュエーションが高くなってきたことから高値になっているハイテク銘柄よりも出遅れている銘柄に資金が回り始めているみたいですね。
AIブームにあやかってドンドンと上昇していたハイテク銘柄ですが、過剰な設備投資への懸念から持ち高を下げる投資家が増えてきているようです。ただ、キャッシュにした資金をそのまま保有しておくという訳ではなく、次なる投資先を物色している状態になっているので、その矛先が出遅れていた銘柄などに向かっているみたいですね。
来年の経済や相場は比較的好調に推移すると想定されている中で、現金を積み増すよりも投資先を探して資金を移動させている投資家が多いみたいで、ハイテク銘柄重視から少しバランスを取る動きが加速しているそうです。
ハイテク銘柄がダメだと思っているというよりは、ちょっと上がり過ぎた感じがするから利益確定をしておいて、その資金を出遅れている銘柄に振り分けてパフォーマンスの向上を図っているという感じみたいですね。
なので、暫くはオールドエコノミー銘柄(消費財、エネルギー、金融、通信など)の方がパフォーマンスが良いのかもしれませんね。


コメント