逃げる事は恥ではないよ

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今年の年始から下がり続けていた米国株市場。6月にようやく下落が止まり、反転基調になり上昇を続けていた米国市場。上昇を始めると今までの悲観論が一蹴され、楽観論が市場を支配する様になります。

インフレが収まり、金利は低下していくとの楽観的な意見が多くみられるようになっていました。

「景気は後退するかもしれないけれども、景気が後退しても金利を下げて景気の下支えをするから大丈夫だろう」という楽観論に支配された株式市場は、大きく下げた反動もあって、大きく上げてきました。

感情論が変化するのは早いものです。先日のジャクソンホール会議からは株式市場の雰囲気も再び一変して、弱気論が株式市場を支配する様になっています。

その時その時の状況によって、あっという間に市場の雰囲気や論調は大きく変わります。

そんなことに一喜一憂せずに自分なりの投資を続けていく事が重要なのだと思います。

目次

狼狽売りは悪だという論調

株式市場が大きく下げていくと、株式を保有しているのが不安になっていきます。

ドンドンと減っていく自分の資産。ますます悪化していく株式市場の雰囲気。ニュースやSNSでも先行きの不安を煽るような論調が増えていき、この先の更なる下落を示唆するような意見が多くなっていきます。

そうなると、株式を保有しているのが怖くなって投げ売りする人が増えていきます。

多少の下げぐらいでは人は耐えれるのですが、結構大きく下げた時などは耐える気持ちが折れてしまう事もあります。皆が不安になって、皆が怖いと思っているからこそ、株価は大きく下げるのであって、大きく下げていれば誰でも怖いと思います。

そして、皆が怖いと思うからこそ、皆が一斉に売り払ってしまうものです。

こういう時に多いのが、売った後に結構急上昇して株価が回復してしまう事です。

こうなると、「狼狽売り」と言われて、急落した場面で売却した人達をあざ笑う投資家が出てきます。

  • 「こんな場面で売るなんて(笑)」
  • 「下がったら買い場なのにね(笑)」
  • 「狼狽するなんて初心者だよね(笑)」
  • 「狼狽売りしたヤツはバカだよね(笑)」
  • 「何時まで経ってもそれじゃあ儲からないよね(笑)」

大きく下げた局面で株を手放してしまって、その後に株式市場が急上昇して戻していったとしても、あまりクヨクヨする必要はないと思います。

SNSなどを見ていると、大きく下げた局面で株を売ってしまった人を時々バカにしたようにいう人達がいるかもしれないけれども気にしなくても大丈夫です。

生き残る事が大切

投資は、どうしても大きく儲かった人がクローズアップされるし、成功し続ける事が正義だというような雰囲気もあったりします。

パフォーマンスが高い事が投資においての正解とされている部分も大きく、SNSなどでは、「いかに他人よりも高い投資成績を上げる事が出来るのか」「いかに少ない資金量で大きく資産を増やせるのか」などの意見が好まれ、ちょっとした失敗や判断ミスをしようものなら笑われるだけでなく、時には大きく叩かれる事もあります。

だから、インフルエンサーと呼ばれる人たちの中にはあえて取引を公開していなかったり、成功した事例だけを上げていたり、失敗を隠している事があったりするのですよね。

でも、投資において連戦連勝で勝ち続ける事などは難しいと思います。難しいというよりは勝ち続ける事などは出来ないと思います。

時には失敗しながらも、それでも投資を続けていくからこそ、その先にある未来を掴み取る事が出来るのです。

生き残るためには泥臭くても良いのだと思いますよ。

投資は他人と競争するものではないのだから、他人とのパフォーマンスを比較するよりも、自分の内面と向き合う事の方が重要です。

自分の中で投資に対する不安が大きくなっていくのであれば、キャッシュを増やす事をしてもいいと思うし、投資から少し離れてみる事も大切な事です。

それが他人から見るとタイミングが悪いと思われたとしても、自分にとってベストなタイミングや心境は自分にしか分からないものです。自分が不安に思ったのであれば、お金に換える事で不安感が解消するのであれば、それが回り道になったとしても、それで問題ない投資行動だと思います。

正しい選択肢は一つではない

投資の世界(株クラ)においては、下落時に保有株を売却して相場から逃げる事は狼狽売りと呼ばれてダメな行為として認識されていると思います。

だから、どれだけ株式市場が下がっても・どれだけ株式市場が暴落したとしても、ガチホを貫き、投資を継続していく事が王道であり正義であるという認識があると思います。

もちろん、それはそれで正しい事であるとは思います。

下がる相場でも売らずにガチホを続けて、相場が回復した時にはド~ンと資産が増えていれば、カッコイイですよね。

でも、投資の選択肢や方法は1つだけであるとは思いません。

売らずにガチホする事も正しい選択肢だと思うし、一方で狼狽売りと言われても逃げるという選択肢をする事も正しい選択肢だと思います。

危ないなと思ったり、怖いなと思ったのであれば、大きなダメージの可能性を避けて次の行動につなげていくようにしていく事も投資を続けていく大切な要素の一つです。

カッコよく売買できなくても、ジリジリとでもいいから資産を増やす事が出来ていればいいのだと思います。そして、その為には他人に振り回されずに、他人と比べることなく、自分の投資を考えていく事が重要となっていきます。

投資を続けていくには、楽しく・無理なく続けていける事が大切です。

投資をしている事が負担になっていたり、常に株価が気になっていたり、日常生活において株式の事ばかりが頭に浮かんでくるようであれば、少し負担を減らして自分の気持ちを楽にしてあげたり、落ち着かせてあげる事をした方がいいです。

逃げる事で安心感を得る事が出来るのであれば、それでもいいと思います。

投資も人生も自分の限度以上に頑張る必要はないです。

他人には出来る事でも自分には出来ない事もあります。そして、それをダメな事だと卑下せずに自分が出来る範囲で、出来る事をすればいいのだと思います。無理をする必要はないです。

怖かったり辛かったりするのであれば、その場から逃げる事を選択する事は悪い選択肢ではないです。

まずは、自分自身を守る事。それが第一です。投資においては退場しない事です。

そして、落ち着いたら行動を再開すればいいだけです。

  

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