今年に入ってからは特に半導体メモリの価格高騰が続いていますね。ハイパースケーラーがデータセンターの建設を急ピッチで進めている事から半導体及び半導体メモリの需要が拡大しており、特に半導体メモリの価格高騰は顕著です。それによって、データセンター用だけでなく凡庸製品用の半導体メモリの価格も急上昇しています。
スマホやPCの価格が上昇しているよね
そういえば、日本のiPhoneも値上げをしていたよね
アップルは、先日に日本で販売している iPhoneの価格を従来よりも 10%(約1万3000円)ほど値上げをしました。しかしこれは円安分の値段を転嫁しただけであり、半導体などの部品代の高騰による値上げはまだ行っていません。いずれは、米国を含めた iPhoneの値上げが行われるといわれています。
半導体メーカーや半導体メモリメーカーは、ハイパースケーラーの要請に応じてデータセンター用の製品を優先して製造・出荷しているようで、一般の製品が不足しています。その影響によって全ての半導体および半導体メモリの値段が上昇しています。
アップルは、半導体メモリの需要拡大による供給不足を補うために、中国の半導体メモリ企業から製品を調達する事を検討するほどになっています。これには政府の方から懸念(中国企業への情報漏洩、米国企業の衰退の可能性)が上がっており、実現は難しいかもしれませんね。そうなると、当面は製品価格の高騰は続くと考えられます。
半導体や半導体メモリの値上がりがスマホやPCなどの身近な製品に転嫁される「コストプッシュ型(供給側)」の価格上昇が起こる事によって、インフレが加速するのではという懸念もあがってきています。
確かにスマホやPCなどは価格が上昇していくのですが、これらが消費者物価指数に占める割合はそれほど高くなく、物価全体が大きく上昇するという訳ではないので、今の所は大きく心配するほどではないです。なので、今年中に1回ぐらいは利上げがあったとしても、その後も連続して利上げをしないといけないという段階ではない感じです。
ただ、ハイパースケーラーがデータセンターを急ピッチで拡大している事は、電力需要を拡大し、労働者の賃金上昇にも繋がっていくので、ジリジリと物価は上がっていく状態となります。また、ハイパースケーラーがデータセンターの建設コストをクラウド価格に転嫁していくようであれば、インフレは進んで行くことになります。
それでも、短期的にはインフレ気味になるとしても、中・長期的には AI化が進むことで企業のコスト削減が進み、インフレが抑制されていく方向性に向っていきます。また、今年・来年あたりまでは半導体や半導体メモリの価格も高騰しているとされていますが、その後は落ち着いていくと想定されています。
トランプ大統領も利上げには強く否定的であり、FRBとしても基本的には簡単には利上げしにくい状況であることから、出来るだけ現状維持で引っ張っていきたい意向なので、当面は現状の金利を維持していく方向性で進むはずです。
あとは、イラン問題をどのように決着させるかにかかっている感じですよね。原油価格は以前のような1バレル100ドルを越えるような水準ではなく、今はある程度落ち着いています。いざこざが続くとしても、イラン・米国ともに状況をこれ以上悪化させるつもりはなく、グダグダと条件の引き延ばしや有利な条件を引き出すために動いている感じです。
イラン問題が突発的な悪化(トランプ大統領の暗殺未遂や米軍基地攻撃による米兵の大量犠牲)にならなければ、米軍による大規模攻撃があったとしても短期間で終わって、また交渉を模索する流れとなるだろうから、原油価格が大きく高騰する(1バレル100ドルを越える)までにはいかないと考えられています。たとえ超えたとしても、あっという間に戻ってくると想定されています。
インフレが強く加速するというよりも、ジリジリとインフレが続いていく可能性があるが、大きく心配するほど強いインフレになる訳ではなく、一時的なインフレで収まるという想定が多勢のようです。そして、それに対しては1回程度の利上げを行うかもしれないが、それでインフレの勢いが衰えるようであれば、元の金利に戻す(利下げする)時期を模索する動きへと移行していく事になります。
株式市場が不安定になる可能性があるとしても、今年中ぐらいが目途で来年には次の景気拡大を見越した動きになっていく事から過度に心配する必要はないようですね。

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