現在は、AIに関する半導体はGPUが主流となっています。ただ、これから本格的なAI時代に突入していくと、GPUも大切な事には変わりはないのですが、CPUの需要が爆発的に増えていきます。それは、あらゆる物や機械にAIが導入されていく事で、そこに使用されるAIにはCPUが必要となっていくからです。

スマホや自動車、工場の機械、自家用ロボットなど多種にわたるよね



電気が通る物には全てAIが組み込まれていくかもしれないね
今までの生成AIは、GPUが主役でCPUが脇役でした。それは、生成AIが「LLMの学習(インターネット上の膨大な文章を読み込んで学習する作業を果てしなく繰り返すプロセス)」や「大規模推論(学習済みの膨大な知識データを基に論理的な思考を組み立てる)」には、巨大な並列計算が必要であり、それはGPUが得意とする分野だったからです。
ただ、今後はエージェントAIとして私達の身の回りなどの機械にAIが組み込まれていく事になります。「予定を管理する」「アプリを起動する」「ブラウザを操作する」「ロボットを制御する」「小型モデルを複数同時に稼働させる」などのタスクを処理するにはGPUよりもCPUの方が優れているのです。
簡素にGPUとCPUの違いを伝えるとすると、GPUは高校生が 100人集まったようなもので、CPUは東大生が1人いる感じです。なので、漢字ドリルを 100冊同時に行うなどの作業であればGPUの方が圧倒的に早いです(これがLLMの学習みたいな感じ)。一方で、大学入試の問題を解かせるとCPUの方が圧倒的に早いし、正しい正解を導き出して、複雑な問題にも回答できます。
さて、今後AI業界は、クラウドからエッジ(エッジコンピューティング)へと移行していきます。エッジとは簡単に言うと、端末上に状況を判断する半導体(AI)を設置するという事です。従来であれば、クラウド上に判断するAIがあり、回答や判断はクラウドから導き出します。これだと、瞬時の判断にはタイムロスが発生します。
たとえば、自動運転などではリアルタイムに瞬時に状況判断する事が大切です。私達人間は、車を運転する時には状況を瞬時に判断します。これをクラウド上にデータを流してから判断するのであれば、コンマ何秒かのタイムロスがどうしても発生します。なので、端末上(車自体)に判断するAIを搭載して、その端末自体が直接的に判断・指示を行えばタイムロスがなくなります。これがエッジです。
自動運転、ロボット、ARグラス、スマホ、パソコン、工場機械、ドローンなどは毎回データセンターに問い合わせをするのではなく、端末側に小型のLLM学習や推論エンジンなどを搭載していく事になります。そうなると、あらゆる端末にCPUが必要となっていきます。今まで以上にCPUの需要が爆発的に増えていく事になります。
これらのCPUは、「低消費電力で効率よく動く専用チップ(NPU:ニューラル処理ユニット)」です。こういったCPUに関しては、アップルやクアルコム、インテルなどが従来から優位に立っています。特に毎日充電が必要なスマホやパソコンでは、何よりも「省電力」が命であるため、エッジ向けに最適化されたこれらの企業のチップの需要は将来的には爆増する可能性があります。
エージェントAIの実装が意識し始めてから、今まで動きの鈍かったCPUに関連する銘柄が急に動き出しました。アップル、クアルコム、インテル、AMDなどは、4月から株価は急上昇しています。クラウドからエッジに移行していく事で、これらの企業は大きな恩恵を受ける可能性が高くなっていきます。
次なるテーマを市場が求め始めた時に、エッジに関連する銘柄に強く資金が集まり始めており、特にアップル、クアルコム、インテル、AMDなどは従来からスマホやパソコン等で半導体の小型化・省電力化において実績と実力が充分あり、エージェントAIの実装に伴い、エッジへの移行が進んで行くたびに CPUの需要が増えていく事になります。
AIが私達の生活に今後急ピッチで浸透していくと思います。その際に、CPUを含めた半導体への需要が急増していく事になり、半導体関連企業が株式市場を主導していく方向性は今後も続いていくと思います。


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