通常のS&P500(時価総額加重平均)とは違って、500社に均等に投資をする形となる均等ウェイト型のS&P500の投資信託やETF。これらの投資信託やETFは、通常のS&P500とは違って、上位企業への比重が高くなっておらず、各企業に均等に0.2%づつを投資する形となるので、通常のS&P500とは違った値動きとなります。

S&P500にはないメリットとデメリットがありそうだね



今回は、均等ウェイト型S&P500のメリット・デメリットをみていくよ
1社あたりに均等に投資をしていく均等ウェイト型のS&P500では、500社の企業に均等に資金を割り振りするので、1社あたりの組み入れ比率は等しく 0.2%となっています。これにより、マグニフィセントセブンなどの超大型株への極端な依存を減らすことができ、S&P500の下位400社をしっかりと保有することができ、自動的に「高くなった株を売って、安くなった株を買う」という事ができます。




こうやってみると、S&P500の均等ウェイト型の投資信託やETFは、通常のS&P500(時価総額加重平均)に比べると、パフォーマンスも高い結果となっているんですよね。
こうなる要因は、均等ウェイト型では、常に各企業の組み入れ比率を0.2%に揃えることになるので、株価が上昇して組み入れ比率が上がれば売却して、株価が下落して組み入れ比率が下がれば買い増しをすることになるので、必然的に「高い時に売って、安い時に買い増す」という事になるからです。
ただ、これは時期を変えて確認すると少し違った形が見えてくる結果となります。
「S&P500の時価総額加重平均と均等ウェイトの年数ごとの年間平均リターン」
| 年数(期間) | S&P500(時価総額加重平均) | S&P500(均等ウェイト) |
|---|---|---|
| 20年間 | 9.9% | 11.5% |
| 10年間 | 13.4% | 10.0% |
| 5年間 | 11.1% | 6.9% |
| 1年間 | 18.9% | 16.3% |
20年ぐらいの期間で見ると、均等ウェイト型の方がパフォーマンスが高いのですが、10年や5年、1年などで見てみると、通常のS&P500(時価総額加重平均)の方がパフォーマンスが高いんですよね。これは、近年における大型テック株などの成長性の高さが影響しています。
近年では、エヌビディアに代表されるように、大型テック企業がさらに大きくなっていくことが多いです(直近だとマイクロンなど)。そうなると、時価総額加重平均の場合は大きくなればなるほど組み入れ比率は高くなっていくので、その成長性を取り込むことができる(勝ち馬に乗ることができる)のですが、均等ウェイト型の場合であれば「大勝ちする企業を途中で売ってしまう」という結果になってしまいます。
均等ウェイト型は、安定したパフォーマンスを取ることができる反面、何十倍にもなる超優良企業のポジションを自動的に縮小してしまうという事にもなります。特に近年のような AI相場になって特定の企業が非常に大きくなっていく過程においては成長性を取りこぼす結果となっています。
なので、マグニフィセントセブンなどの超大型企業が中心となって米国株式市場を牽引している状態や AI相場となってAI関連銘柄がグングンと大きく伸びていくような相場の場合は、通常のS&P500(時価総額加重平均)の方が良い結果を出しています。
逆に、景気上昇によって上昇銘柄が市場全体に広がっている状態の時や、過度の期待感によって特定銘柄への資金流入が多い場面での調整局面や、下落相場での耐久性などでは、均等ウェイト型のS&P500の方が良い結果を出す事になります。
今後の社会は、AIを本格的に導入していく社会へと進んでいくとされています。であれば、大型ハイテク銘柄や AI銘柄が成長していく可能性の方が高く、勝っている企業にドンドンと乗っていくことができる通常のS&P500(時価総額加重平均)をメインと投資先として持っておく方がいいと思います。
ただ、補完的に均等ウェイト型のS&P500を保有しておいて、500社に広く賭け、巨大企業への集中を抑える事を保険としておくことは、パフォーマンスの安定化につながっていくと思うので、S&P500に投資をするうちの80%は通常のS&P500(時価総額加重平均)で、残りの20%ぐらいを均等ウェイト型のS&P500で保有しておくという戦略も有効なのではないかなと思っています。


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