アマゾンの懸念と成長性への期待

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米国株市場はかなり軟調になってきましたね。本格的な下落へと繋がっていく感じがヒシヒシと伝わってきますね。

私達日本人投資家がまだ総悲観な雰囲気ではないのは円安によって株価の下落ダメージが大幅に軽減されているからですよね。純粋な株価の下落だけで考えると、かなり大きく下落していると思います。

今後、円高へと触れていった際には今まで為替差益で助かっていた分が逆回転するので、非常に厳しい状況に陥ってしまいかねないので、今のうちに覚悟をしておく必要がありますね。

でも、株価が下っているという事は仕込むチャンスでもあるという事ですよね。

目次

期待しているアマゾン

こういった展開では、自分達が期待している銘柄を仕込んで行けばいいと思っています。

私の場合は、将来性を一番期待しているのはアマゾンです。

アマゾンは今後も成長を続けていくと思っています。アマゾンの事業の柱は、EC部門(ネットショッピング)とクラウド部門と広告部門です。これらの事業はまだまだこれから旬を迎えていく業界でもあります。そんな業界において、世界トップシェアを確保しているアマゾンは今後も非常に有望な企業の1つだと思います。

今の時期は、当面は厳しい経済環境に置かれているので、株価も冴えないかもしれませんが、長期的に保有する分に関しては何も問題なく数年後にはしっかりと上昇していると思います。

EC部門(ネットショッピング)

ネットショッピングは、高い普及率の品目と低い普及率の品目があります。例えば、家電製品などはネットで買う人が非常に多いと思います。反面、食品や衣料品などはまだまだ実店舗で購入する人が圧倒的に多いです。

いずれは、あらゆるものがネットで販売・購入する店舗レス時代へと突入します。

その際に、ネット小売り業界において圧倒的な知名度を誇っているアマゾンは非常に有利であり、今後もネットショッピングを利用する人が増えるたびに確実に業績は右肩上がりになっていきます。

またアマゾンのように巨大な取扱高があると規模のメリットを活かす事ができます。ネットショッピングにおいては物流に対してコストが掛かるのですが、アマゾンほど巨大になれば物流網や物流システム自体を自前で取りそろえる事でコストダウンを図る事ができ、それは他社が追従できないレベルになっています。航空便やトラックなどの物流を自前で用意できる企業はアマゾン以外にはほとんど存在しません。

まだ伸びる余地がある業界で世界トップシェアを誇り、規模のメリットを活かしながら、周辺業界を取り込んで更に巨大化していくアマゾンに死角はないと言えるほどだと思います。

クラウド部門(AWS)

クラウドは、今や企業や政府機関にとっては無くてはならない存在になっています。

従来のシステムでは、自社でデータを管理して、自社でサーバーを運用して、保守点検等まで賄う必要があり、それには人材もコストも必要な事から、多額の費用が必要となっていました。各社が独自にそれぞれシステムを構築するため、利便性も悪く、個別案件のため常にコスト高に悩まされていました。

それをアマゾンやマイクロソフトが提供するシステムに組み込むことで、サーバーやデーターセンターなどの運用や管理はアマゾンなどに任せて、システムだけを自社のパソコンから構築するだけで良いようになり、大きなコストダウンを図る事ができるようになっています。

今後は、あらゆるものがクラウドで管理されていくようになり、従来のシステムで運用していたものが随時クラウドへと移行されていきます。今は、まだその過渡期の段階であり、全てのシステムがクラウドに移行するまで成長性は止まることなく前進を続けていく事になるでしょう。

広告部門

アマゾンの事業においては、まだ小さな部門なのですが成長性としては次なる柱に育つ可能性が非常に高いのが広告部門です。

EC部門などとは違い、安定した売上と利益が見込めるので売上が伸びるごとに利益も右肩上がりに成長していきます。

広告事業の業界のおいても、特にデジタル広告(ネット広告)の成長性は高く、従来はテレビ広告が主流だったのですが2017年頃からはデジタル広告がテレビ広告を抜き去っています(日本では2019年ごろから逆転しているそうです)。

今後も、デジタル広告は更に拡大していき、広告業界の主流となっていくでしょう。

その広告業界において、世界シェアの順位(売上規模の順位)をみてみると次のようになります。

  1. グーグル(アルファベット)
  2. フェイスブック(メタ)
  3. バイトダンス(テック・トック)
  4. アリババ
  5. アマゾン

バイトダンスとアリババは中国企業であり、売上の多くが中国なので少し特殊な企業とも言える(中国市場は中国企業以外が参入できないので不公平)ので、その2社を除くとアマゾンは世界シェアで3位という事になります。

アマゾン全体の中でみると広告事業は小さな事業部門ですが、すでに広告事業だけでも巨大な事業だと言えるのですよね。

そして、アマゾンの広告事業は今後も更に伸びる余地があります。

人々の娯楽は、従来のテレビからサブスク視聴(ネット配信)へと切り替わりつつあります。そして、プライムビデオなどの視聴者数も増えており、近年はスポーツ(ボクシングやアメフト中継)や映画(ロード・オブ・ザ・リング)などに力をいれて、そこへ広告を打つ事で従来以上の広告収入を狙う事ができます。

また、EC事業に従来よりも戦略的に広告を組み込むことで収益のアップをはかる事も可能となります。グーグルやフェイスブックの検索エンジン等の広告とは違って、欲しい商品を購入しようと思って検索を掛けているアマゾンのサイトに広告を打つ事は費用対効果が高く、広告出品者にとってはメリットが多い事から、アマゾンのEC広告はまだ伸びる余地があります。

ネット広告は、グーグルとフェイスブックの2強と言われていましたが、近い将来にはアマゾンも食い込んで3強時代へと変化していくと思います。

現在の懸念

長期的な成長性については心配していないのですが、短期的には厳しい状況が続いていくと思っています。

株価に関しては、高値からの下落率や年初からの下落率を考えれば大きく下がっています。それでも、マイクロソフトやグーグルなどが6月の最安値を更新して下がっているのと比べると、アマゾンは6月の最安値よりは辛うじてまだ株価は上の水準を保っています。

6月の最安値を上回っているのは、アマゾンが前回の決算において次期ガイダンスを強気な設定にしていたからという部分があります。業績が落ちないという予測と来年度には業績が回復しているという予測によって辛うじて株価が耐えているといった感じです。

ここが崩れてくると、株価も脆くなってしまうと感じています。

次期決算や来年度の業績において、次期ガイダンスが悪かったり、アマゾンの収益の大きな柱であるクラウドの成長性が鈍化するような事があれば、株価も大きく崩れる懸念があり、もうすぐ発表がある次の決算は特に注目する必要があります。

今後の動きを注意深くみていかないといけないと思っています。

まとめ

アマゾンの株価には懸念材料がいくつかあり、今後は更なる下落に巻き込まれる可能性も充分にあると思います。

ただ、長期的な成長性を考慮すると非常に有望な企業であると感じますし、保有していて損のない企業の1つだと思っています。

もともと業績が大きくブレる事が多い企業であり、決算発表の度に株価が大きく揺れ動く企業なので安定感はないですが、今後の相場において大きく下がる局面があったとしても、数年後には報われる可能性が非常に高い企業だと判断しています。

まだまだ伸びる余地のある業界においてトップシェアを確保しており、今後も安定した成長性を見込めるアマゾンは主力の1つとして申し分のない企業だと思います。

  

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