ITバブルと今のAIバブルとは何が違う

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AIブームで盛り上がっていた株式市場。株価が下がり始めているので ITバブル崩壊と同じ様に AIバブルが崩壊するという意見も増えてきましたね。IT企業の株価が過剰の上がり過ぎて崩壊したITバブル。AI企業の株価が上昇している現在もITバブルと同じ様になってしまうのだろうか。

ITバブルの時は何がバブルを牽引していたんだろうね

IT企業に過剰な期待が集まっていたみたいだね

ITバブルの頃は、まだ全然利益が上がっていないIT企業などにも期待が集まり、株価が高騰していきました。そして、その後バブルは崩壊していく事になります。今回の AIブームも多くの企業は AI事業からの利益が出ていない企業が多く、そういった意味では ITバブルと似ているようにも感じます。

ただ、ITバブルの頃と今の AIブームと少し違う点は、AIブームで株価が上がっている企業の多くは本業(AI事業以外)でしっかりと利益が出ている企業が多いという事です。ITバブル時代の IT企業は利益が出ていない赤字企業が多く、ナスダック100の実質PERが 110倍を超えていたのも利益を確保できていない企業が多かったからです。

一方で、ITバブルの頃でもS&P500の実質PERは 28倍と高かったものの、ナスダック100のようなバカ高いPERというほどでもなかったです。これは何故なのかというと、ナスダック100は赤字企業でも組み入れる事が出来たのだけど、S&P500は黒字(収益性あり)などの条件がある事から、ナスダック100のような安定感のない銘柄は組み入れられないからです。なので、ITバブルの頃でもS&P500は高いといってもPER 28倍程度だったのです。

さて、今のAIブームのS&P500とナスダック100を PERをみてみると、S&P500(実質PER 26倍、予想PER 22倍)、ナスダック100(実質PER 33倍、予想PER 26倍)と、ITバブルの頃のように S&P500とナスダック100に大きな差がある状態ではないです。

現在のAIブームでは、利益が出ていない新興企業もありますが、市場を牽引しているのは巨大ハイテク企業が中心であり、AI事業では利益が出ていなくても主力部門ではしっかりと利益を稼げている企業ばかりです。なので、ITバブルの頃のように、株式市場が雪崩を打ったように崩壊していくという事はないと思います。

ただ、いくら本業で稼いでいるハイテク企業と言っても、AI事業において利益があがってこなければジリ貧になっていくので、つぎ込んだ巨額の設備投資の元が取れるぐらいの利益は回収できないと流石に株価が大きく下がっていく事になると思います。

それでも、AI開発が想定通りに今後も進んで行くと仮定するのであれば、現代ではスマホが社会インフラとなっているのと同じように、あらゆる産業や社会生活において AIが必須になっていくと思えるので、それを支えている主要なハイテク企業は安定的に成長していくと思いますよ。

   

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