相場下落時に資産を守る安全ストッパー

3月5日（火曜日）の米国株市場は大きく下落をしていました。ダウ平均株価は1.0％の下落、S&P500も同じく1.0％の下落、ナスダックは1.6％もの大幅下落となっていました。3指数とも1％以上の下落をするという大きな調整となっていましたね。

アップルの中国でのiPhoneの販売が振るわず前年対比で24％の大幅減少となっていたり、AMD（アドバンスト・マイクロ・デバイセズ）が中国向けに販売する予定だった半導体の「M1309」が米国政府から中国への輸出ストップの指示が出ており産業安全保障局からの審査及び許可を得る必要が発生したりと、主要なハイテク銘柄にマイナスなニュースが出ていた事もあり、ハイテク銘柄を中心に大きく下落をする事となっていました。

今まで相場を牽引してきたハイテク銘柄が大きく下がっていた事で、主要な指数も大幅下落となっていましたが、意外にも私の資産の下落は比較的マシな感じでした。

今までの私のポートフォリオであれば、市場が下落をすれば同じように私のポートフォリオも下落をしたり、場合によっては市場の下落以上に大きく下がっていく事があったのですが、今回は市場が下落をしても逆の動きをしてくれる銘柄をポートフォリオに入れていたおかげで、下落相場においても安定したポートフォリオになっていました。

下記の銘柄が、私が保有している銘柄になるのですが、S&P500（eMAXIS Slim米国株式）やアマゾン、マイクロソフトは大きく下落をしていましたが、EDV（バンガード超長期米国債ETF）やTMF（ディレクション・デイリー20年超米国債ブル3倍ETF）、2621（ iシェアーズ 米国債20年超ETF）などの米国債券が相場と逆の動きをしてくれているので、投資資産の下落を食い止めています。

ちなみに、エヌビディアだけは米国ハイテク銘柄が総崩れの中でも孤軍奮闘していますね。エヌビディアだけは本当に凄いなと思います。エヌビディアは例外といった感じですね。

ハイテク銘柄でポートフォリオを固めていると上昇相場の時には大きく上昇してくれるので破壊力があるのですが、逆に市場が軟調な時にはその破壊力がマイナスに作用して非常に大きなダメージをポートフォリオに与えてしまいます。

なので、ポートフォリオにディフェンシブな銘柄や債券などを取り込んでいくと、比較的マイルドな値動きとなり、相場が下落しているような時には上昇してくれてポートフォリオの損失をカバーしてくれます。

3月4日の米国株市場が大きく下がった時の、代表的なディフェンシブな銘柄の値動きをみても、ウォルマートが1.2％の上昇、3Mが1.3％の上昇、エクソンモービルが1.2％の上昇、マクドナルドは0.5％の上昇となっており、こういったディフェンシブな銘柄はポートフォリオを優しく助けてくれる役割を果たしてくれます。

相場が上昇している時は、イケイケな雰囲気となっているので大きく株価を上昇させている銘柄ばかりに注目が集まりますが、縁の下の力持ちのようなディフェンシブな銘柄などをポートフォリオに組み入れておけば、安心材料になると思います。

私の場合は、債券ETFが投資資産の下落を食い止める安全ストッパーとなっていますが、こういったハイテク銘柄などの相場を牽引する銘柄とは少し違った動きをする物をポートフォリオに組み入れていく事も、安定した運用に繋がっていくのではないかなと思います。