7月3日に行った11回目の大阪万博体験記です。今回は、過去イチ早く起きて凄く早い時間に万博に行きました。なぜならアイルランド館の整理券を取りたかったからです。アイルランド館では生演奏をやっており、それを観る為には整理券が必要なんですが、それが激戦区で朝一でなくなるんです。

アイルランド館の生演奏は隠れた人気パビリオンだよね



収容人数が少ない上に、人気があるから入手困難だよね
アイルランドの生演奏を観る事が出来る整理券は、朝の9時と昼の13時20分に配布されます。朝の9時の整理券は配布すぐに終了となり、昼の整理券は2時間ぐらい並ぶ必要があるみたいで、どちらにせよ入手するには並ぶ必要があります。私は、朝に早くいって並んだ方が他の当日予約もついでに取りやすいので、朝一に行く事にしました。
ちなみに、前回の時にもアイルランドの整理券を取りにいった(その様子は前回のブログ記事で)のですが、その時は西ゲートに朝一に入場して西ゲートからアイルランドまで向かって、9時7分に到着したけど整理券は配布が終了していました。とにかく無くなるのが早い。


今回は、アイルランドに近い東ゲートで入場予約を取って、朝早くに家を出て、東ゲートに6時30分には着きました。万博の開場予定は9時なので、2時間半待ちとなります。気合を入れて、早く行ったのに東ゲート前にはすでに500人ぐらいが並んでいます。恐るべし万博民。
朝一は、ゲートのはるか手前から5人1列で並ぶ形になり、その列が延々と続いています。7時頃になると先頭から順番にゆっくりとゲートの30メートル手前まで列が進む形になります。この段階で、広いゲートの前に並べるので、人数が横にばらけて、かなり手前にまで進むことが出来ます。私の場合で前から4番目ぐらいになっていました。さらに、そこから8時20分ごろには、いよいよ荷物検査の手前まで進むことになり、この際に荷物検査の列に合わせて列の幅が狭くなるので、他の列と合流する形となり、入場開始前の私の位置は前から12番目ぐらいでした。
それでも早めに行った甲斐があり、08時53分に荷物検査開始、08時55分にゲート解放開始、そして私は08時57分には入場出来ていました。流石に、この早さで入場出来れば、アイルランドの整理券もゲットできるはず。意気揚々とアイルランド館へと向かいました。
が、アイルランド館に到着すると、驚愕の事実が判明・・・





なんで休みやねん。このために朝 3時半に起きたんやぞ!
まさかの本日閉館。前回は整理券が取れなかったから、万全の態勢でアイルランドンの整理券を取りに来たのに、まさかの終日閉館。ちょっとへこみました。
仕方がないので気を取り直して当日予約を探してみたら、さすが朝一の時間だけあって、色々なパビリオンの当日予約が選び放題です。私は、人気が高いポーランド館のショパンコンサートを当日予約しました。アイルランドの整理券は取れませんでしたが、ショパンコンサートが取れたので良しとしよう。
さて、朝一番に入ったパビリオンはウーマンズパビリオンです。予約を取っている人が優先なのですが、予約がなくても並べば入場する事が出来ます。朝一なので予約者も少なく、5分ほど待つだけで入館する事が出来ました。



3人の女性の人生を辿るようです(私が案内された女性)





育った環境や社会の構造、その方の人生を辿っていきます





ここで、いったん休憩を挟みます





色々な女性の方の紹介の中には黒柳徹子さんもいたよ





館内の閲覧が終わった後は、左側に階段があって屋上にあがれるよ





綺麗な庭園があるんだ


ウーマンズパビリオンを出た後は、ワッセ(WASSE)でやっていた日本国際芸術祭に行ってみました。ワッセは週替わりぐらいの頻度で色々なイベントをやっているのでちょっと時間がある時に寄ってみると楽しいです。
今回は、ワッセのホール右側で日本国際芸術祭をやっていて、左側ではアニメ×フードフェスTHE縁日をやっていました。万博では、本当に色々なイベントをやっていますね。



美術の教科書にも載っている風神雷神図屛風があったよ





330万円もする豪華な壺(?)が売っていたよ


ワッセを出た後は、アンゴラ館に行ってみました。アンゴラ館は工事業者の支払いトラブルなどがあって内装工事が進まずに、ずっと閉館したままでした。しかし、ようやく開館する事が出来るようになり 6月 26日よりオープンする事となりました。
アンゴラ館では50分ぐらい待ちました。15分ごとに 50人ぐらいを一気に入れていく感じになっていますので、列が進むときは一気に進みますが、暫く待つことになります。



1人1人座って、大型スクリーンでアンゴラの紹介を観るよ





次のブースでは、音声で説明してくれるボードがあるよ





カフェもあるけど、メニューが少ないので空いていたよ


アンゴラを出た後は、3日前先着予約でゲットした国連パビリオンに行きました。国連の歩みの説明や各機関の紹介などのあとに、円形スクリーンを観賞する形となっています。隣には国際機関パビリオンがあって、どちらも似たような名前なので私は同じパビリオンだと思っていましたが、それぞれ違うパビリオンです。
国際機関パビリオンは「東南アジア諸国連合(ASEAN)」とか「国際核融合エネルギー機構(ITER)」などが入っている機関で、国連パビリオンは「世界保健機関(WHO)」とか「国際原子力機関(IAEA)」とか「国連児童基金(UNICEF)」などが入っている機関ですね。



国連の歩みが年表で表されています





タッチパネルで各機関の紹介をしてくれるよ





ゆっくり座って観れる円形スクリーン





こんな感じの内容だったよ
国連パビリオンを出た後は、当日予約が出来ていたポーランド館のショパンコンサートに行ってきました。ポーランド館に行くと、並び列がいくつかあったのですが、ショパンコンサートの並び列は建物の壁側(奥側)の並び列のようでした。どの列に並べばいいのか分からない時は近くのスタッフに聞いてみた方がいいと思います。
ポーランドの若手ピアニストがピアノ演奏してくれるショパンコンサートは凄く素敵でゆったりとした時間が流れている空間でした。小さなホール(50人ぐらい収容なのかな)ですが、繊細なピアノの音色が流れ、万博の喧騒とはかけ離れた静かな空間でクラシックを聴くのは素晴らしい時間だったと思います。
クラシックに少し興味があっても、ちょっと敷居が高い気がして、なかなかコンサートなどに足を運ぶ機会が無かったりしますが、万博では気軽にチャレンジできるので(ただし予約取るのが少し大変だけどね)、興味がある方は一度試してみて欲しいなと思います。
ショパンコンサートは、演奏中は写真撮影・動画撮影は禁止となっています。演奏前のみ写真を撮る事が出来ます。ただ、演奏終了後にピアニストの方と一緒に記念撮影の時間があって、一人一人写真を撮ってくれます。私もピアニストの方と一緒に記念に写真を撮ってもらいました。



みんな、今しか撮れないので一斉に写真を撮りだすよ





ちょっと落ち着いてきた時に、もう一枚撮ってみた


普段は、クラシック音楽を聴きにいく機会などがないので本当に貴重な体験をさせていただいたと思います。万博では音楽系のパビリオン(ハンガリーの生歌唱やアイルランドの生演奏とか)があるので、音楽に興味のある方はぜひショパンコンサートも含めて訪れてみて欲しいなと思います。
ショパンコンサートのあとは、セルビア館に行ってみました。セルビア館は、おもちゃと映像を合わせた展示をしており、簡単に説明するとピタゴラスイッチみたいな感じの展示があります。ここもそれなりに並ぶパビリオンで平日でも 45分ほど並びました。
セルビア館は、人数を区切って順番に入館させていくのでそれなりに並ばないといけないのだけど、その分だけ館内では体験をしやすい環境になっており(少数づつの入場なので余裕がある)、ピタゴラスイッチも自分で体験出来ると思います。各装置にビー玉が置いてあり、ビー玉を投入すると実際の機械でビー玉が転がっていき、その後に映像に繋がっていきます。



壁にたくさんの装置があるよ





実際の装置(左側)と映像(中央・右側)を合わせたピタゴラスイッチ



もう一つ別のピタゴラスイッチ
セルビア館を出た後は、少しお腹が減ってきたのでマレーシア館のカフェに行ってロティ・チャナイをテイクアウトして大屋根リングの下のベンチで食べてみました。これ、本当に美味しかったです。
ロティ・ラナチャイとは、マレーシアの薄いパンなのですが、イメージとしてはカレーを食べる時に出てくるナンを薄くした感じだと思えばいいかな。少し甘みを感じる薄いナンをカレーと一緒に食べる感じでした。ロティ・ラナチャイも美味しかったし、一緒についていたカレーやダール (豆のスープ) も美味しかったです。



ロティ・ラナチャイは職人さんが手作りしているよ





ロティ・ラナチャイはマジで美味いから是非食べてみてね


ロティ・チャナイを食べた後は、ロボット&モビリティステーションに行ってみました。ここは夕方に行ったのですが、その時間帯であれば全く並ぶ必要もなく、スムーズに入館も出来て空いていました。それほど展示品も多くないので、5分もあれば見て回れると思います。じっくりとみても10分ぐらいかな。



自立型のAIスーツケースなどもあったよ


ロボット&モビリティステーションに行った後は、ペルー館へと行ってみました。ペルー館は 10分ほど待てば館内に入る事が出来ました。大型スクリーンでペルーについての紹介を観た後に、各展示ブースがあって、民芸品の展示や宝飾品の展示などもありました。最後にシパン王が展示されています。
シパン王とは、紀元100~600年頃に栄えたモチェ王国の王で、そのお墓が1987年に発見され、エジプトのツタンカーメン王の墓以来と言われるほどの大量の金などの装飾品が発見されたそうです。



180度スクリーンでペルーの紹介を観るよ



民族衣装の展示などもあったよ





ジパン王って、こんな感じだったみたいだね


ペルー館を出た後は、カタール館に行ってみました。カタールといえば、サッカー好きではドーハの悲劇で有名だよね。
ドーハの悲劇とは、サッカー日本代表がワールドカップ予選の最終戦までグループ1位を確保していて、勝てばワールドカップ初出場だったんだ。試合は日本が勝ったままロスタイムに。あと数秒だけ我慢したらワールドカップ初出場だったのに、残り数秒で失点して同点となって試合が終了。その結果、グループ3位となってワールドカップ初出場を逃した苦い思い出となっているドーハがあるカタール。そんなカタール館へと行ってみました。



壁一面に海をイメージした巨大なカーテンが掛かっているよ





展示ブースの前には人が一杯いたよ





箱の中(上の写真の明るい四角い所)には、各地域の紹介があるよ





民族衣装の展示もあったよ


今回は、こんな感じで万博を巡ってみました。今回は、少しトラブル(予想外の事態)がいくつかあって、冒頭のアイルランド館の閉館以外にも当日予約を取ったシグネチャーパビリオンの「Better Co-Being」が天候の影響により中止となり、せっかく当日予約が取れたのに参加できませんでした。
「Better Co-Being」は屋外型パビリオンなので天候に大きく左右されます。少しの雨ぐらいなら実施されるようですが、この日は雷注意報が出ていたみたいで落雷の影響を考慮して中止となっていたようです。ちょっと残念でした。
今回いけなかったパビリオンなどは、また次回にでもチャレンジしてみようと思います。最近は、音楽系のパビリオン(ハンガリーやポーランド)などに行っているのですが、こういった音楽を万博会場で聴くのもいいなと思いました。音楽が好きな方にはとてもハマると思いますよ。是非皆さんも、万博会場に足を運んでみてくださいね。
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