実際にFIREして1年が経った感想

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去年より仕事を退職してFIRE(セミリタイア)をしました。実際にFIREしてみた感想はどうだったのかをお伝えしてみようと思います。

去年の前半ぐらいまではFIREが流行っていた時期だったと思います。多くの書籍が販売され、ツイッターやブログにもFIREをされた方々が多くいて、色々な形のFIREが誕生した感じでしたね。

FIREについては賛否両論があると思います。

何が正しいのかはご自身でご判断いただき、今回は私の感想をお伝えしたいと思います。

目次

FIRE生活

FIREして非常に良かったと思う事は家族との時間を沢山取る事が出来たという事です。

私は、不定休(主に平日に休みが多かった)の仕事をしており、妻は土日が休みの仕事、子供達は学校となっており、家族と休みが合う事が少なかったです。

車を運転できるのが私だけなので、たまに土曜や日曜に休みがあっても、クルマを使ってスーパーなどにまとめ買いに行ったり、ニトリや家具屋さん、家電量販店などに連れていったりと、買い出しに行くことが多かったです。

家族とゆっくりと過ごしたり、出かけたりする事も少なかったと思います。

年に1回は、まとまった休みをとって家族で旅行には行っていましたが、それ以外は買い物などの日常の生活に追われるといった感じでした。

今は、仕事を退職した事で自由になる時間が沢山出来ており、それに伴って家族と過ごす時間も増えました。特に何気ない事でも一緒に過ごす事が大切で楽しい時間だと感じます。

学校から帰ってくる子供に「お帰り」と伝える。雨が降っていれば塾に迎えに行く。一緒にご飯を食べる。

当たり前の事も出来ずに過ごしてきた事が多かったので今が充実していると思います。

FIRE生活は暇なのか

FIRE生活は暇なだけだという人もいると思います。そのあたりは、人それぞれなのでどっちとも正しいと思います。

特に独身の方であれば、暇に感じる事も多いのかもしれません。家族を持っていると家族と話す事も多いし、家族と出かける事もあるので、それなりに自分以外でも時間を使う事があるけれども独身であれば全ての時間を自分のために使うから、その分だけ時間が多くあり、より一層暇な時間が増えるのかもしれません。

私の場合は、ブログを書いたり、サイトを作ったりしているので、それで時間を結構使うのと、家事全般を私が担当しているので、主夫業に時間を費やしているので、暇だとは感じないです。

FIREした際に書いたブログ記事にも記載していますが、妻はまだ仕事を続けています。いずれ退職しますが、暫くは働いているので、働いていない私が当然ながら家事全般を担当する事になります。掃除・洗濯・料理・片付け等は基本的に私がやる事になっているので、家事をする事でそれなりに時間が経過します。

家事をして、空いている時間にブログを書いて、昔作ったサイトを作り直して、投資の資料を整理したりしていたら、充分な時間が経過するので、暇だとは思わないです。

FIREする際には、何か趣味とかがある方がいいかなと思います。

私であれば、ブログを書くのが趣味みたいになっているので、それに時間を取っているのですが、例えばハイキングなどが趣味であれば近くの山から遠くの山まで様々な山を探索するだけでも楽しいのではないかな。サイクリングとかもいいかもしれませんね。

何か自分が熱中できるような趣味があれば、自由な時間を有効に使いながら楽しめるのではないかなと思います。

将来に不安はないのか

FIREした際に問題になるのは将来への不安だと思います。

基本的には、FIREするよりも仕事を続けて資産を更に増やした方がいいと思います。

やはり投資をあてにして将来の資産形成を考えると不安定要素が多いので、計画が破綻した際には厳しい現実に直面する可能性があります。

2~3億円ぐらいあれば何も問題なくFIREしたらいいと思いますが、そこまで到達できる人はほとんどいないだろうと思います。現実的なところで5000万円~1億円のあたりでFIREする人が多いのだと思います。

家族持ちで子供がいる場合は、教育費等が必要となるので子供が成人していれば何も問題ないですが、これから高校や大学へと進学していくのであれば学費が結構かかるので1億円でも厳しいかもしれません。何かしらの追加労働は必要となるのではないかと思います。

アルバイト等でやり繰りが出来ればいいのですが、予想以上に投資資金が減ってしまって正社員に戻って本格的に働かないといけないとなると非常に厳しい現実を突きつけられるのではないかと思います。

弁護士・医師・看護師・薬剤師などの独占資格を保有しているのであれば一度仕事を辞めても再就職は比較的容易ですが、普通のお仕事であれば、40代や50代で正社員から一度外れると、元のレールに戻る(正社員)のは至難の業だと思います。

場合によっては、アルバイトすら探すのが困難になるかもしれません。数年間も働かずに過ごしてきた正体不明のおっさんを雇うのは私が人事担当であれば避けます。40代や50代であれば女性の方がアルバイト先は沢山あるのではないかなと思います。おっさんの場合は、結構アルバイト先は限られてくると思います。

なので、仕事が嫌なのでなければFIREせずに働きながら更に資産を増やした方が安全だと思います。

ただ、普通に考えれば2~3億円もの資産を蓄えれるのは、人並外れた神レベルの投資力がある場合か、共働きで二人とも高収入世帯でないと現実的には厳しいと思うので、1億円ぐらいあればFIREしてもいいと思いますが、将来の安定感は乏しく、夫婦ともに将来への不安があっても自由を優先するという意思統一が必要だと思います。

4%ルールは可能なのか

インデックス投資の4%ルールは理論上は可能なのだと思います。あとは、精神的に出来るかどうかだと思います。

老後の資金の運用では、インデックス投資よりも高配当投資の方が人気があります。

老後の資金の運用先を考えた時に高配当投資が人気なのは、やはり安定してキャッシュで配当が入ってくる安心感だと思います。効率的な面で考えれば、高配当投資よりもインデックス投資の方が断然効率が良いです。安定的に資産が増えていくのは高配当投資よりもインデックス投資だと思います。

それでも、FIREと相性がいいのはどちらだと問われたら、高配当投資なのかなと思います。

高配当投資は上昇相場でも増えにくいというデメリットがありますが、下落相場では比較的耐性があります。インデックス投資の方が下落相場では下がっていきます。その下落に心理的に耐える事が出来るかどうかなのだと思います。

FIREした後は、上昇相場よりも下落相場でどのように感じるかが重要なのだと思います。それを考慮すれば、高配当投資が人気なのが分かる気がします。

4%ルール自体は出来るのだと思うのですが、実際にそれを実行して実践できるかどうかはやはりその人の心理状況にもよると思いますし、FIREした後の相場の状況にもよると思います。

FIREした後の数年間が、上昇相場なのか下落相場なのかによって難易度が大きく異なってくると思います。

そういう意味では、FIREが流行した去年が下落相場だったことはFIREした人々にとっては厳しい現実だったのではないでしょうか。

副業を持っていれば安心

世の中には何かしらの特技があって副業が出来る人がいます。

イラストレーターでもいいし、コンサルでもいいし、普通のサラリーマンの仕事以外に副業で少し稼げる人がいます。こういった人はFIREする際に有利なのだと思います。

不動産(家賃収入)でもいいのかもしれませんね。ただ、不動産の場合は知識や人脈なども必要なので少しハードルは高いかなと思います。

何かしらの副業(副収入)があればFIRE生活は安定感を高める事が出来ます。

だから投資界隈でも有料noteや有料記事で稼ごうとする人がいるのでしょうね。私もそういった事が出来ればいいのですが、何だか胡散臭くなりそうだし、試行錯誤しながら良い方法がないかなと考え中です。

FIREして良かったのか

FIREして良かったのか?と尋ねられたら、私は「凄く良かったです」と答えます。

でも、これは今のところという事です。

10年後に振り返ってみれば、大失敗だったというかもしれません。こればかりは先にならないと分からないです。

このまま株式市場の荒波を乗りこなして、そつなく資産運用が出来たのであれば、たぶんFIREして良かったという結果になると思います。

せめて、最短でもあと5年ぐらい経過しないとFIREして良かったかどうかなんて分からないと思います。

ただ、人生は1度しかないです。

投資に失敗しても人生を取り戻す事は可能だと思っています。

失敗する可能性を考慮しても、夫婦ともにある程度自由に楽しく過ごす事を第一に考えたいという意思統一が出来たのであれば、FIREしても良いと思います。

お金を貯めまくって、使わずに・家族とも過ごす時間もなく、不慮の事故や病気等で亡くなってしまう可能性がある事を考えれば、一定量の資産を築いた時点でFIREを選択するというのはアリだと思っています。

基本的には先行きが不安定なFIREを積極的にお勧めしようとは思いません。

それでも、私自身はFIREして良かったと思います。

  

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • Fire流行ってますよね。同僚にも目指したいなっていう人もいて。

    感じ方考え方は人それぞれですが、自由な時間ってお金に変えられないなとも今すごく思います。家族の時間が大切で皆の考えが一致しているならありです。

    心も体も大切

    時間があることで気づきも出会いもあるし

    私もそこまできづけたらよかったけど若い時に経験したことが私の財産の一つかな

    これからはやりたい目標に向かってコツコツやります。

    いつも冷静で率直に語ってくれるブログありがとうございます。

    • こんばんは、森の子さん。

      FIRE流行っていますよね。
      確かに家族と過ごす時間というのは大切だなと感じます。
      時間の余裕が心の余裕に繋がって、心理的にも穏やかに過ごせていると思います。
      ただ、資金的にはFIREしてすぐの下落相場は厳しいものがあり、先行きの不安定さが大きく増していると思います。
      早く相場が落ち着いてくれないと投資資金がドンドンと蒸発していくので困ったものです。
      コツコツとお給料が入ってくるという事は、本当に有難い事なんだなと改めて感じます。
      来年の相場は厳しいかもしれませんが、それ以降は上昇相場が長く続いて欲しいなと思います。

  • 今晩はよしぞうさん。
    私はFireと云うより隠居の部類かも知れませんが?自分では遅咲きのFireをしたつもりです。
    よしぞうさんのような知識は無くて、はるか昔邱永漢さんの本を何冊も読んだり、金持ち父さんやバフェットさんの投資哲学を書いた本などを読んで薄い知識でここまで来ました。
    2000年代のはじめ頃中国株に注目した本に出会い万科企業を始めや高速道路株、電力などで答えを出せました。
    今は再婚しましたが、家内を亡くし絶望して一時全ての株を売り払ってしまい利益を確定させてしまったことがあります。
    今思えば勿体ない事をしたなと想いますが、その時は天涯孤独になってしまって少しやけになっていたのかもしれません。
    人生は思いがけないことが時々起こります。
    でも資産が多少なりともあればお金の為に不本意な生活をしなくとも、自分の人生を構築し直すことも可能です。
    File出来ることは人生を豊かにしてくれると思います。

    • おはようございます、よしぞうファンさん。

      私も同じように邱永漢さんのサイト(ブログ)を読んだり、金持ち父さんやバフェット氏の本を読んで投資を始めました。
      初めて投資をしたのが中国株だったのも、これらの影響があったのだと思います。
      高速道路や電力、空港などのインフラ系やペトロチャイナ、中国人寿保険などの業界最大手企業に投資をしていました。
      その後は、消費銘柄やIT企業などの投資をするようになり、次第に中国株から米国株へと移っていくようになりました。
      投資先が変わっても、基本は邱永漢さんやバフェット氏から学んだ事が中心になっています。

      確かに人生は予期せぬ出来事が起こるかもしれませんね。
      当たり前に過ごしている今にしっかりと感謝をしながら、毎日を無駄にしないように過ごさないといけませんね。
      家族と過ごす時間は貴重であり、かけがえのない時間だと思っています。そして、その時間を最大限に取れる選択肢があるのであれば、先行きに少し不安があってもその選択肢に進むことがあってもいいと思っています。私にとってはそれがFIREなのだと思います。

  • 興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。私は50代で中国株に1億+ぐらいと他の金融資産に5000万ぐらい投資しています。自営業をしているかもしれませんが、仕事を辞めてFIREしたいとは思っておりませんし、本気でここから資産を2億、5億、10億と増やせるのではないかと思ってます。

    • おはようございます、EGLAREさん。

      仕事をしながら資産があれば、より豊かに生活する事が出来ます。
      FIREするよりも、定期的な収入がありつつ資産が増えていく方が生活の質は上がっていきます。
      5億、10億となっていけば、自身だけでなく子供や親などへも資金提供によって親族も豊かな暮らしが過ごせます。
      今までしっかりと増やしてこれたEGLAREさんであれば、5億、10億は夢ではなく、きっと達成できる通過点だと思います。

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