前回、前々回とエヌビディアの半導体の性能について少し簡単に説明していました。今回は、エヌビディアの半導体の中で、学習と推論のそれぞれの性能別ランキングを見ていきたいと思います。学習ではどの順番に性能が良いのか、推論ではどの順番に性能が良いのか、を見ていきましょう。

それぞれのランキングをみれば、H20の立ち位置が分かるね



中国向けの半導体の性能の位置づけが分かるよね
では、エヌビディアの半導体である「H100」、「H200」、「B200」、「H800(中国向け)」、「H20(中国向け)」の学習と推論のランキングを確認してみましょう。
「エヌビディア半導体の学習と推論のランキング」
順位 | 学習 | 推論 |
---|---|---|
1位 | B200 | B200 |
2位 | H200 | H20(中国向け) |
3位 | H100 | H200 |
4位 | H800(中国向け) | H100 |
5位 | H20(中国向け) | H800(中国向け) |
こうやってみると、「H20」はちょっと異例な極端な製品だという感じがしますね。学習の分野では性能が大幅に劣っていて「H100」の30%程度の性能しかないみたいなのですが、推論に関してはそれなりに高性能な設計となっていますね。
中国に対して新たな AI製品の開発はさせないようにしつつも、今ある AI製品の稼働についてはスムーズに行えるようにしている感じですね。
中国には最新の半導体を渡さずに性能を制限した製品を提供していますが、あまりに性能を制限し過ぎると中国の国内半導体企業で代替できるようになってしまいかねないので、そのあたりのバランスが非常に重要になっていきそうですね。
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