投資で億万長者になるために狙うべき企業

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最近は、株式市場も軟調な展開が続いており、あまり楽しくないですよね。

どうせなら米国市場がガンガンと上昇してくれた方が楽しいのですが、景気悪化懸念があり、そのうえで金利も引き上げるということになっているので株式市場も下落傾向にあります。

自分の今後の株式市場の見通しも暗いものを想定しているし、市場の雰囲気も明るくないので、ブログに書く記事もどうしても暗いものになってしまいます。

そこで、今回はまだまだ不安定な企業だけれども将来性がありそうな企業にスポットをあてて記事を書いてみようと思います。

目次

ブリックス4天王の一角

BRICs(ブリックス)という言葉を聞いたことがある人は、投資歴10年以上の中堅からベテラン投資家になるのではないだろうか。

15年前ぐらいに流行った投資先であり、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字をとってBRICs(ブリックス)といい、当時は「未来の経済大国」「将来の先進国予備軍」ともいわれ、発展途上にあった4か国の将来性がもてはやされていました。

人口が豊富であり、資源も豊富にあり、まだまだ未発達な国々。そしてこれらの国々は、経済成長と共に爆発的な消費を生み出し、それを原動力として、世界の先進国への仲間入りを一気に果たすとされていました。

私が中国株に投資をしていたのも、この流れに沿ったものでした。この4か国の中でも、中国は一番成長した国だと思います。期待されただけの成長が出来ていた国だと思います。

他の3か国は、成長はしていますが期待されていたほどの大きな成長は出来ておらず、いまだに発展途上国のままです。

そんな状態だからこそ、チャンスがあるとも言えると思います。

そんな、かつて期待されていた4天王の一角であるブラジルに、今後の成長性に期待出来る企業があります。

ブラジルの銀行業界

ブラジルの銀行業界は、「Banco Itau」、「Banco do Brasil」、「Caixa Economica Federal」、「Banco Bradesco」、「Banco Santander Brasil」の5大銀行で、約80%のシェアを占めています。

大手銀行が幅を利かせている一方で、国民広くに銀行口座が活用されているというわけではなく、国民の30%もの人々は銀行口座を保有していません。

これは、個人の信用度や収入などに制限があり、銀行口座を開設できない人々も存在するという事と、銀行業務が大手銀行に寡占されている事で競争が阻害されており手数料が割高に設定されている事などから、銀行業務が国民に手軽にかつ安価に解放されていない状態でした。

銀行口座がないという事は様々な制約を受けてしまいます。代表的なものに、クレジットカードが作れないという事があります。ネット社会が発達した現代において、スマホが普及した事で更に利便性が増したのですが、ネットショッピングなどの利用にはクレジットカードなどが欠かせない存在となっています。

銀行口座がなければクレジットカードが作れないため、ネットショッピング等を含めた決済サービスを利用できない人々が多数いたのです。

そんな人々を拾い上げて、金融サービスを提供しながら拡大している企業があります。それが「ヌーバンク」です。

ヌーバンクとは

ヌーバンク(ティッカー:NU)は、2012年に創業した新興銀行です。ネット銀行であり、リアルな店舗を持っていない点で新しい形の銀行となります。

ここでは銀行と書いていますが、厳密には銀行ではないです。銀行業務代行企業のフィンテック企業です。

従来の銀行は、銀行免許を交付されたうえで営業を行います。ヌーバンクは銀行免許を持っていません。その代わり、決済などに関連する業務についてはブラジル当局から認可を受けてます。イメージしやすいのは、中国のテンセントやアリババが展開しているフィンテック企業などですよね。アリババ傘下のアントの上場中止問題は記憶に新しいと思います。それのブラジル版です。

銀行法などを制限を受けない(預託資金の保全等)ため、従来の銀行よりもコストが掛かることなく事業を行う事ができ、安価なサービスを提供する事で事業を拡大していきました。

当初は、「クレジットカード業務」からのスタートでしたが、現在は「銀行口座業務(支払いや貯蓄等)」「保険業務」「投資業務(証券業務)」「個人ローン業務」などに事業を拡大しています。これだけ手掛けていれば、もはや総合金融企業ですよね。

現在では、ブラジルだけでなく同じ南米のコロンビアやメキシコにも事業を拡大しています。これらの国々もブラジルと同じように銀行口座を持っていない人々が多くいます(40~50%ぐらい)。本国のブラジルを含めて潜在的な事業拡大の余地は大きいです。

その成長性への期待は、バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイがヌーバンクに出資したことからもうかがう事ができるのではないだろうか。

2018年には600万人だった利用者は、僅か3年後の2021年には4800万人にまで拡大しており、急速に顧客を獲得しており既存の銀行を脅かす存在となりつつあります。

ヌーバンクの課題

成長性著しいヌーバンクだが、もちろん課題も多く存在する。

売上はグングンと伸びているが、新興企業にありがちな利益が全くついてきていない。万年赤字を垂れ流している状態で、利益よりも成長性が命という典型的なスタートアップ企業である。こういった企業は、利用者の伸び率や売上の伸び率こそがその企業の価値となるので、いかに成長性を維持し続ける事ができるのかという事になります。

また、いずれは利益が出るようにならなければならないのだが、何時利益が出るようになるのかは全く不透明です。市場予測では来年度には黒字化になる見込みのようですが、あまりあてにはならないでしょうね。

利益をあげるためには、的確な顧客審査やインフレ時のローン金利の引き上げ・金融手数料の引き上げなどが必要となるのですが、低所得者が多いヌーバンクがこれらを適時実施できるかどうかは未知数です。

項目2019年2020年2021年2022年(予測)2023年(予測)
売上6億1211万ドル7億3713万ドル16億9802万ドル42億0351万ドル61億6113万ドル
営業利益-1億2930万ドル-1億9318万ドル-1億7016万ドル-1億7020万ドル1億9823万ドル
当期利益-9253万ドル-1億7149万ドル-1億6499万ドル-1億7145万ドル1534万ドル

あと懸念材料としては、規制が強化される可能性も充分あります。

一党独裁の中国とは違って、民主主義国のブラジルなのでいきなり強力な規制や事業の停止などはないと思いますが、顧客資金の安全担保の為に資本の増強や銀行免許の取得を指示する事はあるかもしれません。

ブラジルでは、最近中央銀行が決済事業者に自己資金の増強を促す方針を示していたようなので、今後はヌーバンクも資本増強を行わないといけない可能性があります。

可能性に賭けるという事

ヌーバンクには、様々な懸念が存在します。しかしながら、その懸念を上回る可能性を秘めている企業でもあります。

まだまだ粗削りで不安定な企業なのですが、不安定だからこそ伸びしろが大きいのです。こういった企業に投資をするからこそ投資資産が大きく増える可能性があると言えるのです。

かつて中国は大きく成長を遂げました。特にインターネット環境は欧米に比べるとそれほど普及していなかったのですが、スマホの普及がネット社会の普及を急速に後押しをして、中国のネット企業は大きく成長しました。

その成長を取り込めた私の資産は非常に大きく増えました。

2匹目のどじょうを狙うのであれば、こういった未発達な市場を狙う事です。

そこには、非常に大きなリスクが存在する事から、大きな資金を投下するのは避けた方がいいです。

ただ、リスクをとってでも資産を大きく増やしたいと思う人は、こういった急速に拡大する可能性のある市場や企業に投資をする事で大きなリターンを狙う事ができます。

もちろん、ハイリスクハイリターンです。

銀行口座やクレジットカードがまだまだ普及しきれていない南米において、次世代決済のイニシアチブを取る事ができれば、かつての中国IT企業のような成長を遂げる事ができるでしょう。

その可能性に一番近いのがヌーバンクなのだと思います。

  

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