損失をとり戻そうとして返り討ちにあう

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投資で今までたくさんの失敗をしてきていますが、失敗して一番キツイのはやはり一回失敗した銘柄に再びリベンジだと意気揚々と乗り込んで行って返り討ちにあう時ですよね。

損失をとり戻すんだと思う気持ちが前面に出過ぎて、往復ビンタを食らう事があります。

これは痛いね

何度もやらかしてます(笑)

今まで18年間投資をしてきたけど、何回かリベンジミスをやらかしてます(笑)。とり戻すどころか、更にボコボコに叩きのめされて損失を拡大させてしまった事が何度か・・・。

今回は、何度かある返り討ちのお話しを。

目次

中国の不動産

私が投資を始めた2004年は中国が世界の工場として経済的に飛躍をし始めた頃。中国株に投資をしていたのですが、経済の規模が拡大するともに企業の業績も右肩上がりで成長していました。

そんな中でも、特に目立っていたのが不動産企業でした。

経済の発展と共に不動産価格も上昇していき、不動産企業は大儲かりしていたのです。売上も利益も綺麗な右肩上がりで、しかもまだまだ経済が発展していくのであれば不動産価格はまだまだ上昇すると言われていました。

バブル時代の日本などをみれば分かるように、経済が伸びれば不動産も同じように上昇を続けていきます。中国も同じように経済規模の拡大と共に不動産市場の大きく伸びていました。

中国って、資本主義ではないのに不動産の売買が出来るのだろうか?と不思議に思いますよね。

私も、「あれ?中国でも不動産を所有できるの?」と思いました。

中国では、土地は国の物です。厳密には個人で所有する事は出来ません。なので、土地は国(地方自治体)から借りる形となります。契約によって多少異なる事もあると思いますが、基本的には70年間の賃貸契約となります。

そして、建物は個人で所有できる形となるので、土地を国から借りて使用料を支払い、建物を購入するという形になります。なので中国には固定資産税がありませんでした。(非住居用不動産には一部地域にて2011年頃から固定資産税は導入されていました。ただし住居用不動産には適応されていません)

ただ、近年不動産価格の高騰が社会問題となっており、特に上海や北京などの大都市圏においては不動産価格が高騰し過ぎて一般市民の手には届かない状態となり、富裕層のみが不動産を所有する事に国民の不満が高まっていました。

そこで、2021年からは上海などの一部地域において土地の所有者(利用者)と建物の所有者に対して税金を課すテスト運用が開始されています。中国版の固定資産税のようなものですね。

これも「共同富裕」の一環ですね。高所得者や富裕層、企業が保有している不動産から税を取って国民へと還元させることで富の再分配を行い、資本を還元させることを目指しているようです。

このように中国の不動産は、土地は国の所有のため使用料を支払って70年間の所有権利を保有し、建物に関しては個人で所有権を有する変則的な形となります。

不動産企業の株価は鰻登りだった

さて、話を不動産企業の株価に戻すと、経済の拡大と共に不動産価格も右肩上がりに上昇しており、不動産を取扱う不動産企業の業績も当然ながら右肩上がりに成長していました。

ただ、波が激しくて20%~30%の下落と伴う事もしばしばあり、浮き沈みが激しいという印象でしたが、私が中国株に投資を始めた2004年頃からサブプライムショックが起こる前の2007年頃には不動産企業の株価が10倍以上に成長しているところがチラホラとあるぐらい急成長をしていました。

当初は波が激しい不動産株には手を出していなかったのですが、あまりにも上昇する不動産企業を眺めながら、ついつい手を出してしまう事になります。

私が購入した企業は、広州に拠点を持つ広州富力地産という企業。広州は中国の1線都市に指定されており、上海・北京に次ぐ規模の大都市圏となります。

中国における巨大都市圏を商圏とする不動産企業なのだから成長するだろうと思い購入したのでした。

購入後は、しばらく株価も順調に伸びていました。なので、調子にのって買い増しをしています。これが高値掴みとなるんですよね。

その後、株価が下りだしても、「まだ大丈夫」と今度はナンピンを始めます。「いずれ回復するだろう。景気が戻れば不動産価格も再び上昇するだろう」と思っていましたがその後も株価の下落は止まりません。

リーマンショックにも巻き込まれ、かなり下がった段階で泣く泣く損切りをします。

結局購入した金額は総額で187万円だったのですが、売却した時の売却額は50万円にまで激減していました。

実に、73%の減少です。もう、最後の方は諦めの境地でした(笑)。

リベンジで返り討ちにあう

リーマンショックで投資資産を減らした私は再起をかけて再び投資を再開します。

そして、リベンジに選んだ銘柄の1つに広州富力地産を選びました。波が激しい不動産株。でも波が激しい分、戻りも大きいだろうというのと、今後も経済が成長すればするほど不動産市場の拡大していくはずという目論見のもと、広州富力地産にリベンジマッチを仕掛けるのです。

こうやってリベンジを狙った時って、大抵は上手く行かないものですよね。

そもそも他にも不動産企業はあります。広州富力地産よりも業績も安定している不動産企業のあるし、どうせ投資するのであれば中国でも業界トップの不動産企業に投資をすればよかったのですが、「やられたらやり返す」とばかりに、損失をとり戻そうと思う気持ちから単純に広州富力地産を選んでいたと思います。

そんな邪な想いで購入した銘柄は、すぐに馬脚をあらわします。

100万円で購入した銘柄は、あっという間に89万円にまで減少してしまって、あえなく再び損切りを発動させて、リベンジマッチは見事に返り討ちにあう事になりました。

ダサい~(笑)

返す言葉もございません(T_T)

やられた銘柄って、ついつい見返したくなりますよね。

「お前にやられた損失は、お前で取り戻す」なんてカッコイイことを呟きながら、結局はボコボコにやり返されるんですよね。

リベンジしようと思う時って、どうしても気持ちが前のめりになるから上手く行かない事が多くなると思います。少し冷静さに欠けて判断してしまう事があると思います。

本人的には冷静に落ち着いて分析して購入しているつもりでも、「取り戻してやる」という気持ちがどこかにあるから、他にもいい銘柄があっても、やられた銘柄を優先的に上位に持ってきてしまう事があります。

私も、何度か失敗した銘柄でリベンジをしてみたことがありますが、だいたいは失敗しています(笑)

失敗した銘柄は、あまり固執し過ぎずに、出来れば次に切り替えたほうがいいですよね。

損失をとり戻そうという気持ちは、知らず知らずのうちに焦りを呼んで、気が付いたら往復ビンタを食らってしまう事がありますよ。

  

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