先週は最高値を更新した米国株市場。S&P500などは6500ポイントを超えてきましたね。年初来騰落率も 9.8%上昇とほぼ二桁上昇となっていて、今年もこのまま終われば米国指数の平均的なリターン(年間リターン6%~7%)を超える事になりますね。まあ、相場なんてそんなに思い通りにはいかないだろうけど、今の所は順調な感じですよね。

何だかんだと言っても結局は米国市場は強いね



流石世界の中心、軍事・経済の超大国だね
米国株市場自体は好調な感じに見受けられるのですが、実際に経済状態が良いのかと言えば、そういう訳でもなくて経済は失速しそうな状態です。辛うじて現状を維持していますが、いつ急ブレーキが掛かってもおかしくない状態なのですが、そんな状態を長らくキープしながら今まで耐えてきたといった感じです。
トランプ大統領の関税施策によってインフレが加速して景気が悪化していくという懸念が高まっているのですが、意外にも経済はまだ辛うじて安定を保っており、景気悪化を崖っぷちで凌いでいるといった感じなのかもしれませんね。
経済は過熱しているわけでもなく、かといって冷え込んでいるわけでもなく、気が付けばゴルディロックス相場(適温相場)みたいになっています。本来のゴルディロックス相場とは違うと思うのですが、市場の雰囲気的には良くも悪くもなっておらず、変な感じのバランスを取りながら株価が上がっているといった感じになっていますね。
今の米国経済(米国株市場)にとって1番怖いのはインフレの再燃なのですが、トランプ大統領が高関税施策を取っている割には思ったほどインフレになっていません。まあ、インフレは後からジワジワと効果を表してくるので、これからが本番なのかもしれませんが、今のところは懸念されているほど物価は上昇していないですね。
景気が悪くなるだけだったら、今は金利が高いので金利を引き下げさえすれば何とでも対処できるのですが、インフレも同時に起こると金利を簡単には引き下げれないので、なかなか厄介な事になります。
兎にも角にもインフレ次第といった感じになっているので、このままインフレが思ったよりも起こらなければ株価は更にジリジリと上がっていくだろうし、インフレが強まってくれば株価もズルズルと下落していく事になるでしょうね。
個人的には、今の状況で株価が上がっている方が少し気持ち悪いので、どこかでガス抜きのような形で適度に下落しながら市場の期待感を少し緩和してくれる方がいいかなと思っています。
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