冬のエネルギー資源の混乱

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

先週は、ダウ工業平均は6月に記録した今年の最安値水準を下回る終値になりました。あともう少しでダウ工業平均も弱気相場入りになります。

S&P500も下落基調になっており、辛うじて6月の今年度最安値の更新には至っていませんが、あと1%も下がると年初来安値を更新する水準になっていきます。

ダウ工業平均が弱気相場入りをするようであれば、また暫くは厳しい展開が続くことになりそうですね。

目次

ロシアは諦められない

世界的にインフレの勢いがおさまらず、景気後退への懸念が高まっています。

インフレへの影響の1つがロシアのウクライナ侵攻ですよね。ロシアへの経済制裁によって欧州へのエネルギー供給が滞っており、インフレに拍車をかけています。

エネルギーだけでなく、ウクライナやロシアなどからの農作物の輸出などにも影響があるので、ロシアのウクライナ侵攻によって様々ものの価格上昇圧力をうんでいます。

ロシアがウクライナに侵攻した当初は、私はあっという間にロシアがウクライナの東部を実効支配してクリミア半島のように力づくで併合してしまうだろうと思っていました。なので、残念であってはならない事なのですが、軍事大国のロシアによる武力侵略が無理やり達成されてしまうと想定していました。

しかし、実際にはロシアは苦戦しており、ウクライナへの国際的な支援は強くなっています。

ロシアが数の暴力を武器にジリジリとウクライナの領地を奪い取っていっても、ウクライナの決死の反撃によって押し戻されており、ロシアがウクライナの東部を併合するのは厳しい状況になりつつあります。

ロシアは今後ウクライナの領土や資源などを奪い取っても価値以上のものを失う恐れがあります。

それでも、ロシアは今更諦める事ができないでしょう。

ロシアという国が大きく疲弊しようとも、国際的に孤立しようとも、何が何でも侵攻を部分的にでも成功させないとロシアという国の体制が崩壊しかねないために、諦める事はないと思います。

ウクライナも、正当な正義はウクライナにある訳なので妥協する必要もなく、国際的な支援のもとに全力で戦い続けるでしょう。

もはや、簡単に停戦できる状況ではなく、いつまで続くか分からない持久戦へとなっています。

こうなると、落としどころも難しく、ロシアを追い詰めすぎて核戦術などを使われても困るし、かといってウクライナの領土を明け渡すわけにもいかず、ロシアでクーデター(政権交代)でも起こって軍を引き上げる事を願うしかない状態です。

エネルギーの供給は不安定な状況が続く

欧州がロシアへの経済制裁を続ける限り、ロシアも対抗処置としてエネルギー資源の供給を減らすなどの脅しを使ってくる事になります。

欧州も引くわけにはいかないです。ロシアの蛮行を許してしまうと、世界の各地で核による威嚇や武力行使が続いてしまう懸念が高まっていきます。小国の核武装なども相次ぐ事態となるでしょう。

欧州も、ロシアも、引くわけにはいかない状況が続くことにより、問題は長期化していく事になり、エネルギー問題などの政治的な駆け引きは長く続いていく事になります。

ロシアは苦しくなれば苦しくなるほど、エネルギー供給を武器に欧州に圧力を掛けていくでしょう。

欧州はロシアの要求に屈する訳にはいかないので(当たり前ですが)、エネルギー資源の問題も長引き、欧州のエネルギー価格は不安定な状況が続くことになります。

ただでさえ、インフレで苦しんでいる欧州は、ロシアのエネルギー問題も重なって、簡単にインフレが収まるような状況ではなく、景気の悪化は避けられない状況になってきています。

特に、ロシアが侵攻を始めてから迎える本格的な冬に向けてエネルギー問題はインフレや景気に大きな影を落とす事になるでしょう。

欧州の動揺は世界へと波及する

欧州の景気悪化や欧州の政治的動揺は世界経済に暗い影を落とし、グローバル社会の現代においては連鎖的に世界同時不況へと流れていく可能性が高まっていきます。

ロシアが停戦するなどの状況にならない限りは、厳しい状況は続くことになり、今年の秋~冬は景気悪化の火種が燃え始める事になりかねません。

  • 景気の悪化
  • インフレの継続
  • 利上げの継続

3重苦が続く限りは、短期的な反発があったとしても、株価的に上向く状態になるとは思えず、やはり当面の間は厳しい状況が続くことを想定していく必要があるのかなと思っています。

  

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↑↑↑ ランキングに参加しています。応援お願いします!!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次