今はディフェンシブ銘柄や高配当銘柄が有利

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先日、雇用統計が発表されていましたね。

非農業部門雇用者数  22.3万人
失業率        3.5%
平均時給       4.6%

非農業部門の雇用者数は市場予測よりも上回っており、失業率は市場予想よりも下回っている事から依然として米国の雇用環境は力強い状態が続いているようです。一方で、平均時給は市場予想よりも下回っていた事からインフレへの圧力が弱まる事になっています。

雇用は力強く景気を保ちつつも、賃金の上昇が収まってきている事からインフレの鈍化への期待が高まっているようです。

翌日に発表されたISM非製造業購買担当者景気指数は49.6%となっており、市場予測は55.0だったので市場予想を大幅に下回る事になっています。景気指数は50を下回ると景気後退への懸念が高まる事になっており、今回のIMS非製造業購買担当者景気指数が50を下回っているので景気後退の可能性が高くなってきています。

インフレが鈍化していって更に景気が後退していくという事は、利上げがそろそろ終わりつつあることを意識させる展開となる事から株価は上昇してきていますが、利上げが止まっても景気悪化が深くなれば企業の業績は悪化していくので、景気後退がどのぐらいの深さになるのかに注目していきたいと思います。

さて、今回は景気後退時の高配当銘柄についてのお話です。

目次

不景気には高配当が輝く

景気がいい時にはヤンチャな銘柄が輝く時代となります。特にハイグロース株などはガンガンと上がっていくので時代の寵児みたいに扱われてスター銘柄が続々と出てきますよね。ハイグロース銘柄ほどでなくてもIT銘柄などは好景気なほど上昇率が高くなります。

一方で安定的なディフェンシブ銘柄や高配当銘柄などは好景気ではイマイチ人気もなく、株価の伸びも穏やかです。好景気の時期にディフェンシブな銘柄や高配当銘柄に投資をしていると「鈍足銘柄」や「鈍行」などと揶揄されるがあります。

ハイテク最強、高配当なんて時代遅れ

そんな声が大きくなるよね

ところが、不景気になるとこの景色が一変します。

安定的に業績をあげるディフェンシブな銘柄や生活必需品であり景気の波に大きく左右されない高配当銘柄などは株価の下落の幅が小さいです。場合によって不景気になっても上昇する銘柄もあります。

一方で、グロース株などは不景気の影響をモロに受ける事から株価の下落は激しくなります。特にハイグロース株などは軒並み壊滅状態に陥る事もあります。低金利のカネ余りの時に実力以上に人気を集めた銘柄ほど激しく下がっていきます。人気の下落と業績の悪化のダブルパンチを食らいます。

代表的なディフェンシブ銘柄や高配当銘柄の去年の株価の動きを確認してみると、S&P500などの指数が軒並み大幅下落する中でも株価を維持しており健闘しています。中には上昇しているツワモノも存在しています。

S&P500

コカ・コーラ

マクドナルド

ジョンソン・アンド・ジョンソン

エクソン・モービル

指数であるS&P500が20%ほど下落している状況の中で、株価を現状維持しているだけでも素晴らしいのに上昇している銘柄もあるし、エクソンモービルのように大幅な上昇となっている銘柄もあります。

去年はディフェンシブ銘柄や高配当銘柄が輝いていましたね。

今年も主役になるけれども

今年の景気判断は多くの人が悪化していくだろうという予測しています。多くの人が同じように予測しているからといって必ず不景気になるとは限りませんが、可能性としては景気が悪化していく方向性に動くことが高いです。

景気が悪くなっていくという事は、今後もディフェンシブ銘柄や高配当銘柄が輝いていくという事になります。

こういった展開になると、途端にディフェンシブ銘柄や高配当銘柄に投資をする人々が増えていきますが、人々と同じような動きに流されてしまうと自分を見失ってしまう事があります。

ハイテク最強・・・。
いや時代はディフェンシブだよね、ディフェンシブ最強!

間違ってはいないけど、流され過ぎたらダメだよ

今からディフェンシブ銘柄や高配当銘柄に投資をしても、すでに旨味は減ってしまっている状態です。特に今が絶好調のエクソンモービルなどは旨味がほとんど残っていないと思います。

この後に不景気が訪れるのであれば、ディフェンシブ銘柄や高配当銘柄は他と比べると株価の下落も少なく、状況によって上昇している事もあるかもしれませんが、景気悪化が落ち着いて景気回復へと向かうと今まで下落していた銘柄達にあっという間に追い抜かれていきます。

時代に取り残されてしまうという事です。

そうなった時に、また「ディフェンシブ銘柄や高配当銘柄銘柄なんて鈍行でダメだ」と感じて、その時に上昇している銘柄に乗り換えているようであれば、投資で資産を増やす事はなかなか難しいのではないかと思います。

なぜその銘柄に投資をするのかを問い詰めよう

ディフェンシブ銘柄や高配当銘柄に投資をするのは何故なんだろう?

自分がディフェンシブ銘柄や高配当銘柄に投資をしている理由は何なのだろうか?

  • 安定的な運用をしたい
  • 確実な配当に期待したい
  • 株価の波が穏やかな銘柄に投資したい

自分の運用方針や自分の性格、投資スタイルに照らし合わせて、このような思いを抱きながらディフェンシブ銘柄や高配当銘柄に投資をしているのであれば良いと思うのですが、「今が旬だから」や「他の銘柄よりもパフォーマンスが良いから」などの理由でディフェンシブ銘柄や高配当銘柄に乗り換えを検討しているのであれば、その投資は長続きしないと思います。

今年に景気の悪化が訪れるのであれば間違いなくディフェンシブ銘柄や高配当銘柄が輝く時間になると思います。

でも、それは不景気の間だけです。そして、景気が回復し始めると大きく置いていかれてしまいます。

それでも愚直にディフェンシブ銘柄や高配当銘柄に投資を続ける事が、ディフェンシブ銘柄や高配当銘柄の正解です。

その正しい投資行動を続けてきたからこそ、今の時期にディフェンシブ銘柄や高配当銘柄に投資を続けてきた人々は大きな恩恵を受ける事が出来ているのです。

美味しい時期だけおこぼれに預かろうと思っても、大抵は上手く行きません。

今からディフェンシブ銘柄や高配当銘柄への投資を検討しているのであれば、景気が回復した時に大きく置いていかれても次の景気悪化に備えて着々と準備をしていくというつもりでなければ、その投資は思ったほどの成果をあげれないのではないかと思っています。

  

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