割安の中国株、誰も買わない中国株

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ここ数年の中国株は安値に放置されており、非常に割安な水準となっています。しかしながら中国株には誰も寄り付かないような感じになっていますね。ポテンシャル的には安値になっていながらも、怖すぎて誰も近寄らないといった雰囲気になっています。

昔は成長株の代名詞だったのにね

大きく稼がせて貰った中国株が低迷しているのをみると寂しいですね

世界最大手のゲーム企業であるテンセントなどの有望な企業が中国株にはありますが、成長性よりも中国当局の突然の規制やカントリーリスクを嫌気されて株価は低迷したままになっています。

中国株は、あまりにも低迷し過ぎているのでJPモルガンやブラックロックなどは、バリエーションが魅力的になってきているので急反発の可能性があるとみているようです。

ただ、バリエーションは間違いなく魅力的になっているが、中国市場は難しい市場であり、回復の時期を見極めるのは非常に難しいというスタンスを取っており、両社とも中国株の評価的には中立の評価のようです。

中国株の代表的な指数であるハンセン指数は、2018年の高値から右肩下がりで下落を続けており、高値から52%も下落をしています。ハンセン指数は、リーマンショック後の2009年の株価水準とほとんど変わらない水準にまで落ち込んでおり、13年間経っても成長しておらずに元に戻っている状態となっています。

ハンセン指数(2009年~2024年)

中国株において一番有名な銘柄であり、成長株の代名詞と言われていたテンセントも近年は苦戦しており、株価も2021年の最高値から63%も下落している状態となっています。テンセントは、2018年にも中国当局のゲーム規制によって暴落しており、今回の下落もその時の株価水準と同じぐらいの水準にまで低迷しています。

テンセントのPERは 13倍となっており、成長株とは呼べないぐらいの水準となっています。以前のテンセントであれば、PERは30倍を超えている事が普通だった事を考えれば、市場の信頼が非常に低迷しているのが感じられます。

テンセント(2018年~2024年)

テンセントと同じく中国株を代表する企業の1つであるアリババも株価は大きく低迷しており、株価は2021年の高値から77%も暴落している状態となっています。アリババが2014年にNY市場に上場した際には日本の一般的なニュースでも報道されていたぐらい話題になっていたのですが、あれから9年が経過したのですが、2014年当時に新規上場した際の株価水準にまで逆戻りしている状態となっています。

アリババのPERは 9倍となっており、一桁台にまで落ち込んでいます。もやは成長株ではなく、製造業のようなPERの低さとなっていますね。

アリババ(2014年~2024年)

ハンセン指数や中国株を代表するテンセント、アリババなどの主要銘柄が大きく下落を続けている背景には、中国政府への信用が失墜した事と、それに伴って機関投資家が保有株を大きく減らして中国への投資依存度を低下させている事があります。

中国株に投資している14の米国の年金基金を確認してみると、ほとんどの年金基金は中国株の保有比率を大きく落としており、リスク回避の姿勢を強めています。特に、年金基金最大級のカリフォルニア州公務員退職年金基金(狩るパース)とニューヨーク州共同退職年金基金は3年連続で大きく中国株の比率を低下させています。

主要な米国年金基金の中国株比率

中国政府の長期的な経済政策に対する疑念や不動産危機の長期化、米国との貿易摩擦などのマイナス要因が中国株離れを加速させており、当面は中国株にとって厳しい状況が続くのではないかと言われています。

一度失った信用を取り戻すのは非常に困難であり、特に機関投資家が戻ってくるには時間がかかると思います。

割安に放置されている中国株ですが、割安であるゆえに更なる大きな下落は限定的であるとも言えますが、急速に回復していくとも考えずづらく、当面は低迷が続きそうな感じとなっています。

何かのきっかけと共に大きく吹き上がる可能性も充分にありますが、安定感に欠ける状況となっており、中国株投資家にとっては暫くはイバラの道が続きそうな感じになっていますね。

   

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • よしぞうさんこんにちは。
    お正月早々体調を崩されたようですね、お大事になさって下さい。
    私の周りもコロナやインフルエンザの人が居て気をつけている日々です。

    今日のコラムを拝見して久しぶりに万科企業の株価を検索したところピークから三分の一の9.37H$でPERは5.57配当率は7.26%でした。
    ここ1年を見ても半値まで落ちていました。
    かつて人生が変わるほど利益を出せた会社でしたので心を動かされましたが、問題の多い不動産銘柄ということで年内様子を見て良さそうなら少しだけ購入してみようかと思いました。
    中国株はもう駄目みたいな書き込みをあちこちで見ますが国としてこのままで良いと指導者達が思っているとは思えませんから何か兆しがあればまた挑戦しようと思います。

    • こんにちは、よしぞうファンさん。
      お正月早々、5日間も高熱で倒れていたのですが、ようやく体調の戻ってきました。
      結局、コロナだったのかインフルエンザだったのかは分からないのですが(お正月なので病院が開いてなかった)、体調管理には気を付けないといけませんね。
      中国株は軒並み下がっていますよね。
      いずれ反発すると思うのですが、機関投資家が戻ってくるまで少し時間が掛かりそうな感じなので、当面は厳しいのかもしれないなと思っています。
      企業自身が持っている実力やポテンシャルからすると非常に安値に放置されているのですが、一度失った信頼を回復するのって難しいものですね。
      でも、いずれは持ち直す展開もあると思っています。

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