10年に1度のレベルという最強寒波が日本列島を覆いかぶさるようですね。全国各地で雪が降る可能性があるようで、東京などの首都圏だけでなく、近畿などの西日本でも雪が降る可能性があるようです。
北陸地域や東北・北海道などでは大雪になる可能性もあるみたいなので、警戒が必要ですね。雪にはなれている地域だとはいえ、雪が降り続いて大量に積もってしまうと社会インフラなどもストップしてしまう恐れがあるから怖いですよね。
子供の頃は、雪が降ると雪だるまとかを作れるから嬉しかったのですが、大人になると雪が降る事に嬉しさを感じなくなりますよね。寒いし、交通機関も乱れるし、道路が凍ったら転倒などの事故の危険性もあるし、いい事が何もないような気がしてしまいます。
都市部では雪に対する備えがもともと弱いので、少しでも雪が積もると交通がマヒする事があるし、スタッドレスタイヤにしていない車も多いから、スリップ事故が多発して危ないですよね。こういった時は車の使用を控えるべきなのですが、「少しぐらい大丈夫だろう」と思って、車を運転する人もいるから危険ですよね。こういう時は、安全第一で時間が掛かってもいいからゆっくりと行動するべきですね。
皆さんも体調やお体にお気をつけてお過ごしくださいね。
さて、本日のブログ記事の内容は、暴落時は買いという罠についてというお話です。
どの程度下がったら暴落というのか
「暴落時は買い」という有名な格言。確かにその通りではあるのですが、暴落をピンポイントに当てなければいけないという至難の技が必要となるので実は非常に難しいのです。
そもそも暴落とは、どのくらい下がったら暴落と言うのだろうか?
20%~30%も下がれば一般的には暴落と言えると思います。40%も下がっているようであれば確実に暴落と呼べますよね。
米国株の指数でもあるS&P500やダウ平均などでも20%を下回ったら弱気相場に入ったというレベルになるし、30%や40%という下落をすれば、暴落と呼ばれて歴史的な下落率と言われています。
代表的な歴史的下落
オイルショック 45%下落
ブラックマンデー 30%下落
ITバブル 45%下落
コロナショック 33%下落
暴落と呼ばれているのがどれくらい下げたら該当するのかは、一概にこれが正解というものはないのですが、一般的に考えれば30%~40%も下がれば暴落レベルだと言えるし、40%以上の下落であれば確実に暴落だと捉えていいレベルになっていると思います。
私達投資家としては、出来れば暴落には巻き込まれたくないし、出来るだけ暴落が来ない方が有難いですよね。自分の資産や投資先が30%も40%も下がってしまったら、動揺してしまいそうですよね。言い換えれば、投資をしていて動揺してしまいそうなレベルになれば暴落だと言えるのかもしれませんね。
暴落時に突っ込んで更に暴落を食らう
さて、話を少し戻して、「暴落時は買い」というシンプルな格言に従って投資をする場合、暴落時には株を買っていく必要があります。そして、暴落の底をピンポイントで当てる事は難しいので、暴落しているだろうと思われるタイミングで投資を開始する事になります。
ただ、暴落だろうと思って投資をしたタイミングが、まだまだ暴落ではなく本当の暴落は更に先になってから現れるという鬼のような展開が引き起こされる事があります。
ここに「暴落時は買い」という投資の難しさがあるのです。
例えば、1日で26%も暴落した銘柄があったとします。こんなに大きく下落したのだから、今買えば戻した時のリバウンドが狙えるんじゃないかと思って突っ込んだとしたら、大火傷をおうケースがあります。有名な銘柄だとメタ(フェイスブック)がそれに該当します。
1日で26%下落しており、高値から考えると38%も下落しているので、「暴落時は買い」という格言に従って購入すると、237ドルで購入する事になります。
でも、メタ(フェイスブック)はまだまだ下がっていきました。その後、高値から50%も下落していたので、更に「暴落時は買い」という事で、191ドルでも再び購入する事にしたとします。半値にまで下がっているのであれば、確実に暴落と言えるでしょう。
チャートをみても、急激に下っており、まさに暴落という値動きですよね。
高値から考えると充分に暴落しているの「暴落時は買い」に従って購入するとすると、こんな感じになるのではないだろうか。
高値から考えると半値にまで下がるという大暴落を引き起こしているので、これだけ下がったのだからもうこれ以上さがることはないだろうと思って投資をしていたとしても、その後に復活するとは限らないのが投資の怖い所ですよね。
メタ(フェイスブック)はこの後もまだまだ下がっていきます。底なし沼という表現がピッタリだと思うような下落っぷりを見せてくれます。こうなると、暴落という水準が分からなくなります。何処までも下げていくので底を狙うなんて事は出来ないですよね。
その後もズルズルと下げ続けたメタ(フェイスブック)は、ついに88ドルにまで下がってしまうのです。
「暴落時は買い」という格言に従って購入したとすると、1日で26%という大暴落をした時に237ドルで購入した場合でも、その時点から更に下がっていくので、結局はそこから62%も下落してしまう事になります。
その後の半値にまで下がった時点で購入した場合でも、半値の191ドルで購入したものでさえ安値で購入したとは言えない状況であり、結局はそこから更に53%も下落する事になるのだから、半値で購入したものが更に半値になるという笑えない状況に陥ってしまうのです。
「暴落時は買い」という格言に素直に従っただけなのに、更に暴落を食らうという最悪の展開を迎える事になるのです。
更に酷いものもある
メタ(フェイスブック)のような大型株でさえ予期せぬ大きな暴落に巻き込まれる事があるので更に規模の小さな企業等では有り得ないぐらいの下落をしてしまう銘柄もチラホラあります。
ここ2~3年で話題になって人気化したような企業などは有り得ないぐらいの暴落をしている企業などもあります。
こういった企業に投資をする際に、「暴落時は買い」という判断で安易に突っ込んでいくとかなり痛い目にあう事になってしまいます。
コロナ禍で一躍有名企業の仲間入りを果たしたオンライン会議のズーム(Zoom)。ここも暴落時は買いという行動を安易に取っていたらとボロボロにやられていましたね。
ズームも、僅か2日で25%下落した時がありました。そんなタイミングで「暴落時は買い」と判断して購入すると、その後もズルズルと下がってしまい、ホールドしていると致命傷を受けてしまいます。もっと下がった半値になった50%下落のタイミングで投資をしたとしても、それでも更に下がっていくという悪循環から抜け出せませんでした。
2日で25%の下落をしたタイミングで投資をした場合は高値から考えると34%も下落した水準でした。このあたりで「暴落時は買い」だと判断して投資をしたズームをその後もホールドをしたままの場合は、86%も下落してしまいます。
また、高値から半分の50%下落の株価になった284ドルの時点で投資をしていたとしても、そこから更に大きく下がる事になるので、結局は半値になった時点で投資をしていても71%も下落する事になります。
ズームに投資をしていた場合、最高値の高値で投資をした場合でも、約35%下落したタイミングで投資をした場合でも、半値の50%下落したタイミングで投資をした場合でも、どのタイミングで投資をしても結局は大きく損失を出す事には変わりがない状態となっています。
ZOOM
最高値の時点で投資 88%下落
35%下落時点で投資 82%下落
50%下落時点で投資 71%下落
同じようにコロナ禍で人気になっていたオンライン診察のテラドックという企業もかなり大きく下げています。
テラドックはズームよりも下げており、最高値からの下落率は92%となっています。ここまで下げるとテラドックに投資をしてホールドを続けていたら致命傷というよりは即死に近い状態になってしまいますよね。
テラドックの場合も、通常であれば暴落水準と言われている40%下落した時点で投資をした場合でも、高値から半値の50%下落した水準で投資をした場合でも、どのタイミングで投資をしても大火傷を負っている状態になっています。
テラドック
最高値の時点で投資 92%下落
40%下落時点で投資 86%下落
50%下落時点で投資 82%下落
ズームもテラドックも、株価が半分になった時点で投資をしてもズームは71%下落、テラドックは84%下落と大幅な下落となっており、半分の株価から更に3分の1ぐらいになってしまうという大暴落に巻き込まれてしまう状態となってしまいます。
もはや、ここまで下がるとどうしようもない状態ですよね。
まとめ
「暴落時は買い」という事は、間違ってはないと思います。
ただし問題なのは、どの時点で暴落が終わるのかが分からないという事です。暴落だと思った時点で投資をしても、更なる大暴落に巻き込まれてしまったら、ボロボロに株価は下がっていく事になります。そうなると投資した資金は紙くずに近い状態になることさえあります。
儲かると思ったのに紙くずになると困るよね
いつ底値になるのか分からないですからね
あとからチャートをみたり、暴落が終わってから株価をみれば、「あの時に買えば良かったんだ」と一目瞭然なので、暴落時に買えば簡単に儲かるような感じがするのかもしれません。
しかしながら、暴落の渦に巻き込まれている最中には何処が暴落の底なのかは全く分からないし、通常の感覚で暴落の底値付近だと判断して投資をしても、更にそこから下がり続ける可能性も充分にあります。
「暴落時は買い」に従って購入したから儲かるだろうと思っていも、儲かるどころか損失が酷すぎて原形を留めていないぐらいに投資資金が棄損している場合もあります。
安易に下がっている銘柄に対して「暴落時は買い」だと判断して突っ込んでいくと、罠に掛かってしまう事もありますよ。
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