私はアマゾンに対して強気な評価をしています。なので、保有株の中でもアマゾンの比率は高いし、私のポートフォリオの 20%ぐらいはアマゾンで占めています。なぜにアマゾンを評価しているのかというと、昔からこのブログでも言っているようにクラウド業界において世界シェアナンバーワンだからです。

クラウドの利益は今やアマゾンの金の卵だよね



そのクラウドも、AI需要によって更に成長しそうだよね
そもそも、世の中の企業のデータなどはほとんど自社で管理しているケース(オンプレミス環境)が大半です。それをクラウドに移行して、他社にも開放してクラウドを推進したのがアマゾンです。そして今では世界最大のクラウド企業ですが、それでも世界の中でクラウド利用率(パブリッククラウド利用率)は 10%程度であり、今後もオンプレミス環境からクラウドへの移行は続いていくことになります。
そこに AIブームが入ってきたことで、さらに企業がクラウドへと移行するスピードが上がってきています。AIはクラウド上で動くために、企業側が AIを利用したければクラウドを使用する必要があり、クラウドが「従来からの需要の拡大」プラス「 AIでの利用拡大」によって、非常に需要が急拡大しています。
そのため、クラウドの拡大のために設備投資に巨額の資金をつぎ込んでいるのですが、この費用負担の重さが投資家達に敬遠されて株価が少し軟調だった時期があったのですが、前回の決算発表ではクラウドの伸びが高くなっていたことで不安が払しょくされていました。
データセンターへの設備投資による収益化には時間差(時差)が生じます。これにより、今は設備投資の費用の方が大きいのですが、いずれは収益の方が上回っていくことになるのですが、まだ今は過渡期であり、設備投資に邁進している状態なので収益よりも設備投資の方が大きいです。でも、いずれはこれが逆転していくことになります。
データセンターへの設備投資は、データセンターにサーバーを設置して収益化(利益を生み出す)を開始できるまでに 2年ほどかかります。サーバーが接続されたデータセンターが開設されると(つまりデータセンターに投資を開始してから2年後)、すぐに大きな収益を生み出し始め、データセンターの耐久年数は 30年ほどあるため、その後 30年以上もの間、初期投資を再度行うことなくこれらのデータセンターを収益化できます。
そのデータセンターに設置するサーバーやネットワーク機器は、通常、サービス開始の数ヶ月前に購入するため、支出を開始する前に顧客需要を十分に把握できます。需要がなければ、資本を支出すること(サーバーやネットワーク機器を設置する事)はありません。
サーバーとネットワーク機器の場合、投資回収には平均して 3年弱かかります。現在、サーバーの耐用年数は少なくとも 5~6年はあります。現在の顧客との契約はほとんどが短い期間でも 5年ぐらいの契約期間となっています。つまり、損益分岐点(3年後)の あとの 2年~ 3年ほどはガッツリと利益が入ってくることになります。
そして、次の世代のサーバーやネットワーク機器を導入する場合(第1世代を導入して、6年後ぐらい)には、すでにデータセンターは建てているので、第1世代のサーバーやネットワーク機器を第 2世代に入れ替えるだけで済みます。そして、このサイクルはデータセンターの耐久年数が30年ほどあるので、サーバーやネットワーク機器を第 5世代や第 6世代に入れ替えるまではデータセンターを使いまわせるので、その分だけ設備投資が浮く形となり、収益性がグッと上がっていきます。
つまり、今はデータセンターとサーバーとネットワーク機器に設備投資が必要なのだけれども、5年~6年ほど経つと(次の世代に入れ替える時には)、データセンターの初期投資がいらない分だけ負担が軽くなる。だから、今のように急増する AI需要に対応するためにデータセンターを建設しまくっている初期段階では設備投資負担が非常に大きいけれども、一巡した後には大きなリターンとなって返ってくるという事です。
サイクルを単純化すると以下のような感じ(数値は適当)になります。
「第1世代」
・データセンター建設:400億ドル
・サーバー、ネットワーク機器:600億ドル
・合計投資額:1,000億ドル
そして、5年~6年が経過して、サーバーやネットワーク機器を次世代に入れかえるとすると、以下のようになっていきます。
「第2世代」
・データセンター:すでに建築済
・サーバー、ネットワーク機器:600億ドル
・合計投資額:600億ドル
という感じになっていきます。そして、これが第5世代や第6世代になるまではデータセンターへの設備投資(新規建築)が不要となるので、その分だけ利益率が高まっていきます。もちろん実際にはデータセンターにも維持費、電力設備更新、冷却設備、改修費などが必要なのでデータセンターへの設備投資額が「ゼロ」にはなりません。しかし、土地取得・建物・大型電力設備などの初期投資を丸ごとやり直す必要はないわけです。
つまりは、今のように第1世代のデータセンターおよびサーバーやネットワーク機器を構築している時が一番お金がかかる時期なのです。そして、それを乗り越えていくとキャッシュがドンドンと入ってくるような循環となっていきます。
今は、クラウドの売り上げはグングンと伸びていますが、それ以上に設備投資の費用が掛かっていいる状態となっており、フリーキャッシュフローは大きく既存しています。でも、それは今が第1世代の時期だからです。
数年後には、この第1世代の費用負担の構造が逆転して、設備投資の費用よりもクラウドの収益の方が大きくなっていく時期に入っていきます。そうなると、フリーキャッシュフローは一気に改善して、大きな収益とキャッシュが舞い込んでくることになります
それが分かっているからこそ(AIブームの前の過去のクラウドの建築の際にも同様のサイクルになっていた)、アマゾンだけに限らず、グーグルやマイクロソフトも莫大な費用を突っ込んででもデータセンターの建築に邁進しているという事です。
今は、株価の調子がいいとは言えないハイパースケーラー(アマゾン、グーグル、マイクロソフト)ですが、数年後には莫大な収益をもとに、株価も絶好調になっているはずです。なので、今のうちに仕込んでいるのがいいのではないかなと思っています。


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