4月に大きく下落をしていた米国株市場。トランプ大統領が打ち出した関税引き上げ問題が世界中を騒がしていますが、それでも米国経済は依然として力強い状態を保っており、経済自体はまだ失速していません。なので、株価も気が付けば持ち直してきています。

関税問題で揺れた4月の頃は、まだまだ下がりそうな雰囲気だったね



「もうはまだなり、まだはもうなり」って感じだね
最近好調な米国株市場を引っ張っているのは半導体銘柄です。王道のエヌビディアは最近1か月では23%ほど上昇しているし、半導体銘柄の成長株であるコアウィーブは最近1か月で200%(3倍)ほど株価が上昇しています。
S&P500の場合は最近1か月の上昇率が5%程度なので、エヌビディアなどは特に好調を維持しているといった感じになっています。
エヌビディアなどが好調なのは、テック大手企業が景気が落ち込みそうな状況になっていても従来と変わらずエヌビディアなどの半導体をドンドンと発注しているからです。先日も、アマゾンが世界各地でデータセンターの拡張を積極的に進めているとの報道がありました。アマゾンはエヌビディアの半導体へのアクセス拡大も目指しているようです。
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)は、今年に入りメキシコに複数のデータセンターを開設しており、更にチリやニュージーランド、サウジアラビア、台湾でも新たな施設を建設しています。アマゾンは、エヌビディア製の最先端半導体「GB200」の在庫を拡充するためにエヌビディアに協力を依頼しているようです。
こういったテック大手の動きは、半導体生産メーカーの台湾セミコンダクター(TSMC)の売上にも影響しており、台湾セミコンダクターの今年の売上見込みは 20%台半ばの伸び率になると想定されているようです。売上だけでなく、利益も過去最高を更新するのは間違いないと経営陣は見込んでいます。
従来のデータセンター向けの基盤(半導体)だけでなく、最近は人型ロボット向け半導体の需要について「非常に強い」との認識を示しているようですね。
AIの需要はまだまだ続いており、AIだけでなくロボット産業も新しく立ち上がろうとしているので、半導体は飛ぶ鳥を落とす勢いで売れ続けているみたいです。あらゆるものにAIが組み込まれるのが既定路線となりつつある現在において、半導体はなくてはならないものとなりつつありますね。
20世紀は石油の時代、21世紀はデータの時代と言われています。データの時代において、AIなどに必要となる半導体は今後も高い需要が見込まれ、AIやロボットなどの新しい時代の企業にも注目していきたいですよね。
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