新NISA制度が始まって2年目に突入しましたね。旧NISAの頃からNISA制度を利用している方もいるし、去年から新しくNISAを始めた方もおられるし、多くの方々が新NISAを利用しているみたいだね。新NISA制度が出来てから、投資へのハードルが一気に低くなった気がします。
投資は危ないというイメージが少しずつ変わってきたね
オーソドックスな投資であれば、資産形成には大いに役立つよね
新NISA制度になって、非課税投資枠が 360万円にまで増えたのと同時に積立投資枠( 120万円)と成長投資枠( 240万円)という2つの枠が出来たね。積立投資枠については普通に積み立てている人が多いみたいだけど、成長投資枠については、年始に一括投資をする人と時期を分散して投資をする人に分かれているみたいだね。
では、年初に一括投資をするのと時期を分散して投資をするのとではどっちがいいのだろうか?
基本的には、年初に一括投資をする方が効率がいいです。ただ、投資は効率だけでは計れないものがあるので時期を分散する事も安定して投資を続けていく事にとっては大切な事だよね。
年初に一括投資をする方が効率がいいというのは、過去のデータからみても、その方が確率的に上昇する割合が高いからです。なので、長期投資を前提とするのであれば、年初に一括投資をしていればいいと思います。
過去50年間のS&P500における騰落率を確認してみても、プラスリターンの年の方が多いです。
過去50年間 | プラスリターン | マイナスリターン |
---|---|---|
S&P500 | 39回 | 11回 |
年始に一括投資をして、プラスリターンで年末を迎える確率は78%となっていて、かなりの確率でプラスリターンで終わる事になります。逆にマイナスリターンになる確率は22%なので、4年~5年に1回ぐらいの割合なんだよね。
なので、年始に一括投資をして運が悪いとマイナスリターンになる事があるけれども、大抵の年はプラスリターンになる方が多いので、年始に一括投資をしていた方が確率的には良い結果となるみたいだね。
ただ、じゃぁ誰でも年始に一括投資をすればいいのかというとそういうものでもなく、時期を分散して投資をした方が心理的には負担が少なく、安心して投資を続ける事が出来ます。
多くの人は株価が下がっても「長期投資だからどれだけ下がっても大丈夫」というけれども、実際に急落や暴落をすると投げ売りをする人々が多発するよね。シミュレーションとは違って、実際に自分の資産が本当にドンドンと目減りしていくと多くの人は怖く感じるものなんだよね。
S&P500も、多くの年はプラスリターンで終わっているけれども、マイナスリターンが連続している年もあります。3年連続でマイナスリターンになっている時もあって、こういう時に投資をしていると沢山の人々が心を折られてしまいます。
S&P500でも、1年目で10%下落、2年目で13%下落、3年目で23%下落している時があります。こうなると、1年目の時の資産から換算すると3年目には40%も下落している事になるんだよね。
資産が毎年ズルズルと減っていって、気が付けば30%も40%も減っていて、世の中が投資に対して超悲観的になっている状態になると、頭で長期投資だと分かっていても、心がついて行かなくなっていくものなんだ。
時期を分散して投資をしていても、こういった連続した下落時に巻き込まれると資産が減る事は避けられないけれども、年始に一括投資をするよりは時期を分散しながら投資をした方がダメージも軽減されるし、「少しは安く買えた」という心の支えも出来るので比較的気持ちを保ちやすくはなるよね。
確率や効率的な面からすると、年初一括投資の方が良いと思います。
ただ、心理的な面からすると時期を分散した方がいいです。
投資をする方にとって、どちらがいいのかは、その人の性格や投資感・投資歴・資金力・収入・家族構成などによっても異なってくるので、どちらのケースにおいてもメリットとデメリットがある事を考慮して、自分にとってどちらがよりシックリくるのかを考えていけばいいのではないかな。
一律的にどちらがいいという事ではなく、自分にあった方法を模索しながら投資を続けていけばいいのではないかなと思うよ。
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