米国の11月の利上げは、大方の想定通りに0.75%に決まりました。次の焦点は、来月12月の利上げがどのくらいの幅になるのかとターミナルレート(利上げの最終到着地点)がどのくらいになるのかになっています。
今年は急ピッチで利上げを進めており、異例の4回連続の0.75%の金利引き上げという荒治療を行ってます。そろそろ利上げの引き上げ幅も抑えていく段階に入りつつありながらも、インフレを見極めながらの対応となっており、来月もこのまま異例の0.75%の引き上げを続けるのか、0.5%の引き上げにペースダウンするのかは混沌としています。
ただ、ターミナルレートは従来の想定よりも若干引き上げられたように市場からは受け止められている事から、株式市場は軟調な展開になる可能性もあります。
株式市場が下がっていくのであれば、資金に余裕があれば段階的に資金を入れていって良いタイミングになってきていると思っています。
自分のタイミングは守ろう
株式市場が下がってきているといっても、何処が底なのか分からないものだし、いつまで下がっているのかも分からないものです。なので、ガツガツと行く必要はないと思いますが、段階的に徐々に資金を入れていけばいいと思っています。
今後、景気が悪化していくのであれば企業業績も落ち込んでいく事になるだろうから、企業の業績悪化によって株価も更に下落する可能性があります。もちろん、今後の景気の動向次第なので業績の落ち込みが少なければ株価もほぼ下らない事もあるだろうし、逆に業績の落ち込みが大きければ株価も当然ながら大きく下落する事になります。
底を狙って買い出動をするというよりも、安くなってきていると感じるのであれば段階的に拾っていくというスタンスの方が安定して購入していけると思います。
ただし、株価が下ってきて皆が買い始めるチャンスだと言っているからといって、皆が皆、同じように買えばいいというわけではないと思っています。
怖いなと感じていたり、すでにたくさんの資金を投資に回していてこれ以上の追加投資を躊躇う人などが、周囲が「急落時や下落相場は追加投資の最大のチャンスだ」と言っているのに煽られて必要以上の買い増しを続ける必要はないと思います。
自分の資金管理や投資ペースは自分のタイミングや自分の感覚で行えばいいのだから、ムリに周囲に合わせる必要などはないです。
「チャンスを逃すかも」という追い込まれた気持ちで投資をするよりも、「今ならば良いタイミングかも」と自分で納得できる状況で投資をしていく方がいいと思います。
私はどうするのか
さて、投資のタイミングや感じ方は人それぞれなので、自分なりの感性や考え方で投資を続けていけばいいと思うのですが、私の場合はどうなのかをお伝えしてみようと思います。
私は、今後の相場は少しずつ下がっていくのかなと思っています。であれば、資金を段階的に入れていく方針です。
何を狙っているのか?
ターゲット価格をいくらで想定しているのか?
私は、株価が5%下がるごとに段階的に資金を入れていこうと思っています。
狙っているのは、アマゾンとマイクロソフト、それとS&P500連動投資信託(eMAXIS Slim米国株式)。
すでに、アマゾンは89ドル(高値から50%下落)で、マイクロソフトは219ドル(高値から35%下落)で購入済ですが、今後も下がっていくにしたがって拾っていくつもりです。
購入予定単価(高値からの下落率)
銘柄 | 想定単価 | 想定単価 | 想定単価 | 想定単価 |
---|---|---|---|---|
Amazon | 83.5ドル(-55%) | 74.6ドル(-60%) | 60ドル(-68%) | ━ |
Microsoft | 205.8ドル(-40%) | 188.7ドル(-45%) | 171.5ドル(-50%) | ━ |
S&P500 | 3357.59(-30%) | 3117.76(-35%) | 2877.93(-40%) | 2638.10(-45%) |
アマゾンであれば、83ドル、74ドル、60ドル、と下がるごとに買い増していく方針です。
マイクロソフトであれば、205ドル、188ドル、171ドル、と下がるごとに買い増していく方針です。
S&P500であれば、3357ポイント、3117ポイント、2877ポイント、2638ポイント、と下がるごとに買い増していく方針です。
それぞれここまで下がらないかもしれないけれども、事前の想定ではこんな感じで考えています。
もちろん、市場の様子や決算の内容によって事前に設定している購入予定単価を動かす事もあります。アマゾンであれば当初は93ドルぐらいから買い始めようと思っていましたが、決算の内容をみて最初の買い始めのタイミングを少し下げて89ドルから買い始めています。
あと、株式市場が結構大きく下げてきた場合には、テスラやメルカドリブレ、インド株などを少しだけチャレンジ枠として将来のお楽しみ枠で購入しているかもしれません。また、S&P500が非常に大きくさげて2398.28(50%下落水準)にまで落ちてくればSPXL(ブル3倍型)も検討していると思います。このあたりのお楽しみ枠は現在どうしようか検討中です。
まとめ
株式市場が軟調な展開になってくると、投資家としてはやはり心が重たくなりますよね。
出来れば上昇相場でウキウキの毎日を過ごしたい所なのですが、当面は厳しい相場環境が続きそうな気がしています。
来年ぐらいまでは株式市場は軟調な展開が続くと少し悲観的な想定をしていますが、そんな場合でも少しずつお気に入りの銘柄を仕込んで行ける機会が訪れたのだとポジティブに考えながら、不安定な相場を乗り切っていこうと思っています。
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