リーマンショック前と現在の金利引き上げの違い

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サッカーワールドカップもいよいよベスト8となり、ワールドカップが1番楽しいのはここからになります。

決勝トーナメントになると強豪国が多く残る事が多く、ここからは強豪国同士の戦いが続きます。特にベスト8は強豪国同士の組み合わせが多く、どの試合も目が離せない戦いになります。

今回のベスト8の戦いで注目しているのは、フランス対イングランド。共に高い攻撃力で勝ち上がってきたチーム同士なので見ごたえのある打ち合いになるのではないかと思います。

そして、優勝の行方にも注目。メッシやロナウドなどの世界的なスター選手を有する国が優勝するのか、フランスが2大会連続優勝するのか、王国ブラジルが優勝を奪還するのか、優勝国の行方にも目が離せませんね。

どこが優勝するのだろう?

私はフランスだと思うよ

さて、盛り上げっているワールドカップですが、一方で株式市場は調子が悪く盛り上げりに欠けています。

今回は、来年の米国株式市場の見通しについてです。

目次

来年の株式市場の見通し

来年の株式市場がどのようになっていくのか?各自の予測や想定によって様々な見解があると思います。

私は、来年の株式市場は今よりも下落すると想定しています。景気の悪化はこれから起こっていくものだと思っているし、景気の悪化によって企業の業績が減少していくのであれば株価は今よりも下落していくと想定しています。

まだ現時点では米国経済は景気悪化になっているというわけではないです。来年度も景気が悪化するとは限りません。このまま景気を保ったまま持ち直す事もあるかもしれません。ただ、個人的には来年度は景気が悪化する可能性の方が高いと思っています。

さて、景気が悪化していくとして、ではどのぐらい景気悪化が深くなっていくのだろうか?

残念ながらそれは誰にも分からないものだと思います。景気の悪化が浅いものであれば、株式市場へのダメージも大したことはないだろうし、景気の悪化が深いものであれば当然ながら株式市場へのダメージは厳しいものになります。

ただ個人的には結構厳しくなっていくのではないかなと思っています。なので、しっかりと身構えている状態です。

異常に大きな引き上げ幅

現在は金利を急激に引き上げて、インフレを全力で叩いている状態です。

通常の金利の引き上げであれば、金利を引き上げていても何も問題ないと思います。金利を引き上げている過程で不景気になる事があったとしても、そんなに深刻的な不景気になるとは感じないと思います。

ところが今回は急激な金利の引き上げを実施しています。しかもそれを何回も。

0.75%の利上げというだけでも非常に大きな引き上げ幅なのに、それを4回も連続で行うというのは異常事態です。通常は、時間をかけて少しずつ金利を引き上げていくものです。

そんなに異常事態なの?

通常の利上げとは大きく異なります

例えば、「前回の金利引き上げ時の状況」を見てみましょう。

前回の金利引き上げ時は、0.25%だった金利を2015年12月に0.5%に引き上げています。その後、少しずつ金利を引き上げていって、2018年12月に2.5%まで引き上げています。

3年間かけて、2.25%を引き上げた形となります(2.5%-0.25%=2.25%)

この間の引き上げ幅は、全て0.25%となっており、少しずつジリジリと引き上げています。

もう一つ、「リーマンショックの前の金利引き上げ時の状況」をみてみましょう。

2003年6月の1.0%から徐々に引き上げていって2006年6月に5.25%になっています。

3年間かけて、4.25%を引き上げた形となります(5.25%-1.0%=4.25%)

この間の引き上げ幅は、ほとんどが0.25%で、1回だけ0.5%の引き上げをしただけです。

「今回の金利引き上げ時の状況」は、0.25%だった金利を僅か8か月で4.0%まで引き上げています。

引き上げ幅は、「0.25%→0.5%→0.75%→0.75%→0.75%→0.75%」と、1回1回の引き上げ幅が非常に高いのが分かると思います。

年度年数最低金利最大金利引き上げ幅
2003年~2006年3年1.00%5.25%4.25%
2015年~2018年3年0.25%2.50%2.25%
2022年~現在8か月0.25%4.00%3.75%

今月15日に予定されているFOMCでは、金利の引き上げ幅が0.5%か0.75%になると予測されています。今のところ、一番有力なのは、0.5%の引き上げ幅です。つまりは、最低でも0.5%の引き上げ幅は確定だという事です。

これにより、12月15日の時点で今年の金利の引き上げ幅は4.25%(4.5%-0.25%)となり、リーマンショック前に3年間もかけて少しずつ引き上げた4.25%という引き上げ幅と同じだけの金利の引き上げを僅か9か月で実施するという事になります。

何かが起こる可能性

これだけ急激な金利の引き上げをすれば、いずれ何処で何かの大きな歪みを生み出す事になると思います。急激な金利の引き上げを短期間に何度も行うのは劇薬に近く、麻薬のようなものだと思います。だからこそ、危険性が高いと思っています。

もちろん、危険性が高いというだけなので必ず何かしらのトラブルが起こるわけでもないし、必ず景気悪化が引き起るという訳でもないです。

ただ、危険性が高いと感じているのであれば、ムリをする必要はないし、身構えておく必要があると思っています。

それが正しいのかどうかなんて誰にも分からないと思います。それが事前に分かれば誰でも大金持ちになれますからね。でも、ITバブルもリーマンショックも最初は小さな躓きから始まるはずです。それが徐々に段々と大きくなっていき、ドンドンと歪みを拡大させていく。そして、気が付けば何かが大きく炸裂して、ようやく大きな危機が顕在化する。

それを事前に分かる人などいないと思います。

ただ、個人的には何かが起こる可能性が高いと感じているという事です。

可能性が高いと感じているのであれば、それに伴った行動を取る必要があるのではないかなと思っています。

私にとっては、それがキャッシュポジションを高めておくという事であり、高めたキャッシュポジションは何かが起こっていくたびに(株式市場が下がる度に)、投下していく事で将来への布石へとなっていけばいいなと考えています。

  

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