米国大統領候補のトランプ氏が銃撃されるという民主主義を暴力で覆そうとする卑劣な行為が行われました。トランプ氏本人は命に別状はないのですが、参加者が亡くなるなどの悲しい事態となっています。銃撃されてすぐに身を挺してトランプ氏に覆いかぶさるシークレットサービスの動きはさすがアメリカだなと思いました。
要人の銃撃なんて許せないよね
力でねじ伏せるという暴挙は絶対にダメだよね
もともとは、私個人的にはトランプ氏とバイデン氏のどちらかを大統領として選ぶとすれば、バイデン氏の方がマシかなと思っていました。強引で自己主義的な主張が強いトランプ氏よりも判断力が大きく衰えてきていても周囲のサポートで乗り切るバイデン氏の方がいいかなと思っていました。
しかし、銃撃された後のトランプ氏が拳を突き上げて、支持者を鼓舞する様子は強いアメリカの象徴ともいえると感じました。
どこからか銃撃をされて、しかも体に命中して血が出ている状態で、さらに追加の発砲があるかもしれない状況で、たとえシークレットサービスに囲まれていたとしても、ああやって拳を上げて健全をアピールする胆力は凄かったと思います。
決して誰にも負けない、決して怯まない、決して屈しない、そういった強い精神力がなければ気丈には振舞えません。しかも命が掛かっている状態でそれを維持する事は並大抵の事ではないと感じます。
大国アメリカを引っ張っていくには、判断力が大きく衰え始めたバイデン氏よりもやはり圧倒的にリーダーシップがあるトランプ氏の方がふさわしいと感じる人が多くなっていくのだろうなと思います。
「もしトラ」などと言われていたことがありますが、現状では「ほぼトラ」になっていると思います。
さて、もしもトランプ氏が大統領となったのであれば、どんな銘柄が恩恵を受ける可能性があるのだろうか。
恩恵業界 | 不利業界 |
---|---|
石油関連 | 太陽光発電 |
防衛関連 | 電力エネルギー |
医薬品メーカー | 中国関連 |
恩恵を受ける可能性が高い業界として、石油関連や防衛関連、医薬品メーカー、自動車産業、鉄鋼、半導体などがあげられます。
再エネルギーに否定的なトランプ氏はグリーン・ニューディール政策に反対の意思を表明すると推測されており、「掘って、掘って、掘りまくれ」と発言しているトランプ氏の場合は石油銘柄(エクソンモービルやコノコフィリップス)が強い恩恵を受けそうです。
また、「NATO(北大西洋条約機構)にもっと資金を出させるべき」と主張しているトランプ氏の場合、世界的な軍事費拡大につながる事から軍需産業にも恩恵を与えると思われ、防衛関連銘柄(ノースラップ・グラマンなど)も恩恵を受けそうです。
さらに、メディケア・アドバンテージの削減と薬価引き下げによって医薬品メーカー(イーライリリー、メルク)なども恩恵を受けると考えられています。
他には、中国への関税強化と国内回避によって自動車メーカーや鉄鋼、半導体などにも追い風になっていくと想定されてます。
一方で、不利だと想定されている業界は、太陽光発電や電力エネルギーなどの再エネ関連銘柄です。太陽光発電大手のファースト・ソーラーや電力エネルギー大手のネクステラ・エナジーなどは厳しい状況となりそうです。
また、再エネに関連した排ガス規制やEV(電気自動車)への補助などにもトランプ氏は否定的なため、テスラなどにも逆風となりそうです。ただ、テスラを率いてるイーロン・マスク氏はトランプ氏の政治団体に多額の寄付を行い、正式にトランプ氏への支持も表明したので、そのあたりは温情を受けてテスラは無風になるかもしれませんね。
トランプ氏は中国への関税強化へと強く動きそうなので、中国に関連する銘柄は貿易戦争に巻き込まれそうです。アップルなどの中国依存が強い銘柄は中国からの報復を受ける可能性があり、避けた方がいい銘柄となりそうです。
今後誕生する政権の政策内容によって、業界の動向が大きく左右される可能性があり、恩恵を受ける業界は伸びやすく、不利な業界には逆風が吹く可能性がある事から、念のため、そういった動きを頭の片隅に入れておいた方がいいのかなと思います。
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