報復の連鎖となっていた米中の貿易戦争。中国がレアアースの規制を強化したと思えば、米国はすぐさま追加関税を100%掛けると言い出したり、泥沼化しそうな感じがしていた米中貿易戦争。まあ、でも結局はいつもの茶番劇の始まりで、グダグダとやり合いながら時間が経てば妥協しながら手を取り合うという感じになっていますね。

争い続けたままだとお互いが困るよね



ほとんどチキンレースみたいなものですからね
30日に予定されているトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談に向けて行われていた米中の担当者会議。この会議において米中共に折り合いがついて妥協点がまとめられたようですね。そもそも米中の主要会談が行われる時点で、お互いのトップのプライドを傷つけないために米中の話し合いが破談になる可能性は低いので、お互いが争っているように見えても茶番劇にしか見えないですよね。
ベッセント米財務長官がインタビューで話した内容によると、トランプ大統領による中国製品への100%の追加関税については「事実上、撤回された」と発言しており、中国は大豆の大規模な購入を行うほか、レアアース(希土類)に関する包括的な規制の実施を延期する見通しだと語っていました。
ベッセント米財務長官は、「従って、100%関税の脅威は消えたとみていいだろう。中国が世界的な輸出規制を直ちに導入するという脅威も同様だ」と話しており、中国がレアアース規制を「再検討のために1年間延期する」と述べていました。
100%の追加関税は撤廃されて、中国のレアアース規制は延期されて、米中双方ともに納得がいく満点に近い合意だったのではないかなと思います。まあ、そもそも元の状態に戻っただけなんですけどね。
米中首脳会談が予定されていたところに、お互いが主導権を握りたいという事で、軽いジャブ(レアアースの規制強化は軽いジャブどころではなかったけどね)を繰り出して様子をみていた感じだったのですが、基本的にはこういった感じのものは丸く収まりますよね。
中国のレアアース規制強化、そして米国の対向処置として100%追加関税検討などの一連の流れによって一時的に株価が下がっていましたが、ブログでも再々言っていたように、こういった展開では全く心配する必要もなく、ド~ンと構えていればいいと思います。


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