ハイテク企業が AIに注力する姿勢が続いており、インターネットが発達し始めた頃やスマホが普及し始めた頃のように、AIが導入されていくのが当たり前の社会になっていくような感じになってきたのかもしれませんね。新しい物好きだけが触っていたのが、一般の方々も触るようになり、そして企業や個人が当たり前に AIを使う社会がやってくるのかもしれません。

AI社会に向けてハイテク大手が色々と動き出しているね



いち早くスタンダードを握った企業が覇権を取りそうだよね
AI社会において、その根幹となる半導体の分野ではエヌビディアが独走状態となっており、生成AIを動かすためにエヌビディアの半導体が無ければ使えないぐらいの状態になっている事で、エヌビディア1強状態になっています。当面は、半導体の分野においてエヌビディアの代わりになる製品(企業)は出てこないと言われています。
ソフト分野においては、まだどこかが覇権(スタンダード)を握っているわけではなく、各社が我先にと動き始めている状態です。そして、まだ手付かずの宝の山にたどり着けば、エヌビディアのように独占状態にありつけるかもしれません。なので、各社は必死になって AIの拡大へと突き進んでいます。
生成 AIの分野において一歩リードしていると言われているのが「オープン AI」という企業ですよね。チャットGPTで一躍有名になった企業です。そんなオープン AIへの影響力を強めようとマイクロソフトが動いたみたいで、オープン AIの株式の持ち分を27%に引き上げるようです。この出資によってマイクロソフトはオープンAIの株式を1350億ドル(20兆5000億円)保有する事になります。
オープンAIは、マイクロソフトからの出資に増加によって運営資金を確保する事が出来たのですが、代償として売上の20%をマイクロソフトに渡さないといけないという事になっています。また、オープンAIは、マイクロソフトのクラウドサービス「アジュール」を更に2500億ドル相当追加購入する契約を結ぶ事となりました。
ただ、今回の件に関してはオープンAIにもメリットはあり、従来はマイクロソフトが優先的にクラウド供給者となるという契約だったのですが、今回からそれが一部緩和されて他のクラウドを併用する事が認められています。オープンAIにとっては、インフラ面・市場展開面での選択肢が増える事になるようです。
最先端の生成AIの利権をコントロールしようとするマイクロソフトと、更に生成AIを拡大していってマイクロソフトのコントロールを離れていきたいオープン AIの駆け引きが続いていますね。
AI化の流れは止まらないので、どの企業とどの企業が手を組み、何処が出資していて、どんな企業が伸びていくのか、そんな事を考えながら、各社の戦略をみていくと楽しいのではないかなと思っています。
王道のエヌビディア、安定路線のマイクロソフト、雌伏の時を待っているアマゾン、巻き返しに量子コンピューターで先行するグーグルなどなど、各社の戦略が微妙に違うのが面白いですよね。


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