逆転が続いている

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今年は大統領選挙の年ですよね。トランプ氏対バイデン氏という構図になる予定なのですが、先日の公開討論会でバイデン氏があまりにも酷かった為に、バイデン氏では勝てない(そもそも大統領が務まらない)という意見が出始めており、大統領選挙以前に大統領候補者選び自体が混迷してきましたね。どうなることやら。

そして今年はもう一つ、経済的にも株価的にも注目されているのがFRBによる利下げが行われるのかどうかですよね。

年内には利下げが行われると想定されているね

今のところは9月頃に利下げが行われるのが有力だね

当初は今年に4~5回ぐらいの利下げが行われるというのが市場の主流な想定だったのですが、思いのほかジリジリと利下げの時期は後ろ倒しになっていき、その後は今年中に3回ぐらいの利下げの想定となっていたのですが、現在では年内に1回程度の利下げにへとトーンダウンしています。

FRBが高金利を続けており経済に高い負荷を与えている状態にも関わらず米国経済が非常に好調を維持しているため、利下げの判断はドンドンと遅れていく状態になっています。

利下げを行う判断材料の1つに、失業率がコア消費者物価指数を上回る事という条件があります。インフレの指標でもあるコア消費者物価指数が落ち着いていき、それと共に失業率が上昇していき、景気が落ち始めている状況になると利下げもスムーズに行いやすくなります。

過去、90年間で利下げを行った際に、失業率がコア消費者物価指数を下回った状態で利下げをしたのは、たった5回しかなく、1942年、1969年、1974年、1980年、1981年だけとなっており、近年では失業率がコア消費者物価指数を下回った状態で利下げを行っていないようです。

さて、では最近の失業率とコア消費者物価指数(コアCPI)はどんな感じとなっているのでしょう。

年月失業率コアCPI
2023年10月3.9%4.0%
2023年11月3.7%4.0%
2023年12月3.7%3.9%
2024年1月3.7%3.9%
2024年2月3.9%3.8%
2024年3月3.8%3.8%
2024年4月3.9%3.6%
2024年5月4.0%3.4%
2024年6月4.1%3.3%

去年は失業率が非常に安定しており、年間を通してずっと3%台を維持していました。去年の4月には失業率が3.4%と34年ぶりの低水準となっていて好調な米国経済を象徴する結果となっていました。

一方で、コア消費者物価指数はインフレが順調に落ち着きつつあることを示唆しており、去年は5%~4%台という感じで推移していましたが、今年に入ってから3%台にまで低下しています。

今年の4月からは連続で失業率がコア消費者物価指数を上回る状態が続いており、失業率の上昇とインフレの鎮静化という利下げには必要な条件が整いつつあります。

失業率がこのまま4%台に留まり、コア消費者物価指数が順調に低下していけば、利下げのゴーサインも出しやすく、9月の利下げに向けて視界が良好となっていきそうですね。

    

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