生成AIの次はロボット産業の時代がくる

近年、急速に発展して市場に投入され始めた生成 AI。これにより、劇的に AIの性能が向上して、「従来の分析型（すでにある情報に基づいて分析や予測を行う）」から「新規の創造型（学習データに基づいて新しい文章・画像・映像などのコンテンツを作り出す）」に進化していきました。

生成AIが発達した事で、従来のようにすべての作業を指示する必要がなくなり、一定の指示があれば自ら考えて行動（判断）出来るようになっており、人が行っていた業務（作業）なども従来以上にロボットなどに置き換える事が可能となってきました。

いずれはSF映画で描かれていたように、人型ロボットが人間の代わりに業務を行い、アンドロイドの時代がやってくると想定されています。そして、それは遠い未来ではなく、もうすぐそこまでやってきているのです。

今年（2025年）は、産業向け人型ロボットのテイクオフ元年と位置付けられており、中国などではすでに人型ロボットの導入が始まっており、工場検査や物流などで使い始められています。

特に自動車メーカーなどは人型ロボットの導入に積極的であり、BMWとメルセデス・ベンツは、米国のロボット企業は「Figure」と提携し、人型ロボットを工場に導入する事を本格的に検討しています。また、テスラは今年中にOptimus（人型ロボットオプティマス）を工場向けに1000台ほど限定的に生産する予定となっています。

工場用・業務用の人型ロボットは、2026年～2028年頃に導入が本格的に始まっていくと想定されており、消費者用・家庭用の人型ロボットは、2028年～2031年ごろから本格的に導入が始まっていくとされています。

市場調査によると、2025年には18億ドル（2600億円）と想定されている市場規模は、2030年には53億ドル（7600億円）となり、2035年には380億ドル（5兆5000億円）に達すると予想されており、2030年頃が人型ロボットが市場に定着する大きな転機となると言われています。年間平均成長率は 17〜40％台で推移し、急速に拡大するとされています。

AI搭載人型ロボットは、まずは工場や物流、監視といった業務用途で 2026年頃から徐々に市場に本格的に投入され、2030年以降には一般家庭や商業用途に広がる可能性が高いと考えられます。その後 2030年前半にかけて、コストが下がり一気に普及が加速すると予測されます。

今の内からロボット産業に関連する銘柄などを仕込んでおけば、いずれは恩恵にあやかる事ができるかもしれませんね。生成AIで出遅れた（投資していれば）と感じたのであれば、ロボット産業銘柄を探してみると面白いかもしれませんよ。