11月だというのに非常に暑い日々が続いていましたね。3連休の時なんか、「夏だろう?」っていうぐらいの暖かい気温となっており、本当に地球温暖化の影響が強く出ていた11月初頭だったと思います。
さて、今年の相場もいよいよ残すところ11月・12月と2か月を残すだけとなりました。
今年の相場はプラスリターンで終わって欲しいね
アノマリー的には大丈夫だと思いますよ
今年は年初から相場の調子が良くて、米国株式市場は大きく上昇していました。ところが8月から市場の雰囲気は少し変わっていき、下落基調へと転換して、8月・9月・10月と3か月連続下落という不安定な相場へとなっていきました。
残りの11月・12月はどんな相場になるのか?
果たして、今年はプラスリターンで終わる事が出来るのか?
今回は、今年の残りの相場についてのお話です。
どのくらいマイナスリターンになっているのか
S&P500が設定されたのは、1957年です。「スタンダード&プアーズ社」によって算出された指数で、全米の代表的な500社の株価を基に計算されています。現在は、「スタンダード&プアーズ社」の合併によりS&P500については、S&P・ダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表しています。
さて、そのS&P500なのですが、1957年からの65年間において、年間リターンがマイナスリターンだったのは、何回あったのでしょうか?
- 1957年 -14.3%
- 1960年 -2.9%
- 1962年 -11.8%
- 1966年 -13.0%
- 1969年 -11.3%
- 1973年 -17.3%
- 1974年 -29.7%
- 1977年 -11.5%
- 1981年 -9.7%
- 1990年 -6.5%
- 1994年 -1.5%
- 2000年 -10.1%
- 2001年 -13.0%
- 2002年 -23.3%
- 2008年 -38.4%
- 2015年 -0.7%
- 2018年 -6.2%
- 2022年 -19.4%
S&P500がマイナスリターンだったのは、65年間で18回となっています。確率で言うと、マイナスリターンになるのは27%となっているので、約4年に1回ぐらいはマイナスリターンで終わる事になります。
こうやって確認してみて、改めて知ったのですが去年(2022年)は、19.4%の下落となっており、過去65年間の中では、1974年の-29.7%、2002年の-23.3%、2008年の-38.4%に次いで、ベスト4に入るぐらいの歴史的な下げ幅だったんですよね。
たった2回しかない
去年のS&P500は、マイナス19.2%とかなり大きく下落をした年でした。さて、では今年残り2か月となりますが、米国株市場はプラスリターンで終われるのか?それともマイナスリターンへと沈んでしまうのか?どうなるのでしょうか?
過去の統計をみていると、2年連続でマイナスリターンになる事が非常に少ないのが分かると思います。
連続でマイナスリターンになっていたのは、1973年と1974年、2000年と2001年と2002年、の2回しかないんですよね。2000年~2002年を2つに分けて考えても、合計で3回だけとなります。
こう考えると2年連続でマイナスリターンになるのって、非常に低い確率ですよね。
1973年や2000年などは、何が起こっていたのかというと、オイルショックや IT バブル崩壊などの歴史的にも大きな経済的出来事が起こっており、ゆえに2年連続でマイナスリターンという厳しい結果となっていましたが、逆にそういった経済的にも非常に大きな出来事がなければ、2年連続でマイナスリターンにはなかなかならないという事でもあると思います。
今年はプラスリターンで終わる
今年も残り少なくなってきており、あと2か月ほどで今年度は終わってしまいます。
今のところはS&P500の年初来リターンはプラスリターンを維持していますが、そのまま今年はプラスリターンで終われるかどうかを考えた時に、今年はプラスリターンで終了する可能性は非常に高いです。
そもそも、11月・12月はアノマリー的にも上昇している時が多く、今年は8月・9月・10月と3か月連続して下落していたので11月・12月は反発が期待されており、また過去の統計からすると2年連続でマイナスリターンになっている時は歴史的な経済事件が発生している事から、今年度は2年連続でマイナスリターンになるほどでもないと思います。
あくまでも、確率論という事になりますが、今年度のS&P500は高確率でプラスリターンで終わる事になるみたいです。
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