世界の時価総額トップを争っているマイクロソフトとエヌビディア。この2つの企業は、関税ショックによる今年4月の大幅下落から回復して、年初の頃の水準を大幅に超えて気が付けば上場来高値を更新しています。大手テック企業がどれも調子が良いのかと言えば、そういう訳でもなく例えばアマゾンなどは、年初の頃と変わらない水準でウロウロしており、上場来高値(242.06ドル)を超えていません。

アマゾンやアップルなどはイマイチだよね



関税問題が絡む銘柄は少し厳しい感じだね
そんなアマゾンも最近は少しづつ株価が戻ってきています。もうすぐ始まる年に1回のビックセールであるアマゾンプライムデーに期待が集まっているようです。今年のアマゾンプライムデーは、7月11日~7月14日(日本での日程)と4日間の開催となっており、従来は2日間だったプライムデーの会期を延ばして需要の取り込みを図っています。
関税の影響によって商品価格が値上がりするのではと考えいる消費者が多いようで、アマゾンプライムデーなどでセール価格になっている商品を狙っている消費者が増えているみたいで、今年のアマゾンプライムデーは例年以上の需要が見込まれており、売上高は例年よりも30%以上もの高い伸び率となると想定されています。
しかしながら、出足は不調だったみたいで、米国での初日の売上は前年対比 14%の減少となっています(日本では11日から開催だけど、米国は8日から開催)。ただし、これはプライムデーが2日間から4日間へ変更となっているから初日の売り上げが若干衰えたと考えられており、4日間に掛けてジリジリと売り上げを伸ばしていくものと考えられています。
追加関税が実施されると商品価格の上昇によって消費意欲が低下して物が売れなくなっていく可能性があるので、今のうちに売ってしまおうと思っている業者側と、今のうちに買いこんでおこうと考えている消費者側の思惑が一致して、今年の商戦は活発な動きになりそうです。
なので、今年のアマゾンのセール期間の売上は記録的な水準になると想定されています。
ただ、今の時期にバカ売れしたとしても、今後の需要が落ち込み、年間を通してみてみると例年とそれほど変わらなかったというのでは意味がないのですね。今後の関税次第で年度後半の需要動向が大きく変わってくるので、トランプ大統領の判断に大きな注目が集まっています。
今の所、市場の想定ではトランプ大統領は強気な姿勢をみせているが、実際に関税が発動する際には非常に高い関税を掛けない(もしくは短期間だけ脅し程度に発動する)と考えられているようです。なので、短期的な混乱があったとしても、大幅な需要減少や大幅な価格上昇などは起こりにくいとされています。
であれば、年度後半のアマゾンの業績も順調に推移していくと思えるので、他のテック大手と比べると出遅れている今のアマゾンの株価の水準は魅力的な水準でもあるのかなと思っています。
関税交渉がある程度落ち着いてくれば、関税関連銘柄として低迷していたアマゾンなどは息を吹き返してくるので、今のうちに仕込んでおくのもいいのかもしれませんね。
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