株で資金を調達して、さらに投資に回す錬金術

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時々、株を担保に資金を調達して、さらに株式などに投資をして大きく増やそうとする方々を見ることがあります。有名なのが「野村Webローン」というやつですよね。株などを担保に、評価額の50%程度を借りることが出来るというもの。金利が1.5%(変動金利)ぐらいで、借りた資金の使い道の制限が少ないので幅広く使用することが出来るという感じです。

そんなサービスがあるんだね

便利な反面、リスクも大きいと思いますよ

担保に入れる事の出来るものとして、日本株や日本債券、投資信託、国内ETF、国内REIT、そして米国株などの海外株式や海外債券、海外ETFと、基本的な投資先であれば大抵のものは担保として扱ってくれます。

借りる事の出来る資金量は、株式だと評価額の50%、投資信託だと評価額の60%、国内債券だと評価額の80%という感じになっています。ざっくりといえば、投資先を担保に50%ぐらいのお金を金利1.5%ぐらいで借りることが出来るというわけです。

そして、その借りた資金の使い道には一定の条件がありますが、基本的にはある程度自由に使えます。投資に使う場合(株式などを買う場合)は、野村證券で購入する事はダメですが、他社で購入する分にはOKとなっています。

これを利用すると、例えば1000万円の株に投資をしていれば、それを担保に500万円を借りることが出来て、その500万円をさらに投資にまわせば、資産が増えていくスピードを上げることが出来るという感じです。

株式などは長期的に保有していれば、平均的な利回りが5%~7%ぐらいあるとされています。なので、金利1.5%で借りて5%~7%で運用できれば、充分に元が取れるという事になります。また、高配当株式などに投資をして、配当利回りが3%であれば、金利1.5%との差額が利益になるという感じにもなります。

確かに、理論上はその通りだと思います。

でも、基本的にはやらない方がいいと感じます。特に、初心者などはやらない方がいいです。投資歴も長く、投資に慣れている人がやる分には好きにすればいいと思いますが、こういうのは上級者向けだと思います。

そもそも、多くの投資家は長期投資なんて出来ない人が大半です。比較的波が穏やかだとされているインデックス投資をしていても急落時や暴落時なると投げ出す人々が多発します。

そんな状態で、さらに借金みたいな感じで資金を調達していると、減っていく金額が尋常じゃないスピードになっていきます。そうなると、怖くて耐えれなくなって長期投資どころではなくなってしまう人が多くなると思います。

「長期投資すればいいだけだから、インデックス投資などの手堅いやつを買っておけばいいだけだ」、「金利が低い時にする借金は正義だ」、「高配当株などで配当をもらっておけば大丈夫だ」

確かに、これらの事は間違っているとは思いません。低い金利で借りて、上手く運用する事が出来れば問題ないと思います。

しかしながら、そんなにうまくいくとは思いません。そんなに簡単に投資が出来るとも思えません。

投資歴も長く、何度も下落相場を体験していて、経験値がある程度ある方であれば別に大丈夫だと思いますが、数年程度の経験しかなく、下落相場もそれほど経験していない方々が、安易にこういった資金を借りて投資をすることは避けた方がいいと感じます。

頭で分かっていても、実際に体感するのとでは100倍ぐらい違います。

「リーマンショック級が来ても、50%~60%下落する程度だから、資産が半分になっても我慢すればいいだけだよ。そのあとに必ず上昇するのだから、ホールドしていれば大丈夫」

そう思う人が大半のようです。確かに、言っていることに間違いはなく、ホールドしていればいいだけです。

でも、何度も言いますが、「大半の人は、暴落時に誰でも出来ることが出来なくなっていきます」。そして、甘く見ている人ほど、大きな口を叩く人ほど、我先に逃げ出します。

余裕資金でやっていても、急落や暴落時に資産が減っていくと不安になるものです。それなのに、自分の資産以上の投資をしていると不安感は想像以上に高くなっていきます。

慣れている上級者がリスクをとってやる分には構わないと思いますが、それをみて安易に真似すると痛い目にあうと思います。

   

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