米国経済に少し減速傾向が出てきたようです。まだ、一部の経済指標だけなので少しだけそういった感じがあるというだけで、米国経済が減速してきたわけではないのですが、力強い米国経済に少しずつブレーキがかかり始めたのかもしれませんね。
高い政策金利を続けているから、いずれは経済が失速しそうだよね
ゆっくりと経済が失速して、インフレも落ち着いてくれるとベストだね
先日の15日(水曜日)に発表された消費者物価指数は市場予想を下回っており、コア消費者物価指数も前月比の伸び率が6か月振りの低い水準となっているなど少し鈍化してきています。また、同日に発表された小売売上高も市場予想が0.4%の増加を想定していたのですが、結果は0.0%と前月と変わらない状態であり、市場予想を下回る結果となっていました。
インフレに関連してくる2つの経済指標が衰えてきたことでインフレが鈍化していくのではないかという想定が持ち上がってきており、一時は4.6%ぐらいまで上昇していた長期金利も4.3%台にまで低下してきています。
経済が失速してソフトランディングになりつつ、インフレも鈍化していく事で今年の秋ごろの利下げへと繋がっていくのであれば米国株市場にとっては都合のよいシナリオとなりますね。
長期金利が低下してきたことで、私が保有している米国長期債券ETFもプラスに戻ってきました。
まだ、2621( i シェアーズ米国債20年超ETFヘッジあり)は5%ほどのマイナスリターンなのですが、TMF(ディレクション・デイリー20年超米国債ブル3倍ETF)とEDV(バンガード超長期米国債ETF)はプラスリターンとなっています。
長期金利ETFは、分配金(金利)が支払われるのでマイナスリターンとなっている間も、気長に待っていることが出来ます。現在のEDVの分配金利回りは 4.1%、TMFは 2.5%、2621は 2.9%となっています。
いずれは利下げすることが確定路線となっているのであれば、利下げに伴い長期金利が下がっていくのは必然的なので米国長期債券の価格が上がってくることになります。それまで気長に待っていればいいので、値動きがどうなるか分からない株式と比較するとマイナスリターンとなっている時でも気持ち的には安心感があります。
利下げが実施されると、株式市場も利下げを好感して上昇していく事になります。ただ、経済状況が思ったよりも悪くなっていった場合は、株式市場はいずれ下落していく事になるのですが、その場合でも長期金利ETFは上昇していく(さらに利下げとなる)事からポートフォリオの緩衝材にもなってくれます。
株式ほどの大きな上昇は見込めないかもしれませんが、それなりの上昇と分配金を受けて取ることが出来て、心理的にも安心感を持つことが出来る長期債券ETFをポートフォリオに組み込んでいると、のんびりと相場を眺めることが出来るような気がします。
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