9月25日(金)の米国株市場では、マイクロソフトが 3.6%と大きく上昇しました。マイクロソフトに投資家が殺到した理由は、マイクロソフトがコパイロット(Copilot:マイクロソフトの生成AI)の機能を拡充して、コパイロット内でマイクロソフトのオフィスソフトであるワードやエクセル、パワーポイントなどの全機能を直接利用できるようになりました。

あれ?前からワードなどでもコパイロットを使えてたよね?



コパイロットから直接使えるようになったのが重要なんだ
もともと、ワードやエクセル、パワーポイントではコパイロット(Copilot)が使えるようにはなっていました。ワードやエクセル、パワーポイントを立ち上げると、そこにそれぞれコパイロットが搭載されており、コパイロットに指示をすると、適当に見繕って資料を作ってくれます。
今回の改定では、コパイロット自身にワードやエクセル、パワーポイントを組み込み(直接アクセスできるようにして)、コパイロットからダイレクトに指示しながらワードやエクセル、パワーポイントを作れるようになっています。
コパイロット単体で使う事があまりないのでイメージしにくいと思うのですが、分かりやすい例でいうと、チャットGPTやGeminiで、ワードやエクセル・パワーポイントを作れるようになって、指示を入力すれば、自動的に資料を作ってくれるという感じです(あくまでも例えであり、チャットGPTやGeminiではワードなどは実装されていません)。
今までの生成 AI(チャットGPTやGemini)は、ワード風やエクセル風の資料を作ってくれることはできても、それをこちら側で直接修正したり、直接微調整することはできませんでした。あくまでも、生成 AIに指示しながら修正を微調整していく感じでした。
それが、コパイロット(マイクロソフトの生成 AI)には、ワードやエクセル、パワーポイントが実装されたので、直接コパイロットに指示して自動的に作ってもらった資料は、ワードやエクセル、パワーポイントで作られているので、それを微調整などしたければ、自分のパソコンのワードやエクセル、パワーポイントのソフトでそのまま修正作業が出来るという事です。
今までは、ワードを立ち上げてワード内に配置されているコパイロットを使用してワードを自動作成したり、エクセルを立ち上げてエクセル内に配置されているコパイロットを使用してエクセルを自動作成したりと、それぞれのソフトを別々に立ち上げて作成してもらっていました。
しかし、これからはコパイロットを立ち上げて、そこに直接指示すれば、ワードでもエクセルでもパワーポイントでも自動的に資料を作ってくれるようになっているのです。
コパイロットが3つのアプリ(ワード、エクセル、パワーポイント)を横断して作成することが出来るので、コパイロットに「アマゾンの5年分の決算資料を検索して調べた上でまとめて、それをエクセルでグラフにして、そのグラフを使ってパワーポイントで10枚ぐらいのプレゼン資料を作って、ワードで2ページぐらいの分析資料を作ってください」と指示すれば、すべての資料を自動で作ってくれるんだよね。めっちゃ便利だよね。
そして、コパイロットはワードやエクセル、パワーポイントを実装しただけでなく、「Code(プログラミング知識がなくても簡単な指示でアプリや業務用ツールを自動的に作る機能)」や「Autopilot(指示した作業を自動的に続けてくれる常駐型エージェント AI機能」が実装されたことも評価されています。
簡単に言えば、コパイロット内にある「Code」は仕事上のアプリや業務ソフトを誰でも簡単に作ることができ、同じくコパイロット内にある「Autopilot」は仕事そのものを継続して任せる事の出来るエージェント AIという事になります。
例えば自分の会社において、「過去5年分の売上をまとめて、エクセルでグラフを作り、パワーポイントでプレゼン資料を作り、ワードで分析資料を作って」といった指示のあとに、「Code」に売り上げを管理するアプリを作ってと指示を出し、「Autopilot」に毎週月曜日に新しい売り上げデータを確認してレポートを更新しておいてと指示を出しておけば、売り上げ管理アプリを作って、データも自動的に更新した分析レポートを定期的に作成してくれるという感じです。
コパイロットさえあれば、会社の業務資料が簡単に作れる状態になります。そして、それが可能なのは世界中の企業でマイクロソフトのワードやエクセル、パワーポイントが使われているからであり、マイクロソフトだからこそ自社の生成AIにワードやエクセル、パワーポイントを組み込むことが出来たというわけです。
生成 AIの登場によって、ソフトウェア企業は「SaaSの死」を迎えると言われて生成 AIに業務を食われると言われていましたが、本当に強いソフトを持っている企業は、逆にその強みを生かして生成 AIを活用することで更なる地位を確たるものに出来るのですよね。
マイクロソフトは、世界最強のオフィスソフトを有しており、強固なワイドモート(強固な堀、優位な競争性)をもっているからこそ、これからも成長し続ける事が出来るのだと思います。


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