長年世界の時価総額ランキングでトップをキープしてきたアップル。iPhoneを中心に利益率の高い製品を世に送り出し、スマホ業界のドンに君臨していたアップルですが、最近はマンネリ化が懸念されており、新しいイノベーションを送り出す事が出来ていません。
足踏みをしているアップルを横目に、時価総額ランキング2位だったマイクロソフトの株価が好調を維持しており、ついにマイクロソフトがアップルを抜いて時価総額トップに返り咲きました。
マイクロソフトって昔から時価総額上位にランクインしているね
それだけオリジナリティの強い商品を作っているという事だよね
現在のマイクロソフトの時価総額は2兆8870億ドルで、アップルは2兆8750億ドルとなっています。その差は僅か120億ドルなので、来週には再び時価総額ランキングが入れ替わっているかもしれませんが、マイクロソフトの勢いからすると当面はアップルを抑えて時価総額トップを維持しそうな雰囲気です。
最近のアップルは、12月頃から株価の調子が悪く下落基調でした。アップルの株価が軟調だった理由の大きな要因は、アップルへの投資判断を引き下げる企業が相次いでいたからです。
英国金融大手のバークレイズは、アップルの評価を「中立」から「アンダーウエイト」に引き下げて、目標株価を160ドルに設定しています。また、米国の投資銀行大手のパイパー・サンドラーは、アップルの評価を「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げ、目標株価は205ドルに設定しています。
アップルは、売上の52%を占めている主力のiPhoneの売上が低迷しており、特に中国市場の景気減速による需要の低下によってダメージを受けており、それに追い打ちを掛けるように中国市場ではファーウェイが復活してきている事もアップルのiPhoneの売上低迷を助長しています。
一方で、マイクロソフトの方は従来のオフィスソフト(ワードやエクセル、パワーポイント等)からの安定した売上やアジュールを代表とするクラウドからの売上が伸びてきており、業績を向上させています。
その上に、マイクロソフトはAI市場の恩恵を受けており、特にオープンAIを味方につけている事は他社との競争において非常にアドバンテージがあります。
今後、更に成長していくであろうAI市場において、リーディングカンパニーとして今後も君臨していく可能性がある事から、まだまだ伸びる要素があり、巨大企業にも関わらず株価の伸びも期待できます。
業績が伸び悩んでいるアップルと、今後の更なる成長が期待できるマイクロソフト。
時価総額トップの交代は、新旧の新たな時代の幕開けとなっていくのかもしれませんね。
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