メタバースという未来の三次元空間。インターネット上に構築された多人数参加型の仮想空間で「超越」を意味する「メタ(META)」と「世界」を意味する「ユニバース(universe)」を掛け合わせた造語で、メタバースという言葉になりました。
三次元の仮想空間なんて実現するのかな
未知なる領域には、見えない先行利益があるかもしれないね
次なるフロンティアを求めてメタバースに参入する企業が現れていったのが2021年の頃でした。特にネット業界には力を入れる企業が幾つかあり、誰も踏み入れていない巨大な市場に商機を見い出していました。
そんな企業の1つにメタ(旧フェイスブック)がありました。巨額の資金をメタバースに投入して、先行利益を根こそぎ掻っ攫っていこうと巨大な資金力を背景に邁進していました。
そんなメタに運命を託していたら、どうなっていたのか? 今回は、メタ(旧フェイスブック)についてのお話です。
メタは、2021年10月28日に突然、社名をフェイスブックからメタに変更すると発表します。流行り始めたメタバースに乗っかり、社運をかけてまでメタバースに投資をしたのでした。2021年だけでもメタバースに1000億ドル(1兆3000億円)を投資したのです。
SNSで巨大企業となったフェイスブック。しかし、SNS頼みでは将来どうなるか分かりません。そこでSNS以外に活路を見い出す為に目を付けたのがメタバースでした。メタバースに全力投資をして、社名までも変更したのが2022年の10月28日。この時に、メタを購入していたら、どうなっていたのか?
この当時に、メタ(META)の株式を購入したら 316ドルだったのですが、その後は激しく急落しており、71%もの暴落となっています。流石にこれに耐えれる人はほとんどいないでしょう。でも、もしもメタを信じていれば、その当時に買った株式は今では50%の上昇となっているのですよね。
さて、下落を続けていたメタですが、2022年6月9日にはティッカーもフェイスブック(FB)からメタ(META)に変更する事となります。社名だけでなく、株式市場でも本格的にメタへと移行する事になりました。
そして、満を持してメタのCEOであるザッカーバーグ氏は自社が開発したメタバースのスクショを公開します。
そう、多くの投資家の度肝を抜いた最高のスクショです!
小学生のお絵描きかよw
技術的に、未来ではなく、過去に向かっていると感じてしまうよね
投資家だけでなく、世界中の人々が「メタは何をやっているんだ?」と失笑していましたね。こんな仮想空間で、誰が長時間留まるんだという想いが巷に溢れていました。
この時の株価はこんな感じです。
この時にメタに投資をしていたら、当然ながらその後は失望売りで大きく下がっています。やはり株価は大幅下落となっていき、11月頃までに50%も下落していました。
この衝撃のメタバースのスクショの時に、「いや、メタバースの未来は明るいんだ!」と強気な態度でメタに投資をしていたら、その後は購入した株価が半分になってしまいますが、気絶したまま持ち続けていれば、今は2.6倍になっているんだから、本当に投資って分からないものですよね。
あのスクショをみて、投資出来ますか? 私は100%無理です(笑)
でも、結果としてはメタバースに未来を賭ければ正解だった訳なんですよね。
まあ、実際にはメタバースに未来はなかったのですが(今のところです)、間違いや思い込みだったとしても、それを信じ続けていれば報われたわけですね。
先日、メタが発表した決算内容が良く、初めて配当を出す事になり、自社株買いも行うようです。それを受けて昨日の株価は20%も上昇していました。
そんなメタの株価急上昇をみて、久しぶりに衝撃のメタバースのスクショを思い出しました。本当に株価の先行きなんて分からないものですね。
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