再び長期金利が上昇。株価下落の圧力を強める。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

今月に入ってからの米国株式市場は好調を維持しており、8営業日連続で上昇していましたが、昨日は一転して下落する相場となっていました。長期金利が再び上昇を始めた事で相対的に株式への割高感が意識されたようです。

せっかく長期金利が下がったのに、また上昇基調に戻るのかな

インフレ次第なのと、FRB高官の発言にも左右されてしまいますね

昨日は、FRBの高官が様々な場所で講演を行い、その際の発言内容が伝わると長期金利は上昇を始めてしまい、株価も軟調な相場へと移行していきました。

昨日は、何人かのFRB高官が発言を行っており、その発言内容が市場の動かす要因となっていました。では、昨日のFRB高官の発言内容を確認してみましょう。

まずは、一番注目されていたパウエル議長の発言。パウエル議長は国際通貨基金の討議において発言をしており、その際に「連邦公開市場委員会は、時間の経過とともにインフレ率を2%まで低下させるのに必要な金融政策スタンスを達成することに尽力している。私たちがそのような姿勢を達成できたかどうかは自信がありません」とインフレ抑制にはさらなる努力が必要かもしれないとの考えを示したことを受けて、長期金利は上昇していき、それに伴って株式市場も下落を強めていきました。

また、「金融政策のさらなる引き締めが適切となれば、そうすることをためらわない」とも発言しており、利上げへの選択肢は除外しない事を明言していました。しかしながら、「数カ月の良好なデータで見誤るリスクと、引き締め過ぎるリスクの両方に対処できるよう、引き続き慎重に行動していく」とも発言しており、利上げの可能性を残しながらも慎重な対応を続ける事を伝えていました。

FRBのボウマン理事は、フロリダ州のイベントで講演を行い、「先週のFOMCではフィデラルファンド金利を現行水準で維持させる事を支持したが、インフレ率を2%に適切なタイミングで低下させるには、フェデラルファンド金利の誘導目標をさらに引き上げる必要があるだろうと引き続き想定している。ただ、金融環境の引き締まりが経済活動やインフレに与える影響を、われわれはまだ分かっていないことに留意すべきだ」と述べており、先週は金利据え置きを支持したものの、インフレを抑制するにはさらなる利上げが必要になるかもしれないと考えている事を示唆していました。

また、セントルイス連邦準備銀行のペーズ暫定総裁は、インディアナ州ジェファーソンビルでのイベントで講演を行い、「現在の政策はインフレに穏やかな下押し圧力を与えており、リスクバランスを考慮すれば、追加引き締めが適切だと結論を下す前にさらなるデータを待つ余裕がある。しかし2%インフレへの進展が失速すれば、FOMCは高インフレが定着しないよう直ちに行動すべきだと考える」と述べており、インフレを冷ますために必要であれば追加利上げという選択肢を確保しておくことが重要だという考えを示していました。

これらの相次ぐ発言が長期金利を上昇させる要因となり、長期金利が上昇した事で昨日の株式市場は午後から軟調な展開へと移っていきました。

FRBが更なる利上げをする可能性はあまり高くないと市場では想定されていますが、FRB高官が利上げ検討への余地を残すような発言をする度に市場が動揺していく事があるかもしれません。

当面は、長期金利の動向で相場が左右される展開が続きそうですね。

    

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↑↑↑ ランキングに参加しています。応援お願いします!!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次