インデックス投資をしている方の多くはオルカン(eMAXIS Slim全世界株式)かS&P500(eMAXIS Slim米国株式)に投資をしている人が多いのではないでしょうか。投資信託の中ではぶっちぎりで保有金額1位と2位を独走しているこの2つの投資信託はしばしばどちらを保有するのがいいのかという論争が起こる事がありますね。

私は、オルカンを保有しているかな



僕は自分の口座はS&P500で、子供の口座はオルカンだね
最新(4月17日時点)の投資信託純資産総額におけるランキングでは、1位が eMAXIS Slim米国株式(S&P500)で 5兆9779億円となっており、2位に僅差でeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が5兆0861億円となっています。
近年の米国株人気を反映してS&P500がオルカンよりも多く投資(保有)されているみたいですね。とはいえ、どちらも人気・実力とも互角の勝負となっており、投資信託における2大巨頭となっています。
少し前までは米国株1強時代が続いていたこともあり、値上がりが鈍い(S&P500に比べて)オルカンに投資するよりも米国市場のみに投資している方が効率的という意見が多かったと思います。
オルカン自体の米国株比率が60%ぐらいあるので、オルカン自体が米国株の動きに大きく左右される側面がある事から、オルカンに投資するぐらいであればS&P500に投資している方がいいという意見も多かったと思います。
ただ、最近の米国株不振をみていると、やはり米国株一辺倒よりも分散されている方が当たり前ですがダメージが緩やかになるので米国株一辺倒よりは少し安心できますよね。
年初からの下落率を見比べてみると、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は年初から 20%ほど下落しているのに対して、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は 15%程度の下落となっていて、やはりオルカンの方が下落率は緩やかになっています。
どうしても上昇相場においては値上がり率だけに注目されがちで安定感などは蚊帳の外になってしまいますが、下落相場になってくるとイケイケだった銘柄や人気の銘柄などは下落率が大きくなってくるので安定感に欠けてきますよね。
大手テック銘柄に代表されるように米国株市場はマグニフィセントセブンなどの強い銘柄が牽引していたので、それらが崩れるとなかなか株価も回復してきません。それはオルカンも同じなのですが、世界株式に分散されているだけダメージも緩やかになり、保有していても不安感はマシだと思います。
オルカンに投資をするのか、S&P500に投資をするのかは好みの問題であって、基本的にはどちらに投資をしても問題はないと思いますが、初心者などであればオルカンの方が値動きも穏やか(S&P500に比べると)であるし、分散効果もあるので、オルカンの方がいいのではないかなと思います。
安定感があるという事は上昇相場になると地味で面白みがないと感じてしまうかもしれませんが、今のような下落相場では地味という感情は安心感に代わっていくので、相場において波がある長期投資をする上ではオルカンは非常に優れた投資先だなと感じます。
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