投資をしているのが偉いという訳ではない

時折、株クラのSNSなどを眺めていると、「投資を薦めても投資を始めてくれない」「投資の良さを理解してくれない」という意見を見かけます。ひどい言い方になると「投資せずに貯金しかしていないなんて馬鹿だよね」と言い切る人もいいます。でも、投資をすることが正しいという事でもなく、投資をしている事が偉いという訳でもないと思います。

資産運用という観点からすると、確かに投資をしている方が良いとは思います。ただし、それは確率からすると可能性として投資をしている方が良いというだけであり、投資をしている方が失敗だったというケースも当然ながら発生していきます。

「投資をして失敗するぐらいであれば貯金だけしている方がマシだ」という意見は間違ってはいないのです。

今は、相場が好調でずっと右肩上がりが続いている相場なので、誰もが強気に思ってしまい、誰でも勝てると勘違いしている人が多いのではないかと思いますが、長期的に投資で勝てている人は３割～４割ぐらいと言われているので、多くても投資で勝てている人は半分ぐらいなります。つまり半分ぐらいは負けている人がいるんです。

では、投資をしない方がいいのかと言われれれば、個人的には投資をしている方がいいと思っていますし、だからこそ私は投資を続けていますが、他人にそれを強要しようとは思わないし、投資が苦手な人もいるだろうから投資をせずにコツコツと貯金だけを積み立てていくのもその人なりの正解だと思います。

いつも他人の意見が気になり、SNSをよく見て影響されやすく、自分で意思決定するよりも流行りのものが好きだったり、損する事が苦手だったりする人にとっては、投資をしない方がいい事もあると思います。なので、投資をする・しないはそれぞれの自由だし、好きなように決めればいいと思っています。

資産運用のセオリーとして投資を取り入れていく事は大切だし、資産を増やすためには投資が必要だという事についてはその通りだと思います。ただし、それを選択しないという人を馬鹿にする風潮だけは同意しがたいものがあります。

投資は自分との闘いであり、他人は関係ないです。他人が儲かろうが損しようが、他人が投資をしていようがいまいが、そんな事は気にせずに自分の投資を見つめることが大切なのだと思います。

投資をしている人が偉くて、投資をしていない人は馬鹿だという事は決してないです。