現在、絶賛バーゲンセール中の中国株。爆下がり銘柄のオンパレードで、より取り見取りの状況となっており、ほぼ全ての銘柄が大安売りの叩き売り状態となっています。欲しいと思っていた銘柄があれば、誰でも簡単に安値で買える状態となっています。
安値というよりも、見限られたのでは?
機関投資家から見捨てられたようですね
流石に下がり過ぎているだろうと思うのですが、じゃぁ今の中国株を拾っていけるのかというと拾う勇気がなかなか湧いてこないという感じですよね。
でも、中国株への投資チャンスがやってきたとは思っています。
中国株が下落を続けている理由は、1つだけではなく様々な理由が積み重なっています。
- 中国当局への根強い不信感
- さえない経済指標
- 消費者の需要低迷
- 不動産危機への懸念
- 経済対策への不満
中国の2023年のGDP成長率は5.2%の増加となっていました。これは他の国と比べると高い成長率を達成しており順調のように感じるのですが、もともと中国の経済成長性は高く、5.2%は非常に低い水準です。コロナ禍の異常だった時期を除けば、5.2%の成長率は過去30年間で最低の成長率となります。
更に、中国の人口は2年連続で減少しており、一人っ子政策を解除してからも出生率は低下を続けており、構造的な懸念によって、経済の先行きを非常に不安視されています。2023年第4四半期のGDP成長率は4.1%と低迷が続いており、今年も経済は減速していそうな気配です。
経済の低迷に伴って、当然ながら株価も低迷を続けており、下がり続ける株式市場に対して、中国当局も手を打ち始めています。
- 政府系ファンドがETFの購入を開始
- 中国最大の証券会社が空売りを制限
- 首相が対策強化を指示
- 中国当局が相場の下支え策を検討
一部の中国株上場投資信託(ETF)に政府系ファンドが大量の買いを入れており、政府系ファンドが買いを入れた日は、午前中はマイナス1.8%と下落をしていた本土株式市場は、午後からプラス1.4%と急に上昇に転じており、政府系ファンドの買いが相場を支えていました。ただ、連続で発動したわけではなく単発だったみたいので効果は限定的だったみたいです。
また、中国は株式市場の下落が続くと空売りを制限して更なる大きな下落を食い止めようとします。先日は、最大手証券会社が空売りを制限しており、政府からの指導(お願い)が入ったものと推測されます。
そして、下がり続ける株式市場に業を煮やした政府は、首相を中心として対策強化を求め、株価安定に向けて中・長期の投資マネー呼び込みや資本市場を管理する規制の強化などが協議されたようです。さらに、中国経済の回復を確固たるものにするため、マクロ政策の一貫性を高める必要があるとして政策を協議したようです。
首相の要望に応じて中国当局は、売りが先行し低迷が続く株式市場の安定に向け、相場の下支え策を検討しているみたいであり、最高指導部の承認を得られれば相場支援策を実施する可能性が高まっています。
中国当局も株式市場の下落に対して危機感を高め始めているので、そろそろ経済対策も含めて、株式市場に好感されるような政策を打ち出してくるタイミングだと思います。
相場の下落によって、中国株のバリュエーションはかつてないほどの水準となっており、MSCI中国指数の予想PERは9倍と一桁台に留まっているのに対して、S&P500の予想PERは19倍であり、MSCIインド指数の予想PERは22倍となっています。中国株は歴史的な低水準となっているのです。
歴史的な買いチャンスだとは思うのですが・・・。
気軽に投資が出来る環境かと言えば、なかなかそういった環境ではなく、手を出しにくい状況だと思います。
爆発的な伸びを期待して大きなリスクを承知で飛び込むのか? それとも、機関投資家が戻ってきて上昇していくのを確認して安全性を確認してから乗っていくのか?
もともとハイリスク・ハイリターンの中国株ですが、更に超ハイリスク・超ハイリターンな状態になっていますね。
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