久しぶりにSBI証券のサイトに載っているランキングを見ていました。SBI証券さんのサイトに載っているランキングには色々なランキングを掲載してくれていて、皆がどんな株式や投資信託を買っているのかが分かりやすいです。
日本株だと、レザーテックが買いも売りも一番人気なんだね
どの市場でも、やはり半導体銘柄の人気が高いですね
日本株だと、レザーテックやトヨタ自動車、ソフトバンクグループなどが注目されていて、よく売買されているみたいですね。
ランキングにはNISA口座での売買のランキングもあり、私は米国株に投資をしているので米国株のNISA口座のランキングをみていたのですが、その際に「あれ?」と思う事があったので、今回はNISA口座での購入での注意点についてのお話です。
新NISA制度が今年から開始された事もあって、投資に人気が高まっているみたいですね。新NISA口座の開設数も凄く増加しているみたいですね。NISA口座で購入する株式の多くは外国株になっているみたいで、特に米国株の人気が高いそうです。
さて、そんな中でNISA口座では皆がどんな米国株を買っているのか?を確認してみました。
NISA口座の買付ランキング(SBI証券参照:買付金額)
順位 | 企業名 | 業務内容 |
---|---|---|
1位 | エヌビディア | 半導体企業 |
2位 | スーパー・マイクロ・コンピューター | サーバー製品企業 |
3位 | マイクロソフト | IT関連企業 |
4位 | テスラ | EVメーカー |
5位 | パランティア・テクノロジーズ | ビックデータ分析ソフト企業 |
6位 | アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | 半導体企業 |
7位 | アップル | IT企業 |
8位 | イーライリリー | 製薬企業 |
9位 | マラソン・デジタル・ホールディングス | 暗号通貨マイニング企業 |
10位 | アルファベット | IT企業 |
1位は、やはり今や飛ぶ鳥を落とす勢いのエヌビディアですよね。人気・実力ともに世界でも指折りの最高ランクの企業ですね。他にもマイクロソフトやテスラなどの人気・実力ともに上位にある企業が名を連ねています。
さて、そんな中で、意外と小型株もランクインしています。「スーパー・マイクロ・コンピューター」や「パランティア・テクノロジーズ」「マラソン・デジタル・ホールディングス」などです。
私自身もグロース株や爆益銘柄が好きなのでこういった銘柄に投資するのは別にいいと思うのですが、ちょっと注意が必要かなと感じる点は、NISA口座で投資をしているという点です。
NISA口座は非課税になるという事で、こういった銘柄が爆上げした際には非常に大きなメリットがあるのですが、逆にデメリットも存在しており、私の場合はNISA口座ではあまりお勧めしないかな。
NISA口座で、こういった急に話題に上がるような人気銘柄に投資をするのは難しいのではないかなと感じてます。
私自身も、NISA口座では過去に爆益を狙って、アリババなどの中国株に投資をしたことがあります。結果としては散々だったのですが、その際に感じた事はNISA口座では損切りをやりにくいという点です。
NISA口座って、非課税になるというメリットを活かしたいと思うので、長期投資をするという意識が働きます。ただ、個別株の場合(特に小型株やグロース株だと尚更)は、長期投資をせずに損切りをした方がいいケースなどがあります。
ズルズルといつまでも悪い株を持っていると、どうしようないぐらいの塩漬け状態となっていします。それが時間が掛かっても復活してくれるならいいのですが、地の底に這いつくばったまま浮上することなく撃沈する銘柄などは過去にもたくさんあります。
サッサと諦める事も必要となってくるのですが、NISA口座で保有していると、「非課税になる」と言う事が心理的な障害となって損切りをする事を躊躇わせてしまいます。
「せっかく非課税になるというメリットがあるのに、それが無駄になってしまう」と思うと、「もう少し様子をみれば回復するかも」と甘い期待を抱いてしまうようになるのです。回復すればいいのですが回復しないとなれば、もうどうしようもないです。
また、NISA口座の場合は、いざ損切りするとなっても損益通算が出来ません。特定口座であれば、損失が出た場合は利益と相殺する事ができるので、損切りする際にも損切の判断を少し後押ししてくれるのですが、NISA口座の場合は損益通算は出来ません。
NISA口座で損切りすると、「非課税というメリットを活かせずに無駄に非課税枠と時間を使っただけだった」という想いと、「損益通算も出来ずに、ただただ自分のミスだけを認めるだけになる」という2重のショックを受け止める必要があります。
なので、「非課税枠を活かしたい」という想いと「損益通算が出来ない」という想いが、損切りを躊躇させて、「もう少し様子をみておこう」となってしまいがちです。
結果として、NISA口座で購入したダメ株は、奈落の底に沈んだままで処理不能となって扱いに困ってしまう事になってしまいます。
NISA口座で損切りをする事って、思いのほか心理的ハードルが高かったりするんですよね。なので、話題になっているような小型株などをNISA口座で購入する事は、個人的にはあまりお勧めしていません。
別に、話題になっている小型株などに夢を託して投資をすること自体は悪い事ではないと思っています。私自身も爆益銘柄は好きなのでそういった投資に否定的ではないです。でも、そういった銘柄に投資をするのであればNISA口座ではなくて、特定口座で購入する方がいいのではないかなと思います。
普段でも、損切りするという行為を決断するのには勇気がいるのに、NISA口座で保有すると更にそのハードルが上がってしまうので、話題になっているような小型株をNISA口座で購入するのは難易度が高いと感じます。
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