いよいよ来年から新NISAが始まる事となり、各証券会社の競争が激しくなってきましたね。テレビでも連日、新NISAを絡めたキャンペーンCMが流れていたりと、顧客の獲得競争が始まっています。
こういった流れは、私達投資家にとっては良い環境が増えていくという事で喜ばしい事ですよね。
取扱い商品も増えてきたよね
選択肢が増えるという事は良い事ですよね
最近では、SBI証券と楽天証券が日本株の取引手数料を無料にすることを発表していました。ネット証券最大手を争うこの2社は来月から日本株の手数料が掛からない状態となり、新NISAの開始によって新たに株式投資を始める方々を貪欲に狙ってきました。
サービス向上や取扱い商品の増加は、私達投資家にとってメリットがあるので良い取り組みですよね。米国株に関連する事では、外国債券(社債)の取扱いが楽天証券では始まっています。
今回は、外国債券(社債)についてのお伝えしていこうと思います。
外国債券(社債)とは
外国債券には、国が発行する国債と企業が発行する社債があります。
国債は、国が発行する債券(借金)なので比較的安全性が高く、破綻のリスクの低めであるため利率(利回り)はそれほど高くないですが、安定感は高くなっています。
一方で、社債は企業が発行する債券(借金)なので国が発行する債券よりは安全性は高くないですが、その分だけ少し利率(利回り)は高くなっています。安定感は国債などと比べると少し劣りますが、株式よりは安定感があり、少しでも高い利回りを求めるのであれば社債という選択肢も出てくることになります。
外国債券のリスクとしては、元本割れのリスクがあります。
償還日(満期まで保有する)と約束された利率(利回り)が支払われいますが、途中売却した場合にはその時の債券価格が購入時の債券価格を下回っている可能性があり、元本割れを起こす事もあります。
また、国債も社債も発行元が潰れる(倒産)すると紙くずになる可能性があります。ただし、株式よりも弁済順位(借金を返済する優先順位)が高く、事業を清算した後に残金があれば、一部が返ってくる可能性はあります。
今までは外国債券については、国債の取り扱いはあっても社債の取り扱いはしていない証券会社が多く、取り扱いがあったとしても極少数の取り扱いだったりしていました。
最近になって、楽天証券などでは外国債券にも力を入れるようになってきており、アップルやアマゾン、マクドナルドなどの社債を購入できるようになっています。
利率と利回りの違いとは
さて、社債(債券)を購入しようと思った時に、購入サイトをみていると利率と利回りが記載されているのですが、利率と利回りはどのように違うのでしょうか?
利率と利回りの違いについてですが、利率とは額面金額に対する毎年受取る利息の割合、利回りとは投資金額に対する利息も含めた年間収益の割合となります。例えば、額面金額が100万円で受取利息が5万円だった場合の利率と利回りの考え方を見てみましょう。
利率
受取利息5万円÷額面金額100万円=5% 利率は5%
毎年、5万円の利息を受け取る事が出来る。
利回り
額面金額100万円で利率5%の社債を、95万円で購入して、5年後に満期(償還)となると仮定する。
利率5%×5年間で合計利息25万円、額面金額100万円-購入金額95万円=5万円の利益。
これらを合わせた25万円+5万円=30万円が受取総額となる。
5年で30万円なので、1年当たり6万円受け取る事となる。
年間利益6万円÷購入金額95万円=6.3% 利回り6.3%
このように、利率と利回りは少し異なっており、利率は額面に対する利率の割合で、利回りは購入金額と受取総額に対する利率となっています。
少しでも安い時に債券を購入すれば、利回りは高まっていく事になりますね。
外国の社債を確認してみよう
さて、楽天証券では外国の社債が買えるようになっているのですが、どんな企業の社債が購入できて、どんな感じの利回りとかになっているのかを見ていきましょう。(利回りは、現時点で購入する際の利回りです)
企業名 | 利率 | 利回り | 償還期日 |
---|---|---|---|
メタ・プラットフォームズ | 5.60% | 5.37% | 2053年5月 |
3M | 3.25% | 5.37% | 2049年8月 |
スターバックス | 4.50% | 5.36% | 2048年11月 |
マクドナルド | 4.45% | 5.25% | 2047年3月 |
アマゾン | 3.95% | 4.87% | 2052年4月 |
アップル | 4.37% | 4.76% | 2045年5月 |
エヌビディア | 3.50% | 4.75% | 2050年4月 |
米国長期国債よりは金利が少し高くなっており、5%を超える水準になっている社債などもあるので、魅力的でもありますよね。
満期までおいておけば(ただ償還期日がかなり先なので超長期ですが)元本が割れる事はなく、安定して5%近い金利が取れるというのは安心感がありますよね。
メタなどは、20年・30年後にどうなっているのか分からないので、結構リスクが高いような気がしますが、マクドナルドとかは手堅い企業なので20年後・30年後でも問題なく存続していると思います。
まとめ
インフレの高まりによって、米国では政策金利が上昇しており、国債や社債の発行利率も高くなってきています。
社債などに投資する事によって毎年4%~5%というリターンを確保できるのであれば、ポートフォリオの安定感も高まっていきます。
ただ、社債には倒産リスクがあり、万が一の際には大きく減額(もしくは紙くず)になる可能性がある事は考慮しておかなければなりまん。それでも、昔からあるようなブランド力が強い大手企業であれば比較的安心感があると思います。
金利が高くなっている現状において、こういった投資先の選択肢が増える事はありがたいことですよね。
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