国際通貨基金が来年の世界インフレ見通しを引き上げた。

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ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を行った事で、米国債券が買われていき、最近上昇を続けてきた米国債券の金利は下落をしていました。長期債券(米国10年債)の金利は5%を超えていくのではないかと言われていたのですが、現在は4.7%まで下がってきています。

有事のドル、有事の米国債だね

やはり国際的に信用されている所に資金が集まるね

ドル円相場はそれほど動いていないのですが、米国長期債券は買われているみたいで債券金利が下落しています。

長期金利が下落している事から米国株が買われていく展開となっており、米国株は上昇をしていました。有事が起こった際にはとりあえず株式は下落する事が多かったのですが今回は意外にも上昇している結果となりました。

長期金利の下落は株式市場にとって良い方向性をもたらしてくれるので、長期金利が下落してくれることは有難いのですが、今後も長期金利の下落が続くのかどうかは少し不透明です。

というのも、国際通貨基金(IMF)が2024年のインフレ見通しを引上げ、各国の中央銀行に物価圧力が緩和されるまでは金融引き締め政策を維持する様に促しました。

国際通貨基金は10日に発表した世界経済の見通しで、世界の消費者物価上昇率が来年は5.8%になると想定しており、従来の想定(7月時点)である5.2%から上方修正しました。国際通貨基金加盟国の多くでインフレ率が中央銀行の想定を超える水準になると警戒しています。

経済成長については、世界経済全体の成長率2.9%と想定しており、従来の想定(7月時点)から0.1%引き下げています。

ただ、米国経済に関しては経済成長率を引き上げており、今年の想定は2.1%となっており、従来の想定(7月時点)である1.8%から0.3%引き上げています。来年の想定は1.5%となっており、従来の想定(7月時点)である1%から0.5%引き上げています。

インフレが思ったよりも収まらず、景気も好調を維持しているとなると、なかなか金利を下げていく事が出来ないと思います。

高い金利を維持したままであれば、せっかく好調を維持している経済も何処かで急ブレーキが掛かってしまうかもしれません。ほどよい金利とほどよい経済成長を続けてくれるとありがたいのですが、景気が落ちてきた時にインフレ率が高いままであれば、思うように金利を下げる事が出来ないかもしれないので、もしもそういう展開になってしまうと株価には悪影響となってしまいます。

株価に大きな影響を与えるインフレの動向や金利の動向については、今後も注目していきたいと思います。

  

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