先週のハイテク銘柄の株価は非常に波の大きな値動きをしていました。5日の火曜日にはナスダック総合が1.6%もの大幅下落をしていたかと思えば、7日の木曜日にはナスダック総合は1.5%の上昇と急反発をしていました。しかしながら、翌日の8日の金曜日には再びナスダック総合は1.1%もの大幅な下落となっていました。
ちょっとジェットコースターみたいになってきたね
市場のボラティリティが大きくなってきているよね
特に最近の上昇をけん引してきたエヌビディアは、今まで大きく上昇してきた反動で最近は大幅下落が目立つようになってきました。市場を先導してきたエヌビディアが崩れていく事で、米国株市場はズルズルと後退していくのでしょうか?
確かに米国株市場は、少し順調に上がり過ぎているといった感じになっているのかもしれません。去年の2023年度は代表的な米国株指数であるS&P500の暴騰率は24.2%もの大幅上昇となっており、今年に入ってからもその勢いは衰えずに僅か2か月ほどで7%近くも上昇するなどしています。
米国株市場を牽引していたエヌビディアの株価などをみていても急角度で上昇しており、流石に警戒感が高まったり、利益確定売りが出てくるのも当然だと思います。
では、ハイテク銘柄はこのまま尻すぼみに勢いが衰えていき、米国株市場は崩れていくのかというと、ある程度の調整はあるだろうけれでも、ハイテク銘柄が崩れたままだとは思えません。短期的に下落する事や、リセッションを受けて株価が暫く下がる展開があったとしても、いずれは再び上昇基調に持ち直してくるはずです。
現在の株価の上昇は、AIブームと言われています。「AIブーム」と聞くとなんだか一過性のブームのように感じてしまうのですが、AIに対する需要はこれから本格的に拡大していく段階です。なので、AI関連企業の業績に関しては今後も拡大の期待は充分にあります。
世界のAI市場規模は右肩上がりが続いていき、2030年には今の9倍近くにまで増加しています。
こうやってみると、AIの市場規模はまだまだ初期段階でこれからが普及の時期に入っていくというのが分かりやすいと思います。確かにAIという言葉は一般に普及していますが、企業が本格的にAIを導入しているのかというと、まだ一部の企業がAIを導入しているに過ぎないです。
大企業を中心にAIを導入している企業は増えてきていますが、それはほんの一握りの企業に過ぎず、多くの企業はAIを本格的に導入している訳ではないです。つまり、潜在需要はまだまだ眠っているのです。
インターネットが普及し始めたのは1995年頃だと言われています。マイクロソフト社のウィンドウズ95が、パソコンをより手軽な物へと進化させて、インターネットの普及を後押ししたと言われています。そして、そこからネット関連企業が急成長していきました。
今は、それがAIに変っていき、ハイテク銘柄が成長を始めています。
AI市場がまだ拡大をしていくという事を考えると、ハイテク銘柄の株価が下落をしてくことがあったとしても、長期的にみれば再び上昇局面を迎えていく事になると思います。短期的には厳しい局面が訪れる事があっても、時間が経てばそれは解消していく事になるはずです。
AIブームという言葉が独り歩きしているように感じる事がありますが、ブームのような一過性のものではなく、息の長いテーマになっていくと思います。
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