去年に一躍話題の主役となり、世界中の人々が利用して、一大ブームとなったチャットGPT。チャットGPTを利用した事がない人でも、チャットGPTという言葉は聞いた事があるぐらい世界中に人々への市民権を得ており、テレビのワイドショーでもチャットGPTが取り上げられていました。
チャットGPTは色々と調べるのに便利だよね
検索する手間が省けて、内容を纏めてくれるから有難いよね
チャットGPTを開発したオープン AIには、世界中に企業からオファーが殺到し、そしてそのオープンAIにいち早く出資をしていたマイクロソフトは世界の AI企業の中では一歩抜きんでた存在となってきています。
時代は、AI時代に突入しており、AIを制したものが世界を制するとまで言われています。
今回は、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾンなど、AI時代に強い企業についてみていこうと思います。
生成AIとは
AIの中でも、今一番勢いがあるのが生成AIです。生成 AI(ジェネレーティブ AI)は簡単に説明すると、今まで人間が行っていた「考える作業」「計画する作業」などを AIが人間に代わって実行して、オリジナルのアイディアやコンテンツを産み出していくものです。
過去の膨大なデータから学び、それを元に新たな問題を解決したり、新たなアイデアを創造したりすることが出来ます。これにより、従来は人が行っていた作業をAIで代用する事ができ、企業の人件費を大幅に削減する事が可能となり、また簡単に大量のアイデア、シミュレーションが誰でも迅速に行う事が出来るようになります。
今までは、製造業などのブルーワーカーが行う作業を機械やコンピューターが代用してきたのですが、ホワイトワーカーなどの知的作業などにも機械化が導入されていく事になり、人間の作業を奪っていく存在になっていくのかもしれませんね。
AI時代の王者マイクロソフト
AI時代において、安定した王者として君臨していきそうなのがマイクロソフトです。
生成AIブームを作ったチャットGPT。それを作ったオープンAIに対していち早く出資して、自社に取り入れてきたのがマイクロソフトです。
チャットGPTなどのオープンAIのサービスは、マイクロソフトのクラウドであるアジュールを利用しています。オープンAIのサービスが利用されればされるほど、マイクロソフトの売上も上がっていく事になります。まさにwin-win(ウィンウィン)の関係と言えるでしょう。
マイクロソフトは先日に、生成AIを利用した業務ソフト操作の支援サービスである「コパイロット」を個人や中小企業にも提供を始めると発表しており、これにより業務用ソフトの「マイクロソフト365」のサービスを利用している人々は、月額20ドルで「コパイロット・プロ」を利用でき、文章作成の「Word」や表計算の「Excel」などでAIの支援を受けながらコンテンツを作る事が出来るようになります。
この「コパイロット」のサービスを提供する事で、数年後にはサブスクリプションの収入が年間100億ドルになる可能性があるそうです。マイクロソフトの今年度(2024年度)の予想PERが31倍となっていますが、今後の成長性を考慮すると高いとは言えない水準となっています。
クラウドの覇者アマゾン
クラウドの世界最大手であるアマゾンは、生成AIブームにおいて主役として存在感を高めています。生成AIはクラウドを使用している事から世界最大のクラウド企業であるアマゾンは大きな恩恵を受けます。
生成AIの利用拡大を受けてアマゾンは2023年~2027年の5年間で日本に対して2兆6000億円もの投資を行い、データセンターなどを急ピッチで整備していく方針です。生成AIの普及などに伴うデータ処理量の爆発的な増加を見越して投資を加速させるようです。
日本の国内の生成AI市場は、今後急速に発展していくと想定されており、2023年度と比べると2030年には約5倍の87億ドル(1兆3000億円)の市場規模になっているそうです。これは、米国、中国に次いで世界3位の規模です。
また、自社のサービスにも生成AIを組み込んでいっており、アマゾンのクラウドであるAWSと生成AIを組み合わせて「Amazon Q」を提供しており、エンジニアがAWSでサービスを作る際、その方法を相談しながら作ったり、実際のプログラムを書く手助けをしてもらったりすることが出来ます。マイクロソフトの「コパイロット」のようなものです。
アマゾンの2024年度の予想PERは41倍と決して安い水準ではないのですが、2024年度のEPSが36%増加、フリーキャッシュフローは66%増加すると予測されており、成長性を考慮すれば充分納得できる水準であり、予想PER41倍でも最近の10年間では最も安い水準となっており、魅力的な状態です。
生成AIに必要なクラウドは、アマゾン、マイクロソフト、グーグルの3社で世界シェアの65%ほどを占める寡占状態となっており、クラウド企業がますます強くなっていく要因となっています。
AI時代の申し子エヌビディア
そして、AI時代を牽引しているのがエヌビディアです。唯一無二の商品であるGPUを作っており、生成AIには無くてはならない商品となっています。
エヌビディアのGPUは、他に代用できるようなライバルがなく、独占状態です。GPU市場で80%近いシェアを誇っており、AI用のGPUに限定すると90%近いシェアとなり、AI生成サーバーに限定すると100%近いシェアとなるなど、驚異的な強さとなっています。
今後、生成AIへの需要がますます高まっていく事を考慮すれば、エヌビディアの強さはまだまだ続くと考えられています。
今年度のエヌビディアの成長性は、売上高が57%の増加とEPSが69%の増加と予測されており、予想PERが27倍程度だという事を考えれば、株価が急上昇している現状においても割高感は感じられず、まだまだ投資チャンスはあると思えます。
クラウド大手のアマゾン、マイクロソフト、グーグルが、次々とクラウドサーバーを増強している現状を考えれば、エヌビディアは今後数年間は間違いなく成長性が衰えないと言えるのではないでしょうか。
まとめ
2000年代にはインターネットが普及し始め、2010年代にはそしてスマホが普及し始めました。それに伴い、インターネットやスマホに関連する各企業は大きく成長を遂げていきました。
2020年代になり、今度は生成AIの普及が始まっています。生成AIに関連する企業は今後も大きく成長していくものと想定されています。
その中でも、王道と言える「エヌビディア」「マイクロソフト」「アマゾン」に投資をしておけば、大きな恩恵を受ける事が出来ると思われます。
5年後には、この3社がビックスリーとして世界の時価総額1位~3位を独占しているかもしれませんね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
よしぞうさんこんばんは!
先月名古屋で株式投資家の交流会に参加してきたんですが、米国株投資家の方でエヌビディアを持っている方が結構いました。
人によってはポートフォリオの7割がエヌビディア、という侍もいました(^^;)
私もアマゾンとマイクロソフトは持っているので、もしエヌビディアも買ったらAI銘柄制覇になりそうです。
こんにちは、尾形さん。
投資家の交流会、楽しそうですよ。色々な方の意見を聞くと、幅が広がりますよね。
エヌビディアは、長期的(10年以上)ではよく分からないですが、中短期(5年以内)であれば手堅いと思っています。
ただ、業績も絶好調・人気も最高調なので、株価がガンガン上がっていくので、インするタイミングを逃し続けています。
そのうち購入しようと思ってながら買いそびれています。