FRBの想定と市場の想定の乖離。

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先日FOMCが開催され、政策金利が現状維持になる事が発表されていました。そして、パウエルFRB議長が会見を行い、FRBの今後の政策金利への見通しを語っていました。その際の発言がハト派だった事から長期金利は大きく下落をしていき、株式市場は上昇速度を強めました。

予想以上にハト派だったね

利下げに言及するとは思ってませんでした

FRBでは、今後の経済状況次第では利上げを行う余地を残しながらも、ほぼ利上げは終了となっており、来年は利下げを行う想定となっており、0.25%の利下げを3回ほど行い、合計で0.75%の利下げをする方向性が強まっているようです。

FRBは来年に3回ぐらいの利下げを想定しているのですが、一方で市場の想定はと言うと、更に多くの利下げを想定しており、市場の想定は来年0.25%の利下げを6回行い、合計で1.5%の利下げを想定しています。

市場が想定している利下げの時期は、3月に早々と利下げを行い、その後は、5月・6月・7月・11月・12月に利下げを行う想定となっており、来年に8回開催されるFOMCにおいて6回も利下げを行う事を予測しています。

FRBの想定は3回市場の想定は6回と、利下げの回数に大きな乖離があります。

市場が来年には相次ぐ利下げを行うという楽観的な想定を立てている事にたいして、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はFRBの金融政策について「意図したとおりに機能している」と述べていましたが、「利下げについて協議しているというほどでもない」と発言しており、来年3月の利下げについて考えるのは「時期尚早だ」と発言し、「市場は非常に強く反応している。恐らくわれわれが予測で示したもの以上に強く反応しているようだ」と相場の楽観的な想定にクギを刺していました。

また、アトランタ連銀のボスティック総裁も「利下げが始まるのは来年の第3四半期(7月~9月)になってからだ」と来年3月からの利下げには否定的であり、利下げの回数も「2回ほどを想定している」と市場の想定よりも少ない回数で発言していました。

パウエル議長や他のFRB委員も、しばらくは現状の高金利を維持していく方向性のようですが、FRBは慎重に判断する傾向にある為、その対応はワンテンポ遅く、想定も保守的であるため、しばしば市場の想定と乖離があります。

そして、市場の想定が先導する形でFRBに判断を促し、FRBが市場の想定に追従していくという事が多い事から、利下げの時期もFRBが想定しているよりは早まるのではないかなと思います。

市場が想定している3月に利下げが行われなかったとしても、5月・6月頃には利下げが行われていくかもしれませんね。

   

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