好調な米国株市場。そんな状況からソフトランディングどころかノーランディングとなって景気後退自体が起こらないという論調まで現れてきました。今のところ、ソフトランディング程度は起こる(景気後退は起こる)という意見が多勢ですが、今後も米国経済が力強さを維持し続けるのであれば、ノーランディングが主流となっていくのかもしれませんね。
本当に、1年前にアナリストが語っていた想定とは全然違うよね
まあ、プロでも相場なんて読めないものですからね
そんな好調な米国株市場なのですが、実は2月はS&P500の1年間の値動きの中でも荒れやすい時期でもあるんですよね。
S&P500が荒れやすい時期は、8月や9月などなのですが、実はそれに次いで2月は1年間の中でも3番目に下がりやすい時期となっています。
S&P500の2月の値動き(1994年~2023年)
そんな荒れやすい時期と言う事もあって、警戒を促す意見もチラホラと出てきていますね。
S&P500の去年10月の安値であった4117.37から、たった3か月で約20%も上昇しており、1年3か月前の2022年10月の安値からは約40%ほど上昇しているなど、急ピッチで上昇しています。
株価のバリュエーションも通常の水準からみると高めで推移しており、プチバブルを懸念する声もあります。現在の株価上昇の要因の1つに、3月に利下げを行うという事を織り込んでいたと事があったのですが、3月に利下げを行う可能性は限りなく低くなっており、現時点では3月に利下げをする確率は15%程度しかありません。
2月4日にパウエル議長がテレビのニュース番組にてインタビューを受けていた際にも、「拙速な利下げを行う事による危険性は、インフレ退治という仕事がまだ達成しておらず、今までに得られてた良い経済指標がインフレの先行きを表す本当の指標ではなかったという事だ」と説明しており、改めて3月の利下げには否定的な考えを示していました。
また、パウエル議長は「金融当局者が今年(2024年度)の金利見通しを劇的に変更するとは見込まれない」ともコメントしており、市場が想定している5回~6回の利下げではなく、3回程度の利下げの落ち着くという認識を示していました。
パウエル議長の発言を受けてアナリストの一部には、FRBは利下げを急いでおらず、早期利下げを織り込んで我先にと上昇していた相場は、2月には一旦調整をする可能性があるかもしれないと指摘しています。
まあ、確かにちょっと急ピッチに上昇していた感じがするので、このあたりで少し足踏みする事があるかもしれませんね。
ただ、大統領選挙がある年の1月に上昇した際には、年間を通して最終的には上昇している確率が100%らしいので(どこのソースだったのか記憶が定かではなくて、うる覚えなので記憶違いかもしれないのですが・・・)、本当に今年はノーランディングで上昇するのかもしれませんね。
さて、ハードランディング・ソフトランディング・ノーランディングと、次から次へと色々と想定が変わっていきますが、来月にはまた違う展開(想定)になっているかもしれませんね。結局、プロでも相場は読めないし、なるようになるしかないのかなと思っています。
個人的には、今年は2月に少し下がって、9月にもそれなりに下がっていく時期があると思っています。
コメント
コメント一覧 (2件)
うる覚え→×
うろ覚え→○
記事を参考にさせていただいております。
細かい誤用が気になるものですから失礼しました。
こんにちは!
ご指摘、ありがとうございます。誤変換とかではなく、全く気にせず使っていました。
うる覚え→うろ覚えなんですね。今更ながら勉強になりました。
本当に、ありがとうございます。助かりました!