雇用統計が前月・前々月分と同時に下方修正された事はあるのか?

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先日に雇用統計(非農業部門雇用者数)が発表されたのですが、その際に前月と前々月に発表されていた雇用統計(非農業部門雇用者数)が同時に下方修正されていました。前月分(6月分)は14万7000人増加から1万4000人に下方修正されて、前々月分(5月分)は14万4000人増加から1万9000人増加に下方修正されていました。

過去の統計が同時に大幅下方修正されるなんてビックリだね

強いと思っていた雇用統計が実は弱かったという後出しジャンケンだよね

雇用統計(非農業部門雇用者数)は、ちょいちょい下方修正(または上方修正)されます。それは、最初に出される数値は速報値であり、しっかりと集計・精査したうえで修正数値を翌月に出してくるので、修正自体は珍しい事ではないです。ただ、大幅に修正されるのはあまりないし、それが前々月分も同時にとなると珍しいですよね。

では、過去10年間で同時に前月・前々月が下方修正されたのが何回ぐらいあるのかを確認してみましょう。

雇用統計が同時に前月・前々月とも下方修正されたケース

年月(発表月)前月分の下方修正人数前々月の下方修正人数
2025年7月-13万3000人-12万5000人
2024年7月-2万5000人-2万7000人
2024年6月-2万7000人-5万4000人
2023年8月-3万0000人-2万4000人
2023年6月-2万4000人-3万3000人
2023年2月-1万3000人-3万2000人

過去10年間で同時に前月・前々月が下方修正されたのは、今回の分も含めると 6回という事になりますね。なので、前月・前々月分が同時に下方修正されること自体はたまにあるといった感じになります。それでも、同時に下方修正されたことがあるのは、過去10年間でもここ数年だけみたいですね。

ただ、過去の分はどれもが数万人程度の下方修正だったのですが、今回のは十万人以上の下方修正と修正幅が大きいのが特徴ですね。

なので、同時に下方修正される事はあるのですが、今回のように大幅に前月・前々月が同時下方修正される事は珍しく、そのため市場に与えた衝撃も大きかったのだと思います。

そりゃ衝撃は大きいですよね。20万人が 3万人ほど下方修正されて 17万人(約15%減少)になったというぐらいならば、「ちょっと減ったな」ぐらいの感想なんですが、14万人が 13万人ほど下方修正されて 1万人(約90%減少)になったと言われたら、「詐欺じゃないの?」と思ってしまうぐらいの修正幅ですよね。

今回の結果を受けて、雇用状態はかなり悪化しているという事が分かりました。それでも企業側はまだレイオフ(一時的解雇)を本格化している段階ではなく、失業者が大幅に増えているという所までは行っていないので、今後に関税の影響で景気悪化が本格化していき、レイオフが増えてくると更に厳しい状況になっていく可能性がありますね。

雇用悪化懸念、景気悪化懸念、インフレ懸念、と米国経済はなかなか困難な状況になりつつありますね。

   

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