一昔前は、半導体といえば「インテル入っている!」というキャッチフレーズと共に有名だったインテルの半導体だったのですが、今ではパソコンなどの半導体は相変わらずインテルの半導体が使われていますが、生成AIなどで利用されるデータセンター向けの半導体ではエヌビディアの半導体が独占状態となっています。

時代はインテルからエヌビディアへと変わっていったね



AI化が進む事を考えるとエヌビディアの覇権は続きそうだね
AI化が進むにつれて、半導体の主流へとなっていったエヌビディアのGPU(半導体)。エヌビディアの半導体にも、いくつかの種類があるので、ここでエヌビディアの半導体を整理していこうと思います。
現在、エヌビディアの半導体の主力は「H100」という製品です。現時点でのAIインフラの中核をなしている半導体で、最も普及している生成 AI用半導体です。そして、その後継製品として「H200」があり、更に最新製品として「B200」があります。
「エヌビディアの半導体(GPU)の製品概要」
製品名 | 主な用途 | 概要 |
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H100 | トレーニング、推論 | 2022年販売開始。現在のAIインフレの中核製品。世界中で最も多く稼働しており、一番普及している生成AI用GPU。 |
H200 | LLM推論で増加中 | 2024年から販売開始。H100の改良版。現在急速に導入が拡大しており、H100と入替中。 |
B200 | 次世代最新GPU | 2025年販売開始。まだ普及は初期フェーズ。高性能であり、将来的には主力確実な製品。 |
A100 | 旧主力GPU | 2020年に販売開始。まだ多くのデータセンターで使用されており、引き続き稼働中。コスト効率で選ばれている。 |
H800 | 中国市場向けH100劣化版 | 米国による半導体規制により、中国専用として作られたH100の劣化版GPU。 |
H20 | 中国市場向けH800劣化版 | 更に規制強化になった為、H800よりも性能を落とした中国専用GPU。 |
H100は、2023年~2024年に大手クラウド企業(アマゾンやマイクロソフト、グーグルなど)が大量に導入した事で、従来のA100から置き換わり主力GPUとなっている。ただ、旧主力製品のA100も推論や既存のプロジェクトなどでは稼働しており、旧型であるためコストが安く、在庫も豊富なため、簡易なシステムで早急に導入したい際には重宝されている。
H100の後継製品であり、H100の改良版であるH200は 2024年後半から導入が加速しており、徐々にH100から置き換えられている。次期主力製品となる商品である。
B200は、最新のGPUである最高性能を誇っている。ただ、価格帯も高く、まだ生産量も少ないため、導入は初期段階であり、あまり普及していない。次世代GPUであり、最先端・最新のシステムを構築したい企業などの需要は高く、数年かけていずれは主力製品になっていく最新のGPUです。
現在は、H100が主流として稼働していますが、将来的にはB200が主流となっていきます。順序としては、H100→H200→B200という流れですが、H200の導入を飛ばして H100→B200という導入も始まっており、急速にB200が普及していくかもしれませんね。
生成AIなどは、いち早く最新の機能を搭載していく必要があり、そのためには常に最先端のGPUが必要となり、エヌビディアが新しい半導体を出すと、その度に最新の半導体に切り替えていく必要がある事から、エヌビディア製品の売り手市場が続いているようですね。
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