証券口座が乗っ取られた被害の補償はどうする

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

今年の株クラ界隈を恐怖に陥れたのが証券口座からの不正売買ですよね。IDとパスワードが盗まれ、不正に証券口座にアクセスされて、保有株を売られて、その資金で中国株などの仕手株(意図的に株価が操作されている株)を購入されて、購入された仕手株が暴落して大幅な含み損が発生するという今までにないパターンで口座の資産を奪い取るという手口でした。

不正送金とかではなく、仕手株で奪い取るのが驚きだよね

知らない内に保有株が無名の中国株に変わっていたなんて恐怖だよね

証券会社の口座から銀行口座にお金を引き出そうとしても、基本的には本人の銀行口座にしか送金する事ができず、そのため証券会社に不正アクセスされても、お金を引き出されるという事は今まではあまりありませんでした。なので、今までは証券口座は比較的安全な金融口座と思われていました。

それが、今年の不正売買によって一変します。まさかの保有株を売って、仕手株を買わされて大量の含み損が発生するとは多くの投資家が思っていませんでした。そのため、多くの投資家が被害にあい、多額の損失を抱えた投資家も多くいました。

事態を重く見た各証券会社は、急遽証券口座のセキュリティ対策に乗り出したのですが、その間にも被害は拡大していきました。今では、多くの証券会社が二段階認証などを導入しており、比較的安全になっていますね。

そして、乗っ取り被害にあった方への補償については、金融庁が証券各社に対して「誠実な対応と補償」を指示しており、これに沿って日本証券業協会と大手証券会社10社が協議を行い、「顧客に過失がない場合(または証券会社側の責任が認められる場合)は損害の回復を最優先に協力する」方針を打ち出しました。

これにより、大手5社(野村、大和、SMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレー、みずほ)は、「被害に遭った顧客の口座を元の状態に戻す原状回復措置を行う」と発表、一方でネット証券大手(楽天、SBI、マネックス、松井、三菱UFJ eスマート)は「原則損害額の半額補償」で調整中と発表していました。

これにより、大手証券は全額補償(原状回復)、ネット証券は半額補償という感じとなっているのですが、少し注意しないといけない点は、「顧客の過失が重大でない場合に限る」となっており、原状回復は「広く一律に補償」ではなく、「過失の有無」「アクセス経路」「証券会社のセキュリティ状況」などを総合的に判断して決定されるという事です。

つまり、フィッシング詐欺(フィッシングメール)などに、IDやパスワードを打ち込んでしまった場合には、顧客の責任と判断されて補償を受ける事ができない可能性があるという事です。また、自身のパソコンなどにウィルス対策ソフトなどを導入していないなどのセキュリティ対策の不備があれば、それも過失として認定される可能性もあるという事です。

ただし、「なりすまし手口が非常に巧妙で、一般人が見抜くのは困難だった」等の事情が考慮されたり、また証券会社側もセキュリティ対策が二段階認証などを導入していなかったなどの不備を考慮して、全額の補償(大手証券の場合)はされなくても、ある程度の補償は行われる可能性はあるみたいですね。

補償が行われるとしても、様々な条件をクリアした上でないと補償されない可能性が有る事から、普段から私達自身がセキュリティ対策を導入して、フィッシング詐欺などに遭わないように気を付けておかないといけませんね。

基本的な対応となりますが、メールに記載されているリンクは踏まない(メールからサイトには飛ばない)という事を徹底するだけでも、フィッシング詐欺(フィッシングメール)などに遭遇する可能性は非常に低くなります。

証券会社からたくさんの通知メールが来たりします。最近では、不正取引の被害の拡大と共に(騙される人が沢山いると分かった事から)フィッシングメールが今まで以上にたくさん来るようになっています。今のフィッシングメールは非常に巧妙で本当に証券会社から送ってくるメールとほぼ変わらない(見分けがつかない)ものが多くなっています。

生成AIが急速に発達した事で、従来であれば外国の方には難しかった日本語への翻訳も違和感なく行われており、ますます詐欺メールが増えてきています。

なので、メールのリンクからは絶対にサイトへと飛ばない(リンクを踏まない・クリックしない)という事を徹底して、公式サイトからお知らせのメールや設定の通知メールなどが来ても、普段からブックマーク(パソコン・スマホにあらかじめ記憶)している公式サイトから毎回ログインするようにしていきましょう。

    

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↑↑↑ ランキングに参加しています。応援お願いします!!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次